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家族の定義① 〜 義父の存在 〜

皆さんには家族がいますか?

私には10年前に亡くなった実の父親と5歳離れた兄と、私が高校に入って
直ぐに家を出た母親と私が生まれる前、小学1年生の夏に自宅のお風呂場
で残念ながら亡くなってしまった姉がいます。

そしてもう1人、母親の再婚相手である義父です。

先日、その義父が心臓の手術をしました。
19年程前にも弁膜症の手術を受け人工弁になり、障害の等級は1級です。

それから10年位は手術前よりも元気になって普通に生活をしていましたが
ここ何年かはかなり調子が悪くて極度の貧血を繰り返し、度々輸血をして
いました。
何故貧血になるのか調べても原因がわからないまま月日が経ち、最初の頃はまだ1年に一度か二度だったのが年々輸血の回数は増え、昨年は毎月のように入退院を繰り返し、それももう限界になり手術をする事になりました。
 
もう70歳を過ぎているのと、2回目の心臓の手術になるのであらゆる面で
とてもリスクが高く、先生達も本当に苦渋の決断との事でした。
なんとか手術がうまくいってもその後の感染症や後遺症なども考えられるという事で、流石に色々と覚悟をしました。
母親とも今後についてどうするのか等話し合いをしました。

義父が入院して病院に行くと必ず面会のカードを書かなくてはいけません。
そこには続柄を書く欄があり、この時にいつも躊躇してしまいます。
私にとって義父の存在はあくまでも母親の再婚相手であり、父親という存在ではありません。

例えば自分が小さな頃に両親が離婚して母親が再婚して、そこに引き取られていたらきっと父親という存在であったと思いますが、うちの場合は私が成人に近くなってからの再婚です。
しかも私は父親に引き取られた形なので、それから10年以上は母親とも年に数回会うくらいでした。
訳あって大人になってから数ヶ月だけ母親と義父と3人で一緒に住んだことはありますが、その時もほとんど寝に帰るようなもので別に養ってもらっていた訳でもなく、ちょっとした同居人の感覚です。
ここ数年は毎月数回は実家に帰るようにしているので会う機会は増えましたが、義父への普段の呼び方は苗字にさん付けです。

今回の手術でもしも何かあった場合、私は家族としてどこまですべきなのか
正直悩みました。

義父は実父と違いとても優しい良い人です。
ヘビースモーカーなのは同じなので嫌ですが
再婚してくれて良かったと心から思います。

だけど、やはり私にとっては家族というよりも親戚のおじさんに近い存在。
 
幸い今回の手術も無事に成功し、思ったよりも早い回復で今のところ特に
問題もなく先日無事に退院しましたが、いつかはその時がやってきます。

私の中で家族の定義は難しいのです。


最近では小学生の女の子が父親からの虐待の末に亡くなってしまったという
あまりにも悲惨なニュースが毎日のように取り上げられています。
こんな父親ならいらないって正直思います。
だけど、子供は親を選べない。
 
私の実の父親は虐待こそなかったですが、なかなか酷い父親でした。
最後私たち兄妹は父親との縁を切りましたが、切ったつもりでも実際に切ることはとても難しいのです。
完全に切れることは亡くなるまでありませんでした。
例え亡くなっても戸籍上では繋がっています。

家族という形に縛られるのは、ある意味苦しい時があります。

「家族の定義」ってなんなのでしょうか。
 皆さんはどう思いますか?

ここでは家族についても一つのテーマとして書いていこうと思います。



(TWFF  城島めぐみ)

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