はじまるふたり(11)【メイの視点】
次の日も、その次の日も
私たちはメッセージのやり取りをしました。
時に写真を交えたり
なんでもない会話をしたり
その
なんでもないけど
交流できているそのこと自体が
喜びでもありました。
その四日後には
また会う約束をしていたので
私は、私たちは
その日を楽しみに過ごしていたんだと思います。
色々なことが会話で通り過ぎていきます。
その中で、ふと今までの想いの話にもなりました。
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メイ:
実は4月にナツキに会ってから
恋の病でした
ナツキ:
本当??
うれしい。
メイ:
辛かった
ナツキ:
そっか…
ごめん
メイ:
いいよ(笑)それは私の勝手だから
ナツキ:
辛かったんだね
メイ:
で、もう一度会って確かめなきゃって
触れたら分かる気がしてたの
ナツキ:
へー!
メイ:
なのにあの日は当日まで連絡こないから前日落ち込んで(笑)
ナツキ:
あいたた…σ^_^;
メイ:
でもちゃんと予定しててくれて凄く嬉しかった
ナツキ:
そんなこととはつゆ知らず…
メイ:
言えなかったよ、そんなこと(笑)
ナツキ:
確かに
メイ:
わたしも全てが感覚の世界だから、
ナツキがどこまで理解してるのかわからなかった
ナツキ:
理解?
メイ:
スピリチュアルな知識というかそっち系の。
でも、月曜日会ったときに
わたし以上の感覚持ってる人だと気がついたよ
ナツキ:
まだ一週間もたっていないんだね。
メイ:
それが信じられない
ナツキ:
うん、全くだ
メイ:
説明がいらない、世界なかんじ
ナツキ:
確かに
頭で納得したくなる時は困るけど、こんな最速コミュニケーションなんて初めて
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そのころから私たちは
あのときどういう想いだったか、それを
共有するようになったのかもしれません。
それは共有すればするほどに
不思議だったり気づきだったり
わたしたちに新たな発見を与えてくれました。
この時は
お互いがまだお互いを理解していなくて
私は
ナツキが返信してくれるその言葉に
いつも新鮮さと新たな驚きと、
そして
その存在がとてもうれしくて
時間のあるかぎり
返信を繰り返しました。
お互いの始まりを感じながら
そして空白の時間を埋めるために
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