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セルフイメージー挑戦が怖いのはなぜ?


皆さんは
自分のやりたいことにどんどん挑戦できていますか?

挑戦に尻込みすることはありませんか?


もしからしたら

人目や失敗を恐れ、
やりたいことがあっても行動できない方がいらっしゃるかもしれません。


どうして人は
挑戦を恐れてしまうのでしょう。


周りを見渡せば

何度でも挑戦する人も

それで成功する人もたくさんいるのに。


今回は

◾️挑戦を恐れる理由

◾️セルフイメージを活用した挑戦脳への切り替え方

について話していきたいと思います!









◆学習性無力感


人は何度も失敗体験が続くと

諦めの気持ちが湧いてしまいます。


どうせ無理…』



という気持ちですね。


これは実験でも証明されています。

有名なセリグマンの実験です。

◾️学習性無力感の発見

 セリグマンは犬に電気ショックを与え、行動を観察する実験を行いました。
Aの犬はパネルを押せば電気ショックがとまる部屋に、
Bの犬は電気ショックをとめる方法がわからない部屋にいれます。 

Aの犬はすぐにパネルを押すことを学習しましたが、
Bの犬は最初は抵抗していたものの、徐々に諦めて電気を流されるがままとなっていました。

 次に、パネルを押せば電気ショックがとまる部屋に両方の犬を入れます。
 Aの犬は、同じように電気ショックをとめることができました。
 しかし、Bの犬は、環境が変わったにも関わらず、ほとんどパネルを押すことができず、床にうずくまり、電流を受け続けるままとなっていたのです。


たび重なる無力な状態を経験したことで

電気ショックを回避できる状況になっても

「回避しようとする気力」を失ってしまったんですね。



また、こんな実験があります。

小さいビーカーにノミを閉じ込めます。

ノミは普通に跳べば頭をぶつけてしまうので
ビーカーギリギリの高さまで跳ぶようになります。

しばらく時間を置いたところ

蓋を開けても、外に出しても

ノミは小さいビーカーの高さしかジャンプができなくなったのです。

ノミには本来、30センチ以上のジャンプ力があります。


これ以上飛ぶことは無理と、学習してしまったんですね。




こうした現象は人間でも起こっています。


何回やってもうまくいかない

否定的な言葉ばかり浴びている


このような体験の積み重ねが

私たちの行動に制限をかけるようになってしまいます。






◆能力を褒められるとどうなる?


なら、褒められる体験があればいいのでしょうか。

成功体験があればいいのでしょうか。


それについてはこんな実験があります。

スタンフォード大学、ドゥエック教授の実験です。

◾️努力型と失敗回避型

 ドゥエックはまず、生徒にテストを受けさせました。
成績関係なくAとB、2つのグループに振り分け、
Aグループには「頭がいいね」と能力を褒めます。
Bグループには「頑張ったんだね」と努力した過程を褒めます。

その後、より難しい問題に挑戦するかどうか
両グループの生徒に聞きました。


どうなったと思いますか?



頭がいいと褒められたAグループは
難しい課題に挑戦することを嫌がりました。

対するBグループは、難しい課題への挑戦に意欲的でした。


さらにその後、全員に難しい課題を解くよう指示しました。

すると…

Aグループはイライラしたり、簡単に解けないことで自分はバカなんじゃないかと思うようになってしまったのです。

一方、努力を褒められたBグループは
難しい課題に意欲的に楽しく取り組んでいたそうです。



Aグループは

【 頭がいいという他者評価  】
【 頭がいいと思える自分  】

を失いたくないがために挑戦できなくなり

かつ

高い評価を得た分、挫折感をひどく感じてしまったんですね。




実はその後

もっと怖いことが起こりました。



最後に、易しいレベルの課題を両グループに与えたところ

能力を褒められたAグループは
自信をなくし、易しい問題すら解けなくなり

成績がずっと落ちてしまったのです。


成功体験、褒められた経験が反転し、

強力な挫折感と無力感を残すこととなりました。



補足
普段から学業に苦を感じることがなく、"頭がいい"と言われ慣れている生徒だった場合は、ここまでダメージを受けることはなかったかもしれません。

ただし、その子のセルフイメージが【勉強をしなくても頭がいい自分】だとしたら、そのイメージを維持するために勉強しなくなり、本人が望む望まないに関わらず、いずれ学力に遅れがでる可能性はでてきます。
幼い頃に神童と呼ばれたにも関わらず、学力も学歴も身につかなくなってしまう人は、これに当たる場合があります。





◆セルフイメージのトリック


否定をされても

優秀な人だと褒められても

人は挑戦することが怖くなってしまう。


こうしたことが起こってしまうのは


 『 セルフイメージ   』


が大きく関わっています。


人は自分の【セルフイメージ】に沿った行動をとってしまいがちです。


人の基本的習性は

《変化を恐れる》

です。


先のセリグマンの犬の例のように
何をしても無駄、と諦めをもちながらも

現状を変えたいと願うことはあるでしょう。


しかし

「こんな自分なんて嫌だ!」

と頭では思っていても


【ダメな自分、できない自分】というセルフイメージによって得られているものがあります。


*例えば、以下のようにです。


・責任を背負わなくていい
・人に助けてもらえる、助けてもらいたい
・妬まれなくて済む
・周りは私にそれを求めるし、そうすれば好かれる
(過去にそういう扱いを受け、それによって居場所を得てきた 例 天然キャラ)
・挑戦したら今よりもっと嫌な思いをするかもしれない
・ただでさえダメなのに、これ以上失敗体験を味わいたくない、ダメ扱いされたくない


このように

心のどこかで変わることへの不安があると

変わることより

『今あるものを失うこと』の方を恐れてしまうんですね。




反対に、【頭がいい、仕事ができる】

などの一見良さそうなセルフイメージも

セルフイメージを守るために挑戦に尻込みするようになります。


*例えば、以下のような理由からです。


・上の世界に行けば、周りが優秀な人だらけになってしまう
・難しい問題や仕事を引き受けてできなければ今までより評価が下がるかもしれない
・できると思っていたのにできない自分だったら怖い
・ミスしたり失敗している姿を見られたくない
・バカにされたくない

上記のような不安があると

行動や選択に制限がかかりますよね。



セルフイメージはいくらでも変えられるのですが

人はセルフイメージを壊すことに「恐れ」があることが普通だと考えてください。



もちろん

当てはまらない場合もあります。


失敗続きやダメな扱いをされたことが悔しくて
頑張る人もいれば

頭がいい自分、できる自分を証明するかの如く
偏差値の高い学校や難しい挑戦に立ち向かう人もいるでしょう。


他者の期待に応えるために努力した
誰かに強制された

という例外を除いたとして

こうした違いはどこから生まれるのでしょうか。




◆自分軸の生き方


この違いがどこから生まれるかといえば


◾️自己受容力

◾️内発的モチベーション


があるかどうかだと考えられます。



◾️自己受容力


例えば

《失敗しても何があっても挑戦し続ける自分》

というセルフイメージをもち、それに価値を感じていれば新しい挑戦に意欲的でしょう。


しかし

何かに挑戦すれば
できない自分に直面したり

他者から思うような高い評価を得られない経験も
あるかもしれません。


そうした状況に耐える力が

自己受容力

です。


自己受容力は

『自分を許せる力』です。

ダメな自分、失敗した自分

を直視し許せる力です。


自分に厳しい人は

自分を許してしまったら

「怠けてしまう!」

「成長しない!」

などと考えてしまうかもしれません。


ですが

自己受容力は、今の状態を
『ありのままに認識し、受け入れる力』です。

この力があると

見て見ぬ振りしたくなる
恥ずかしい自分も落ち着いて見ることができるようになるため、

自分を高めるためにはむしろ必要な能力となります。


また、自己受容力は高まるほど

精神が安定し

些細なことで気持ちが揺さぶられることがなくなり

冷静さや判断力が増します。


その結果
本当に必要なことに力を注げるようになるのです。




◾️内発的モチベーション


モチベーションには

外発的モチベーション

内発的モチベーション

の2種類があります。


モチベーションとは

別名 動機付け

『     何のためにそれをやるのか 』

という行動の原動力のことです。


●外発的モチベーション

・報酬
・他者からの褒め言葉
・怒られたくないから

といった外から与えられるものを動機としたやる気です。


内発的モチベーション

・楽しいから
・やりたいから
・自分で決めた目標のために

という主軸が自分にある内なるやる気です。



2つは関連する部分もあるのですが


より長く続くモチベーションは

"  内発的モチベーション  "と言われています。


「 人から認めてもらいたい 」

「  優れた人だと思われたい 」

ではなく

「  自分がどうなりたいか。 」

「  自分が何をしたいのか。  」

を優先したモチベーションがあるということです。


補足
ドゥエックの実験において努力を褒めたことは内発的モチベーションを引き出しています。
結果に対する評価ではなく、やったというプロセスへの肯定なので、生徒は安心して目の前のことに取り組み、それ自体が楽しい達成感があるなど、自分の中にあるやる気を引き出されています。

余談ですが、この生徒たちは難しい問題に意欲的だったために、能力が上がり、易しい問題もスラスラ解け、成績も自信もさらに向上するという正のスパイラルが起きました。



●自己受容力

●内発的モチベーション


これら二つのポイントは

  他者評価に依存していない

 ということです。



他者評価を目的とすることは悪いことではありません。

他者からの評価は自信につながります。



しかし

他者評価ばかりを基準にした行動は

自分の本心

自分が本当はどうしたいのか

を置き去りにしてしまうかもしれません。


また、人間は変わる生き物です。

他者からの評価や報酬は
突然変わってしまう可能性があります。


他者を頼りに行動していれば

他者に振り回され

ちょっとしたことでも自信を失くしてしまうかもしれません。


私たちが"自分の内側"

にやる気や自分を支える力をもてれば

外側の状況に左右されにくくなり

自分の行きたい方向を目指せるようになります。





◆本来の自分を取り戻すとき


先ほどのノミの話

実は続きがあります。


高く跳べなくなったノミですが

あることによって

もう一度自分の力を取り戻すことができるようになったのです。



あることとは何だと思いますか?




研究者は

高く跳べなくなったノミのそばに

何も実験を受けていないノミを放しました。



そのノミはいつも通り

高々とジャンプをしました。


それを見たもう片方のノミは

思い出したのです。


自分が本当は高く跳べることを。


ノミは必死にジャンプを繰り返し

徐々に、ジャンプの高さが上がり

ついには元の高さまで跳ぶことができるようになりました。




私たちは自分の限界だと思っている枠を

悠々と超えた人間に出会うとき

自分の中にある可能性を思い出すことができます。



あなたがもし、

自分の現状を変えたい
枠を飛び越えたい

と願うなら

自分の理想の生き方をしている人に会いに行ってみてください。

インターネットでそうした人の話を探すのもいいでしょう。



いや、その人だからできたのであって私には無理だよ…』


そう思うのであれば

『あなたならできる』

と言ってくれる人を見つけてください。


そういう人が見つからないというのなら

自分で自分に言ってあげてください。


ちなみに

『あなたならできる』より

もっと強力な言葉があることをご存知ですか?



それは


あなた『だから』できる


です。


他の人には無理かもしれません。

世間は無理だと言うかもしれません。



でも

他ではない

あなた『だから』できます。

必ず。



あなた『だから』できるんです。



私たちは本来可能性の塊です。

見えないカベなんて

この世界にはありません。 



眠った力を取り戻しましょう。

本当のあなたを解放しましょう。


本当のあなたはとてもすごいのですから。



ハングリーであれ、愚か者であれ

by スティーブ・ジョブズ








ありがとうございます! あなたにも2倍3倍に運が巡りますように。 (お問い合わせ機能からメッセージいただくこと増え、大変ありがたいのですがこちらからは直接ご返信ができないため、お問い合わせは、公式LINE:924gfadaまでお願いします。)