新居への希望

㊗️引越し先がみつかった💮

ここなら、引越しをしてもいい、
いや、引越したい
と思える賃貸がみつかる、なんて、
1週間前までは想像もできなかった。

✔︎希望する町で、
✔︎南向き角部屋のよい間取りで、
✔︎陽当たり、静けさ、緑などの
住環境がよく、
✔︎通勤の便もよく
✔︎築年数は経ってるが水回りはリフォーム済み
✔︎予算内

どれひとつでも欠けると
面倒で高額な引越しをしよう
という気にならない。

だから
条件が揃う部屋をみつけるまでに
何年かかったことか。

なんど絶望したことか。

なんど、なげやりになって
国内外を駆け回り、
現実逃避したことか。

でも結局いつも私が
放浪の旅から疲れて戻るのは、
彼と同棲していた
20平米の1K（私名義）だった。

そこは、
都心にあり、便はいいが
大通りに面していて
朝から晩まで騒音でうるさい。

南東角部屋4階なのに、
目の前に高層マンションが2棟建ち、
陽当たりが悪くなって、
夜はマンションの照明で眩しい。

築70年代で水回りは古く、
掃除をしても
綺麗になった実感が湧きづらい。

しかも彼は
掃除が苦手なだけでなく、
タバコを室内やベランダで吸うから
壁はヤニだらけ、
ベランダの排水溝は灰で詰まり、
洗濯機は汚水の池に浸っていて、
床は埃まみれ。

彼は換気という概念にも乏しい。

私は耐えられなくなり、引っ越した。

行く度に私は呼吸困難になり、
ディープクリーニングをする。

汚れを広げるセンスに長けている彼には任せられない。

ハウスクリーニングを頼むのも
恥ずかしいレベルの汚れ度合い。

彼の部屋に行く度に
エネルギーを奪われ、
翌日まで疲れが抜けきらない。

掃除をすると
達成感が得られるものだけど、
彼のこの部屋の場合は
集中的に綺麗に掃除しても
また元通りになる
という不安が払拭されないからだろう。

私が頻繁に通えれば、
小まめに掃除ができるけど、
月に一回、
数ヶ月に一回、
心身共に調子が比較的に良い日に行くのが精一杯。

毎回、行く前に気持ちが重くなり、
重い腰を上げる。

そして毎回、
汚い環境を促進させる彼に
ブチ切れてしまう自分も嫌だ。

もう、別れた方がいいんじゃないか。

もっとお互いに相応しい人がいるんじゃないか。

浮気もしてみた。
暮らしへの価値観が似ている人と。

でも、わかった。

価値観がいくら似ていても、
人間として尊敬できなくて、
話し合いができない人とは
関係性が続かないことを。

私の彼とは
暮らしへの価値観にズレはあるけど
彼の人間性は尊敬できることが多いし、話し合いができる。

だから長年付き合うことができているのもしれない。

だから、
彼が住む部屋が改善されれば、
私たちの関係も改善されるはず。

安直すぎる考えかもしれない。
原因の半分は自分にもあるから。

私は幼児期から、
両親から受け続けていた
性的虐待などによって
精神疾患を患っていて、
目の前の不快な環境が
押し殺してきた怒りを刺激していることもわかっている。

要するに、私の伝え方にも問題がある。

でも、私が一足先に引越した部屋で別居してから、生活の質が上がったのも確かだ。

毎日、他人にブチ切れることもない。

住む環境が改善されると、
これほど、生活の質が上がり、
心と体が少しづつ楽になるんだ。

40代に差し掛かって、
初めて実感している。

住む場所と、
一緒に暮らす人の重要さ。
両方、外せない。

新居には
私がまだ経験したことのない
希望が託されている。