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比喩無しで生命を懸けた戦いの場

世の中の人ほとんどが身を粉にして働いている。
家族を養うために死ぬ気で頑張っている人もいる。
実際、必死になって地位を保たないと社会的には死ぬわけだ。

でもそれはあくまで比喩であって実際に生命がかかっているわけではない。
やり直しは何度でも効く。
その反面スポーツの世界では生命の危機に瀕するような事故があったりする。
人間と人間がぶつかるわけだから危険性もあるわけだ。
ずっと続けられるわけでもない。

そんな世界で最も過酷といわれるスポーツがある。
それがモータースポーツ。
とりわけ最強(最恐?)なのがマン島TTレース。

まったくバイクに興味のない人に説明すると、イギリスのマン島で行われるバイクレースのことである。
淡路島ぐらいの大きさの島をわずか20分で駆け抜ける狂気のレースで、瞬間最大スピードは300㎞を超えるという。
しかもこの大会の恐ろしいのが、走る道が公道だということだ。
サーキットのように舗装されているわけでもなく、コースサイドに緩衝材を設けているわけでもない。

つまり転倒=死なのである。

葉っぱを踏んでも大事故、スリップしたら民家に激突、エンジントラブルでスピードが落ちても後続に追突されて大事故。(実際これが多いらしい)


MotoGP(ロードレース世界選手権)で優勝すると数十億の報酬があるらしい。
しかしTTレースの賞金は200万程度と言われている。
300キロ走行が可能なマシンの制作費や調整には数億円かかるらしい。
なのにこのご褒美の差。

一度マンTTレースに出ると生命を守られた他のレースなどバカらしくて出場したくなくなるらしい。
未踏峰に魅せられた登山家のように頭のネジがぶっ飛んだ人間が年に1度集まる場所、それがマン島である。

ヘヴィメタルをやっている以上ヴァッケンやオズフェストなどの大型フェスには出演してみたい。
でも観ることに絞れば僕が最も行ってみたい場所はマン島なのだ。
死ぬまでに1度はホンモノのTTレースを観てみたい。
命がけの男たちの生き様をこの目に焼き付けたいのだ。

マン島TTレースに出場する選手に比べたら音楽の仕事なんて屁でもない。
まず生命を奪われることはない。
そう思ったら明日も余裕で音楽を続けることができる。

映画も最高だったよ。

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