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スイス時計の故郷を探索してみよう!

こんにちは!

 これまでさまざまなスイス時計ブランドの歴史やアイテムにフォーカスして執筆をさせていただいてきて、さまざまなストーリーをみなさんと共に触れてきたので、今回はそんなスイス時計を育んだ「スイス」という国にフォーカスして、時計ブランドが生まれた場所はどんなところなのか見てみよう!という事で執筆してみました!

 街の特徴以外にも、名産品などちょっとしたグルメ情報も調べてみたので旅行するなら〜目線でも楽しんでもらえたら嬉しいです!

 それでは行ってみましょう!

・ジュネーブ

レマン湖 大噴水

 フランスとの国境に程近いスイス西部の街。
スイス時計産業の中心地のひとつで、スイス時計界屈指の有名ブランド「パテック・フィリップ」や「ヴァシュロン・コンスタンタン」などの発祥の地です! その他に金融業でも発達してきた銀行の街であり、国連欧州本部があったりと世界中の人々が集まる世界の重要拠点とも言えるでしょう!

 時計、銀行、国連…と格式高くて仰々しいイメージを連想してしまいそうですが、街の周りをジュラ山脈やアルプス山脈など山に囲まれ、東側にはレマン湖という美しい湖があって大噴水が有名です! 
 ヨーロッパらしい古風な街並みと自然が調和した風光明媚なリゾート地としても栄えてきた歴史を持つこの街には、世界中のV.I.Pが集まってきていたんですねぇ!

 レマン湖を眺めながらお茶したり、名産品のチョコレートやチーズ屋さんを巡りながら街を散策するのも良いですね!
(このレマン湖の南側には国としてはフランスになりますが、有名なミネラルウォーター「エビアン」の採水地の街があります!)

・ヌーシャテル州

 スイス北西部でフランスと国境に接している事から古くから文化交流が盛んに行われていたのが特徴で、お城やヌーシャテル湖近くで栽培されたぶどうで作られるワインが有名です!
 この州に属する2つの街はスイス時計産業の重要拠点で、ヨーロッパの時計産業を発展させてきた歴史があります!

・ラ・ショー・ド・フォン

 ヌーシャテル州の北部にあって直接フランスと接している事から他国との文化交流が密接に行われてきた街です。 この事からフランスのブランド  「カルティエ」が自社時計を生産する拠点を置かれていたり、イギリス発祥の「ロレックス」に時計部品を供給して、後に拠点を置くことにもなったスイスの時計を世界に広める事に繋げた重要な街です! 
 その他にスイスの時計ブランドの「オメガ」の発祥の地であり、現在でも「タグホイヤー」や「ジラール・ペルゴ」の拠点にもなっているまさに時計の街ですね♪

 時計以外に建築物が有名な街でもあって、碁盤の目のように整然と並ぶキレイな街並みで、現代建築の巨匠「ル・コルビュジェ」の出身地でもあります! 氏の初期の作品の「メゾン・ブランシュ」という真っ白な邸宅が残っていたりするので建造物好きの方にもオススメの街です!(日本の国立西洋美術館も氏の作品の一つです♪)

・ル・ロックル

 ラ・ショー・ド・フォンの隣にある小さな街ですが、スイス時計の発祥地と言われる歴史的な街です。 17世紀頃から懐中時計作りが行われていて、18世紀にはすでに自動巻きの懐中時計を生産していたされていて、現在に至るスイス時計産業の礎を築いた街です!

 スイスの時計ブランド「ティソ」や「ユリスナルダン」、「ゼニス」などの発祥の地で名前を挙げたブランドを見ても技術力に優れた時計作りが行われてきたことが伺えます!

 ラ・ショー・ド・フォンと同じく美しく整地された街並みは、「ラ・ショー・ド・フォンとル・ロックル、時計製造業の都市計画」としてユネスコから世界遺産として登録されていてぜひスイスに行ったら訪れてみたい街の一つです♪

・ジュラ山脈

 フランスからスイス西部までの国境にまたがる緩やかな山々で形作られた山脈地帯です。 
 このジュラ山脈は、恐竜好きの方にはお馴染みの「ジュラ紀」の呼び名の由来になるくらい化石採掘が有名で、広範囲にわたって恐竜の足跡が残されていたり、アンモナイトの化石が見つかっていたり地質学的に重要な地域です。 

 山や川、湖など雄大な自然があるこの地域は酪農が有名で、スイス側ではグリュイエールチーズ、フランス側ではコンテチーズと呼ばれるチーズが作られてるチーズの名産地でもあります!
 またワイン作りも盛んに行われているのでお酒もチーズも大好きな筆者としてはぜひ一度は訪れてみたい地域です♪ (春や夏にはハイキングや湖でのウォータースポーツ、冬はウィンタースポーツの名所でもあるのでアウトドア好きの方にもオススメです!)

 そんな自然豊かなジュラ山脈の山間の街でもスイスの時計産業は育まれてきた歴史があり、この街々から世界的に有名な時計ブランドたちが生まれてきました!

・ル・サンティエ

 ジュラ山脈の南部のジュウ渓谷・ヴォー湖のほとりにある小さな農村ですが、この村で生まれたのが「ジャガールクルト」です! 現在でも本社はこの街に置かれていて、その他に「ヴァシュロン・コンスタンタン」の複雑時計の設計・開発の拠点工房が置かれています。 
 小さい村ながら技巧派ブランドの中枢が集まる時計製造最先端の地です!

・ル・ブラッシュ

 ル・サンティエから南西に少し進んだところにある開けた土地から森や湖など美しい自然を望むこの村から「オーデマ・ピゲ」が生まれました。

 本社は今でもこの村にあって隣接する施設には「ミュゼ アトリエ オーデマ ピゲ」という博物館があってオーデマピゲの複雑で緻密な時計作りの歴史を見ることができます!

 そしてオーデマピゲが経営する「オテル デ オルロジェ」もあって豊かな自然と地形を生かした造りの建物にはジュウ渓谷の木や石が使われていて自然との景観にマッチした素敵なホテルです!

 時計産業を中心に、観光地としても村を発展させて村おこしをしたオーデマピゲを語る上で、なくてはならない場所なので気になった方はぜひ調べてみてください!

・ベルン州 ビール

街の南に流れるアーレ川沿いの風景

 スイスの首都があるベルン州の街ビール(フランス語読みでビエンヌ)はジュラ山脈の麓のビール湖の東側にある街で、「オメガ」やスウォッチグループの本社があってスイス時計産業の心臓部とも言える街です! その他にエルメスの時計製造工房もこの街にあります! 

 中世のヨーロッパの街並みが残っていて、古くから繁栄してきた歴史を感じられて、可愛らしい建物を見ながら散策する観光地としても有名です!
 また、街の周りにはブドウ畑が広がっていて街にはワイナリーが立ち並ぶワインの名産地でもあってお酒好きも楽しい街です♪ ベルン州の特産品のエメンタールチーズという穴の空いたチーズとともにワインをいただくのもこの街の楽しみ方のひとつですね!

・シャフハイゼン

ライン川沿いの風景

 スイス北部のドイツとの国境に近くにあるライン川沿いの街で、古くはヨーロッパの流通網の拠点にもなっていた歴史ある街です。 川や湖の近くで人々集まったこの街は工業都市として発展してきました。

 ジュネーブやジュラ山脈などスイス時計の中心地から離れたこの街では、技術大国であるドイツとの交流から独自に工業技術や時計産業が発展していきました。 その中で代表される老舗時計ブランド「IWC」はこの街から生まれました!

 この街の近くには観光名所として知られる
「ライン滝」があります! 春から夏にかけて雪が溶けて水量が増した滝では大迫力な光景が見られて、船ですぐ近くにも行けるそうです! 中世の雰囲気が残る街並みと自然の豊かさを間近で感じられる魅力たっぷりの街ですね♪

・まとめ

 スイスの時計産業に深く関わる街の歴史や魅力をご紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?

 世界中から人が集まる街や、他国との文化交流がある街、都市から離れた山間の村など同じスイスという国の中でもさまざまな特徴がありました。 

 スイス各地で生まれた時計ブランドの故郷の土地柄がそのブランドの成り立ちにも影響を与えているように感じられる部分があったと思います!
 時計や会社も生まれ育った場所によって色んなキャラクターがあって面白いですね!

 個人的にはスイスの各街のことを調べている中で、時計以外のお酒やグルメ、観光地の情報を見ていて自分もいつか実際に訪れてみたいなぁと思いました! 特にオーデマピゲのホテルに泊まってみたいですね!! あと本場のチーズフォンデュとそれに合わせてその街のワインも飲みに行ってみたいです!w

 私の投稿から気になる街がもしありましたら、
どの街も素敵な街ばかりなので、ぜひ調べてみてくださいね!


 ここまで見ていただきありがとうございました! みなさんの素敵な時計ライフをより深める一助になったら嬉しいです!
 気に入っていただけたら、その他の投稿もぜひご覧になってみてください!

よろしくお願いします!!

#スイス
#旅行
#腕時計

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