聖地巡礼のススメ① ~W.ダブルヴィー Blooming Summer編~

2023.04.21
推しメンの卒業後、思考停止の腰抜けの腑抜けになってた自分を外に連れ出したのは一通のLINEだった。

「Blooming Summerの聖地でバーベキューやろう」

"Blooming Summer"とは、2021.07.20公開されたW.ダブルヴィー第四段のミュージックビデオであり、当時8人の新体制を記念した2021年夏の覇権ソングである。(俺調べ)
魅せる場面展開夏の高まり切なさ表現した名曲であり、お披露目自体は06.21の定期ライブは、新メンバー加入と現メンバー復帰による"みんなでこの夏を勝ち取る"アツイキモチが感じられる物凄い勢いのあるライブだったのを覚えてる。

自分は、元々このMVの舞台となっていた場所を調べていて、4周年ライブはツアー形式だったんですが、ツアー全通特典も「ここでバーベキュー出来たら面白くないですか?ガチでツアーを駆け抜けてきたメンバーとファンが集まる機会なんてこういう時しかないんですよ(遊園地オフ会的なのは夢みたいな話であり実現されて楽しかったので後から書くのは何とも言えないが、もしかしたら誰かしらは天文学的な確率で”未来”に遊園地デートするファンもいるかもしれないが、これだけの人が集まるオフ会はその天文学的確率以上に揃わないんですよ的なのを当時運営に力説したのオタク臭くて一生の恥やなここまで一息)」と自分勝手に言ったりしてて…
MV撮影した時の裏話とかオフショット的な動画は前から好きだったのでこういう場所で思い出作れたら絶対一生記憶に残るだろうなって思ってて…


「聖地巡礼とは何か」といったところも書いた方がいいのかも知れないですね。
既存の言葉で表すと"ロケ地めぐり"や"舞台探訪"が相応しいのかなと。フィルムツーリズムやコンテンツツーリズムと観光用語として使われてるそう。
「冬のソナタ」を見て韓国に行った方もおられるだろうし、埼玉県久喜市の鷲宮神社も「らき☆すた」の聖地で行ったことある方も中にはおられるんじゃないでしょうか。

僕は「ラブライブ!」を見て神田明神や秋葉原に初めて行って感動しましたし、「ラブライブ!サンシャイン!!」では静岡県沼津市訪れなんか一人で水族館行った覚えが…「結城友奈は勇者である」で香川県観音寺市を訪れ、行政とタイアップしたイベントは(数少ない)友人と参戦して二日間楽しみ尽くしたり、「AIR」に出てくる世界観を見るために香美町(香住)の天文館に行ったり、「BanG Dream!」では飛鳥山停留場から都電に乗り早稲田で降りた後にライブ会場に向かったり、「アイドルマスターミリオンライブ!」の登場人物の一人が博多駅前で弾き語りをしてた設定があるのでそこを訪れたり…まあ過去からこういうそこに推しがいないのに"何かを感じに"その場所を訪れるのは個人的に結構好きな行為であるんですよね。

彼女達が活躍するのは別の世界の話…別の次元の話で…絶対ここにはいないのは分かってるんだけども、「そこ」にいたんだよなあって感情を抱いてしまうんですよね。言葉で上手く表現できないけど、その一種の共感がオタクを聖地巡礼に導くんだと思うのです。あと…オタクとワイワイ行くタイプの人にとっては、思い出を共有できるってのも大きいのかも知れません
(中略)
千歌ちゃんや香澄ちゃんが見てたであろう…いや実際は別次元の存在なのでいないんだけども…景色を感じながら、どんな気持ちであのステージに臨んでいるのかを共感したいって思ったからです。都電に乗ってる時も、不安だけども、それでも夢に見た大舞台で歌って演奏して…他のバンドメンバーを考えながら、一歩を踏み出してあのステージに立つのかを自分なりに「疑似体験」したいと思ったんです。

僕が昔書いていたブログから引用、昔から長文すぎんか

まあこれはいわゆるアニメの世界の話…二次元コンテンツでやってたのを今もやってるだけで特別な話でないのですが、三次元アイドル…ハロプロや48などのMVのロケ地を調べたりする風潮はないのでしょうか…と調べて見たら結構出てきたわ。なんならwikiまでありましたわ…


そろそろ本編に話を戻しますね
連絡があった内容を見ると、この原っぱの場所は京都府南丹市「るり渓」。
せっかく行くなら他のシーンも全部回れたら楽しいハズと場面をMVと何度も見比べ、GoogleMapのストリートビューやら電車の橋脚から予想したりと、いやこれ探偵ナイトスクープに聞くしかないんじゃねェか…とか思ったこともありましたが何とか下準備を終えました。

2023.04.23
誘ってくれたオタクが車を出してくれなかったら一生辿り着けなかったな……この旅を誘ってくれたのに本当に一番感謝。と、あの険しい道をなんなく超えていってくれたのがめっちゃ大きいので、次は某メンバーの180SXでいろは坂ばりに駆け抜けて欲しさもある

旅立ちの時に見た飛行機雲の終着点
サウナ付きの温泉あるの強すぎ

到着した瞬間、「ここがブルサマの聖地か…前に確かメンバーはめっちゃ朝早くいったとか聞いたんだけど、絶対あの坂は酔ったよなぁ」とかメンバーの気分を早速疑似体験しながら公園内を散策。疑似体験早すぎ。
引きこもり状態が続いていたので、久しぶりの日光にしかめっ面しながらも、ヤマツツジがちょうど綺麗に咲いている頃で天気も気温もよい感じで散歩するだけでも楽しかったな。(今の冬、早く終わってくれ…)

併設のバーベキュー場はリニューアル中だったので使用不可でした
リベンジするぞ!の気持ち

そんなこんなで公園の散策を一通り終え、お昼ご飯を食べ終わった後で、例の原っぱ広場が目に入った瞬間、「「ブルサマだ…」」と声出たよね
ここのスタッフさんに「ステージって今使ったりするイベントあるんですかね」とか聞いたら耐震性の関係(?)でイベントとしてはもう使っていないそう…ここで大規模野外ライブやったら絶対楽しいやつやって。

原っぱ広場、ここでオフ会あったら絶対バドミントンやってた
野外ステージ。確かに結構老朽化しとるっぽい
"アクスタ全員分買うくらいグループ愛あるオタク"アピールしていけオレ
どの時代のダブルヴィーも面白いけどこの2021夏~年末にかけてのメンバーは福岡遠征での例の事件もあったりと僕にも色々と刻まれ過ぎなんよ。

実際のMVを現地で何度も確認しながら、ここでドローン使って撮影したんだな…とか、やっぱ某メンバー可愛いわ最強天才だ…とか言いながら結局一番真剣なのはアイスを食べることだった僕ら。
メンバーと駆け抜けた夏といえば毎年それぞれに思い出があるんですが、曲に引っ張られるように色んな思い出が蘇ってくるのが、アイドルソングの持つ強みとアイドルコンテンツの凄さだと思うんですよね。強烈に脳に突き刺さっているというか…


「みさきとかが1時間くらい待ってそう」とかネタで言うてたトトロに出てきそうなバス停
ちなみにシャトルバスはあるそうなので車なくても来れるようだが…あの坂をどうやって乗り越えてるか気になるところであるな
温泉施設の飲食ブースにて
ダブルヴィーと早くタイアップしてくれ

公園を満喫した後には温泉にも入り大満足であった僕らであるが、次の目的地は大和川。詳しい場所は全くの不明なので現地を歩きながら見つけるしかないなと陽が落ちる前に行かなきゃと早速移動。
途中なんばハッチの横を通った際に、「この8人で3周年ワンマンライブはここでやったなぁ…」と懐かしんでいた。

空はもう夕暮れ時。青春と夕日と河川敷ってドラマでも使われるけど本当良い環境なんよな

河川敷から見える風景はどこも似てる気がして少し迷いましたが、遠くに見えるマンションと電車の橋脚を元に判明。南海高野線が大和川を越えるところでした。見当違いだったらすべての川のすべての橋を見て回らなきゃいけなかったので良い着眼点でした(自画自賛)


次は駅で待つシーン。これはMV上にもヒントが載っていて「南海高野線」のりかえの文字が映っているので、該当駅を一つずつ調べればわかる感じでしたね。
場所は「阪堺電気軌道 上町線 神ノ木停留場

阪堺電車は住吉大社や浜寺公園に行く際にも利用
これ一本で天王寺出れるのも強いんだよな…難波や梅田まで行ける路線になってくれよ
最強の美少女のアクスタを持って手が震えてるボク
撮影の時はどんな気持ちで待ったのかなと思うし、MVの中の女の子としてはどんな気持ちだったのかなと二重の意味で思考してましたね。

先日、mintグループの全ての楽曲をまとめる記事を書きましたが、卒業後、なんか耳に入れるのも悲しい気持ちになるのでどの曲からも一切離れてたんですよね。
そんな中、聖地巡礼に誘われた自分が解禁した唯一の曲がブルサマでやっぱ楽曲最高に良い…って余韻と合わせて、もう卒業しちゃってあの8人が揃うことはきっと無いんだなと悲しい気持ちになりながらも、こういうコンテンツを拾い上げ楽しむことでちょっと前向きな気持ちにはなれたのは確かなんよ


最後に訪れたのは踏切のシーン。
ストリートビューでも該当の場所は無く、正直今回の聖地巡礼では見つけられなくても仕方ないかなと思ってたんですが…
一緒に行った友人が「ここじゃないですか?ただ写真とは何かが違う…当時はコンビニがなかったのでは」と言ってくれたおかげで「確かにここじゃねぇか…」となりました。やはり実地調査が一番正しいデータが取れるってはっきりわかんだね。

神ノ木停留場のすぐ近くの踏切でした
ドラッグストアも新しくできてましたね

こうしてもう陽も暮れたので友人の最寄りまで戻り、車を置きその後に飲みに行ったんですが、その日までダブルヴィーで一緒に駆け抜けたオタクと話してなかったからか、一気に懐かしさと寂しさ、卒業の実感が沸いてきましたし、これからも引き続き頑張るメンバーの存在を聴いて、陰ながら応援していきたいと思ったんですよね。今月末の生誕(かずは生誕)めっちゃ楽しみだなと無限回言うてた思い出

この8人の思い出はやっぱ個人的には新木場NATSUZOME関ケ原福岡遠征の4つですね…
当時一緒に駆け抜けたファンの方的にはどうでしょうか…

とまぁ湿っぽく〆ればいいと思ったんですが、
これの余談というか続編として、2023年夏のW.ダブルヴィー5周年ワンマンライブでブルサマ関連の追加内容があったんですよね。それがこの動画↓

浴衣versionのブルサマ見て2023を感じたし最高にブチ上がったね

『季節がめぐるたび私はキミを好きになる』
5周年ワンマン前半のドラマパートなんですが、ダブルヴィーが今まで紡いできた楽曲の歌詞が物語にリンクした内容で、MVで当時"なつか"が行っていたところを"あやか"が引き継いてトレースしており、近くで見ていた一緒にブルサマ聖地を巡った友人と(俺ら行ったとこじゃんwww)って謎にテンションがあがったし、多々ある楽曲に着目したストーリー展開に演出に最高に良かったワンマンライブでした。

俺だけ空気椅子らしい(ネタ画像)

この聖地巡礼を通じて「そこ」にいたんだよなって疑似体験により、これまで進んできた道を思い返し、ここから進む道はどうなるんだろうかと考えたり、何より推しの気持ちを整理するための"卒業旅行"の一つとして色々と回れよかったなぁと思ったり(その2か月後、別の聖地巡礼のために石垣島に行ったのはまた別の機会に)

冒頭にも書いたのと繰り返しになりますが、腑抜け状態だった自分を連れ出してくれた友人に感謝の気持ちをここに書いてこの記事は終わろうと思います。卒業とかそういう時に助けてくれるのは同じ温度感で進んできたオタクだけなのかもですね…
またどこかの現場でお会いしましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました!

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