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個人事業主になって感じた変化

去年の5月1日に個人事業主になって自分の状況が大きく変わった。

とりあえず1年生きのびることができたので報告までに得たものと失ったものを書く。


良かったこと

まったく風邪をひかなくなった。

喉を壊すとヴォーカルは生きている意味が無くなる生き物。

だからこれはデカすぎるプレゼントだ。

今までいかに会社で風邪をもらっていたのかが分かる。

日本人のほとんどは風邪をひいても会社に行く。

はっきり言って害悪でしかない。

そして僕も微熱なら出勤していたので更に悪化したり人に移していたのだろう。


時間がある

やはりこれにつきる。

限界まで楽器を練習してもまだ時間がある。

読書したり手の込んだ料理をしたりなんでもできる。

今までなんて時間を無駄にしてきたのか?と考えてしまうぐらい楽しいことができる。

明日やれることを考えるだけでワクワクしてくる。




厄介に感じること

お金の安心、生活の安定は無くなった。

何もしなくてもファイナルファンタジーの毒ダメージのように徐々にお金が減っているような感覚がある。

常に何かに追われている気分がする。

たとえライヴが成功してグッズが売れて大きいお金が入ってもその時だけ。

次はどうなるのか?次もこんな感じで上手くいくのか?と思いながらお金を数えることになる。

なかなか事業の安定は遠い。


得たもので時間と書いたが、これもありすぎるのも問題である。

必死で楽器を練習してもすぐに収入に変わるわけではない。

しかもこのコロナ過。

「こんなことをやっていてもいいのか?もっと有効な時間の使い方があるのではないか?」と自問自答してしまう時がある。

性格的に楽観的な方ではないので、そういうときは考える時間がありすぎて厄介である。

どんどん沈んでしまう。


しかしそういう厄介なことがあっても生活が今までより格段に楽しいのだ。

安定を捨てて生きるのに、それぐらいの辛さがなくてどうする。

偉そうに聞こえるかもしれないが僕は19歳から会社のためにけっこう懸命に働いてきた。

そういう生活を辞めたとき、出所したぐらいの解放感があった。

誰も自分を守ってくれないが、誰も自分の道を妨げない。


僕は働き過ぎていたと実感した。

僕は人に時間を与え過ぎていた。

残りの人生ぐらい好きに生きてもいいだろう。

負債があっても自分だけが被るわけだし。

一転地六の賽の目次第、そんな働き方が楽しいという厄介な人生を生きるバンドマンが一人ぐらいいてもおもしろいんじゃない?


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