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枕草子(少年少女古典文学館)

細雪が読み進まないので、ちょっと寄り道。本編を現代文にしており、ふりがなに加え、本文横にもちょっとした注釈があり、詳しく説明が必要なものは頁上部に図・写真、背景などが記載されている。章間の絵は今風ではないが、卯の花を車の簾や屋根にさし、牛に引かれる牛車など文字だけではイメージしにくいところの補完もされている。

以前読んだこちらの少年少女版という感じ。

定本は岩波書店版・日本古典文学大系19の枕草子。監修が司馬遼太郎氏、田辺聖子氏、井上ひさし氏。
約300段ある中から106段が掲載されている。これだけあれば、有名所は入っているし、「おかし」の段も色々読める。

第41段 鳥は で一番最初におうむが出てくるのをみると、これって越前で献上用に出されたあのおうむから?と、今なら毎週日曜日に映像化されるところを探す楽しみもあってお得。

少年少女と関しており、対象は中学、高校あたりから?日記的章段がふんだんに入ってくるので、男女の逢瀬など学校の先生は質問されたら困るのではなかろうか?教科書に随想的章段しか載っていないのはそのせい?

毎度書いているが、大人であっても無理しないでこちらを手にすれば良いと思う。原文はかなりのハードルだが現代語訳となってもその意味や背景がわかりやすく説明があるのと無いのでは、読んだ文章の印象が全然違う。本屋で買うには別の意味でハードルがあるが、図書館であれば気軽に手に取れるはず。ただし、そのコーナーに足が向くか?というところからスタートだけど。


街歩きがさらに楽しくなるものがあるといいな