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そして、恋が訪れた(2)【ナツキの視点】

僕は鳥の鳴き声で目覚めました。

僕の部屋は、森の中にあります。
鳥達は日の出とともに、鳴き出し、僕を無理矢理起こします。
正直、迷惑な目覚まし時計です。
早すぎるのです。

目を覚ました僕は、カーテンを開け窓から外を眺めました。

小雨が降るなか、霧に煙る木々が見え、とても幻想的です。


そういえば、メイさん、いやメイは自然が好きだって言っていたな。

まずはメイのことを考えるようになっていることを、不思議にも思わない僕がいました。
僕はipadを取り出し、霧の森の景色を撮影し、
おはようのメッセージと共に送りました。


おはようございます^_^
こちらは小雨と霧の朝です。
今日もよき出会いを。


10分後、メイから返信がありました。

ありがとう。わたし、霧と木々の風景、凄く好きなの。嬉しい。。
これ、前に書いた詩。
伝わればいいなと思って書いていたよ。


添付されたブログのURLをクリックすると、1編の恋詩が現れました。

ただその詩は、性別の感じない不思議な詩でした。
例えば去勢されたボーイソプラノの歌手のような・・・。

恋心を歌っていながら、自分を隠してるような詩でした。


しかし、詩よりもなによりも、僕が心底たまげたのは、

そのページに貼付けてあった写真。


それは、今僕が送った写真と瓜二つだったのです。

僕のが霧がかっていて、メイのか晴れている。
それ以外はまったく同じに見える森の写真でした・・・・。

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