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一歩踏み出すこと(11)【メイの視点】

ナツキの


「ここは、メイの場所だと思う」


その言葉に、私は胸が震えました。

ナツキの感覚は、本当に確かだなと

日々感じていましたから

本当に、そこだと感じてくれていることが

ひしひしと伝わってきました。

そして、心から嬉しかった。


ナツキは私をとても理解してくれているって

思ったんです。

そして、内覧の日がすぐにやってきました。


平静を装っていましたが、


わたしは内心焦っていました。

家を決めないと

子供の学校のことや


お引越しのこと、


全てのことが、決められなかったからです。

私だけならまだしも

子供が絡んでくると、

思考はいやおうなしに、ブレーキをかけてきます。


でも、感覚では


それでも前進していかなくてはいけないという感じがしていました。

そんな色んな気持ちが心の中や

頭の中を行ったり来たりしながら


私は、ナツキに連れられて


その物件を見に行きました。

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