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子どもは社会全体で育てる時代へ

ホームビジター養成講座5日目のつづきです。
午後からの研修では「問題や悩みのある家庭への理解」というテーマで、ホームビジターがお母さんたちを支援する際の心構えについて学びました。

問題や悩みのある家庭とは?

子育てをしていてもいなくても、生きているだけで、何かしら問題や悩みというのはありますよね。。悩みの種類はコロナ禍で追い打ちをかけるように変化しているのも事実です。
では、子育て世代の問題や悩みのある家庭とは?
みんなで考えました。

他の子どもと比較してしまう
子どもの発達が遅い
親又は子どもに病気や障碍がある
DVなど夫婦の関係
夫婦や親との育児方針が違う
不登校・引きこもり
ネグレクト(育児放棄)
ワンオペ育児・シングルマザー/ファーザー
経済的な貧困
近所付き合い・友人がいない

様々な問題や悩みから、虐待が起こるケースがあって、それだけは防ぎたいと私たちは考えます。どうすれば防げるのでしょうか?大きなテーマです。
なぜそうなるのか、なぜそう思うのか、、その人の背景にある問題を傾聴して吐き出してもらい、心を軽くすることから始めていけばいいのかと。。

「しつけ」と称した「体罰」は通用しない時代です。親が自分にしつけたように教えないといけないとか、その古臭い考えは捨てるべきで、子どもを一人の人格として捉え、向き合い、小さい子どもにもわかりやすい言葉やスキンシップで伝えること。。根気がいることですが、何より大事なことだと思います。それが出来たら良いんだけど、お母さん、お父さんには余裕がない、どうしていいかわからない。。だからこそ、コーディネーターやホームスタートが必要で、助けて!と言える環境をつくりたいと思います。

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ホームビジターが出来ること

ホームビジターとして訪問する際に心がけることとして、緊張や不安にを軽くし、安心して関わっていくために大事なことを3つ挙げると。。

支持的にかかわる
 落ち着いたしぐさや声
 ゆったりとした態度で接する、タッチングする
話をよく聴き、感情を表現しても良いことを保証する
 そうだったの…スゴイね…大変だったね…
 言語化することで考えを明確にすることが出来る
努力を認める
 よく頑張ってるね。 

講座では様々な事例をもとにそのケースに合った対応を学びました。
ホームビジターは生活者としての視点を持つこと!
ビジターには本音を話してきますよね。。
本人の困っていることを知る
本人の気持ちを大事にする
これって、ビジター自体が心が豊かでないとできない?そんなプレッシャーを感じつつも、きっと、この活動から学ぶことの方が大きいとかなり前向きな気持ちでいる私です。

ストレングスの視点を持つ

ストレングスって言葉を私は知りませんでした。専門的な用語というのはいろいろあるものですね。
ストレングスとは「本人の強み」という意味があるそうです。

つまり、その人の問題に焦点をあてるよりも、その人の可能性やその人が自分の生活について、病気よりむしろ、健康的な側面をみて支援することです。これ、出来てたかな。。つい我が子の子育てに置き換えてしまいます。
本人のネガティブな発言を視点を変えて話すことでポジティブになることもあります。これも、大事な変換作業で、できるといいな~。。

9割が否定的で満たされていても、残る1割の良き体験による肯定が回復の糸口になる事例がありました。
人は基本的に弱い生き物で、一つでも誰かに肯定されることがあれば、そこから少しずつ自信がついて前をむける。。そんなかかわりの積み重ねが虐待防止に繋がるなら、それは必要なことですよね。

子どもは社会で育てる時代
本気で考えないといけないと思います。



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