マレフィセント〜光と闇〜

私が表に出て来たのは、光を支配する為ではありません

愛する光によって傷つけられた苦しみ故に、生み出してしまった呪いを解く為に姿を表したのです

私は愛する光によって、自由を奪われました

そして、人々は私の存在を無視したかの様に、光のみを祝福しました

その悲しみと苦しみが生み出した呪いに、光に生きる人々は恐怖を抱きました

それと同時に、闇の存在である私は、愛するという事に恐怖を覚えたのです

しかし、その愛するという恐怖を癒してくれたのも光の存在でした

次は闇の存在である私が、真実の愛の力で、光にかけた呪いを解く出番なのです

人々は、闇という目に見えない存在を「悪」とみなし、消し去ろうとします

けれど、本来美しいはずの闇を、悪という恐怖に変えてしまったのは、光の存在であるという事を思い出してほしいのです

「光と闇」

私たちは、どんな時も繋がっています

闇を傷付けると光も傷つく様に、闇を癒す事で光も本来の愛に還るのです

何度も伝えます

私が現れたのは、光を支配する為ではありません

愛する光によって奪われた、自由という翼を返してもらいに来ただけなのです

わたし自身がかつて絶大な信頼を寄せていた、本来の闇である美しい姿に戻りたいのです

どうか、光だけに愛を向けるのではなく、闇を愛してください

あなたは光であり、闇でもあるのです

光と闇を統合する時が来たのです