よく回るだけのコマ

先日、コマを買った。由紀精密というメーカーの「SEIMITSU KOMA」、1000円ほどで買えるコマである。
1センチほどの小さいコマだが機械による削り出しで、持ち手部分はひとつずつ手で加工されている。凄まじい製品なのだ。

SEIMITSU COMA Standard - YUKI STORE

上手く回すと3分ほど回り続けるくらい精密なコマなのだが、ぼくは30秒くらいしか回せない。もっと腕前を上げたいものだ。

しかし、コマが上手く回せるようになったところで、別段お金になるわけではない。TikTokあたりでバズってテレビに取材されることはあるかもしれないが。
それにめちゃくちゃ出来がいいコマを作ることも、別段すごく儲かるかというとそうではないかもしれないのだ。

コマが回っている間、回した人は「いつまでうまく回るだろうか」と期待に胸を膨らませ、止まった時に少ししょんぼりする。
そういったモノが与える楽しみはたかが数分間かもしれないが、その間に嫌な気分がどうでもよくなったり、お腹が空いたから何か食べようと思えるようになると思うと、悪くない。

こういうものばかり買っているからお金がないのか。
それはさておき、今日もコマを回す生活をしている。