再び、メイのもとへ(2)【ナツキの記憶】
僕は、まず朝のビジネスミーティングの開場であるホテルに向かわせました。
早朝からの活気あるミーティングと、僕個人のその後のプライベートのうきうき感は、とてもマッチしていて、充実した朝でした。
そして、さらにもう一件のアポのために、さらに別のホテルへ移動。
その最中も、メイとは頻繁にメッセージを交わしています。
やっとの思いで、スケジュールをこなし、いざメイのもとへ向かいます。
が、どうも僕はおかしくなりだしました・・・。
僕の車はマニュアルですが、クラッチワークをミスしまくるのです。
おまけに道を間違え、完全に関係ない方向に進んでしまいました。
心中は、激しい焦りでいっぱいです。
一分でも早くメイに会いたい。
会いたい。
会いたい。
焦りは焦りを呼びます。
おまけに、そもそもの正しい道も渋滞です。
時折やってくるメイからのメッセージがさらに焦りを呼びます。
動かない道に、泣きそうになりながら、メッセージを送ります。
すんごい混んでる(>人<;)
ゆっくりで
とメイ。
早く逢いたくて焦ってた
と、さらに、僕
焦らなくて大丈夫(笑)
メイからの返信にあやされながら、僕は車をメイの元へ走らせます。
まるで高校生のように、我を見失った僕でした。
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