勉強が意外と面白い話

勉強が楽しい。 学生時代は授業を適当に受けていたような気がするが、その一方でむさぼるように図書館で本を借りまくって読んでいた。 最近、『フェルマーの最終定理』を読んで「数学まともにやっとけばよかった！」と思ったり、『魔改造の夜』を見て「機械いじりおもろそうだな～」と思ったり。 一方で芸術系を専攻し、なんかいい感じに青春を謳歌した高校時代はかなり楽しかったので、今の自分も悪くないのではないかとは思う。 社会人になってから社会保険事務をやるようになり、それがきっかけで法律分野

岸田茂雄と「広島」：G7広島サミット終了に寄せて

過日、G7広島サミットが開催された。議長国は1年ごとに各国が持ち回りで受け持つこととなっており、本年は日本がその大役を担っているのだ。 西側各国の首脳が参加し、そのほかの招待国を含め、多くの要人が参加したわけだが、まずは大きな問題なく終わったことを労いたいと思う。 今回行われた一連のプログラムでも、特に大きな話題となったのが「広島平和記念資料館の見学」であろう。 40分という限られた時間の中、導入展示のある東館のみならず、被爆者の実相に迫る現物資料が展示された本館までをプロ

TRPGのシナリオは「最後」が大事である

0・あいさつ みなさんこんにちは。さつこです。 多くの人は「TRPGのシナリオ」を書こうとして悩むことが多いと思います。いろいろと。 今回は「シナリオのどこ」が面白いと楽しくなるのかを書いてみたいと思います。 つまり……「クライマックス」です。 「最後」です。 大事なことなので二度書きました。 たとえば、「刑事が悪と対峙するシナリオ」を思いついたとしましょう。 そのシーンをいつ持ってくればいいのか。 最後なんですよ。 なぜかというのは、いろいろ理由があります。 1・

よく回るだけのコマ

先日、コマを買った。由紀精密というメーカーの「SEIMITSU KOMA」、1000円ほどで買えるコマである。 1センチほどの小さいコマだが機械による削り出しで、持ち手部分はひとつずつ手で加工されている。凄まじい製品なのだ。 上手く回すと3分ほど回り続けるくらい精密なコマなのだが、ぼくは30秒くらいしか回せない。もっと腕前を上げたいものだ。 しかし、コマが上手く回せるようになったところで、別段お金になるわけではない。TikTokあたりでバズってテレビに取材されることはある

ビッグイシューの人

「ビッグイシュー」という雑誌がある。ホームレスや路上生活者支援のために出版されている小冊子で、もとは海外で始まったものだ。1冊数百円で、そのうち3分の1ほどが販売者の収入になる。まず10冊無償で受け取り、この収入を元手に冊子をさらに仕入れ、売り上げを生活の一部にしてもらう仕組みである。 初めて販売者の人を見たのは新宿西口だった。その人は小田急百貨店の前あたりにいて、片手に冊子を掲げて立っていた。季節がいつだったかは覚えていない。 まだ学生だったので親に連れられていたし、ひと

小林航太『オタク六法』(KADOKAWA)