【COVID-19】コロンビア政府データを見てみよう


コロンビアというのはとにかくデータを作るのが好きな国だと思う。

大統領府、各省庁、DIAN(国家統計局)、国家警察、検察庁、ボゴタ市政府や各自治体などがそれぞれ好き勝手にデータを作って各自のデータベースにアップしている。
これがとてつもなく非効率なのである。「おたくはコレ作って。うちはこれ作るから」という連携は皆無に等しい。大統領府とボゴタ市政府の対立構造が良い例であろう。それぞれに重複したデータをいくつも上げているのだ。

なのでコロンビアでオフィシャル情報を探すというのは難しい。
例えば、「ボゴタ市のICU(集中治療室)の占有率データ」である。
なぜか政府のデータとボゴタ市政府が存在し、集計方法が違うのか、占有率が微妙に異なる。コロンビアでデータを参照する際は、注意してみていただきたいと思う。

今回は、政府(国立衛生研究所=INS)で、気になるデータを紹介したいと思う。
ごくありふれたデータの一つ、「各感染者の状況」を一覧にしたものだ。

年齢を降順にすると、最高齢の感染者が表示される。
現在の回復者最高齢は、「1917年生まれの103歳女性」である。

1917年は第一次世界大戦真っただ中。志賀直哉が「城の崎にて」を発表した年で、私の中では”歴史”の世界である。
この方、4/12に感染が発覚し、自宅待機で特段の症状もなく、4/24のPCRで完全回復されている。
不謹慎かもしれないが、データを見た時「ゾンビ?」と思った。

この方の取材記事があったのだが、「COVID-19に罹患していると聞いたところで不安にならなかった。なぜならここ20年くらい天国へ行く準備は万端だったから。こうなったのは全て神の思し召しだ。」と言っていた。

興味深いのは、94歳以上で回復している方は全員女性、ということだった。
男性はことごとく亡くなってしまっている。

改めて気を付けなければ、という気持ちにさせてくれたデータでした。

【詳しくは下のCSVファイルをご覧ください。】

よろしければコチラのURLもご覧くださるとうれしいです。
コロンビア情報を書いています。
https://intlmarriage-colombia.com/


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