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ディストピア

2021年2月6日
Ailiph Doepa 4th Dark Side Album 「Exormantis」Release Tour 「THE DYSTOPIA」
in 今池3Star

このご時世、特に東京開催が叶わないのも頷ける。一公演だけでもいいから新譜楽曲を生で聴きたい一心で色々考えた末、名古屋公演に参戦することにした。
私は今までドーパのライブは近場の東京公演しか行ったことがなかったから、ドーパのライブで遠征するってのはなんか新鮮だった。
場所が変わってもドーパはドーパだけどね!そんな感じでライブレポ!




今日の遠征はいつもと違って新幹線からスタートすることになった。「いつも」とは夜行バスのことで、遠征時、大体の場所は夜行バスで行っていた。早いし、ある程度はゆったりしているし、消灯しないので快適だったが、諭吉を景気良く飛ばさなければいけないので、年中ライブに行きたい私にとっては、お金を温めておきたいところではあった。だが、引き換えにしてもライブに行きたかったのだからこれでいいのだ✌️

名古屋に到着し、まずは物販に向かう。
今日の会場である今池3Starは初めて行く場所だったが今池駅からも近く、道もわかりやすかったのでありがたい。

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恒例の。

階段を降りて行き地下に到着すると、前に3人ほど並んでいた。微かなBGMを聴きながら並んでいると、ボーカルのゴイルさんがTwitterで「チケットは面白いぐらい売れてないので密になる心配はございませんw」と言っていたのを思い出す。行きたくても様々な事情で行けない人も多いのだろうが、こんなに魅力的な音楽をやっているドーパのライブを多くの人に見てもらうことが難しいことは少し残念に思ってしまう。そんなことを思いながら待っていると、聞き馴染みのある声に気づいた。ベースのジブラさんが物販をやっていたのだ。人員を削減して今ツアーを開催している状況だったので、まさかいつかのドーパチャンネルで見たような状況に自分もぶち当たるとは思っておらず、また、演者と個々に対面、交流するような経験は無かったので本当にビックリした。

気づいてからはずっとそわそわしていた。物販を買いに来たけど、何か一言でもいいからドーパの音楽に感謝を伝えたい、、!と言葉を考えるも、「長話にならないようにスマートに」「相手を不快にさせるような気持ち悪さを出さないように」とか色々考えているうちに自分の番が来た。結局のところ、大した言葉も出てこず、お釣りをもらった後に全力の「ありがとうございます!!」しか言えなかった。

物腰が柔らかでお顔が小さいなと思った。ベース動画、いつも釘付けになりながら拝見させてもらっています🙏


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購入した「ハンマーヘッドシャークT」、
自撮りスキルがマイナスに振り切ってるのでポーズは気にするな☆




開場時間、サイゼから出て再度会場へ向かう。

前回、渋谷サイクロンに行った時はバインダーに挟まれた紙に連絡先等を書いてチケット確認→入場の流れだったが、今回はグーグルフォームを使ったアンケートに連絡先を入力する形となっていた。
チケットの確認、ドリンク代の購入、荷物をロッカーに預ける等準備を済ませホールに入った。

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今池3Starのドリンクチケット可愛くないか?????

徐々に人が増えて行くステージホールを見ていると大体全体で30〜40人くらいかのように感じたけど、新様式であるとは言えスカスカな印象はないし、この状況下でも「なんだ、来てくれるお客さんいっぱいいるじゃん!」と少しホッとした。

肩や首回りを軽く伸ばしながら待っていると前方スクリーンが上がっていき、いよいよ開演。
まずは恒例のSEが流れ始めてワクワクした緊張感で満たされていく中、メンバーが登場しファンシーなSEをぶった切るかのように重たいサウンドが鳴らされる。

1曲目は「Mars」。
前回のサイクロンと同じ始まりだ。この時、というか毎回そうなのかもしれないが、なぜか私は最初からガンガンにのることができない。照れなのだろうか。照れてる場合ではないのに。Marsは「火星にやって来たよ!」みたいな曲だが、ライブのトップバッターでやるということは「ドーパの世界へようこそ!イエーイ!」みたいな感じだろうか。とにかくこの曲は会場のテンションを最初からぶち上げさせる曲だ。

5曲目「My Goblin」。
ここに来てライブで初披露の新曲!待ってました!この曲は曲中、「My Goblin My Goblin My Goblin…」と畳み掛けるような歌詞とメロディが印象的で新譜の中でもお気に入りだ。激しさの中に伸びやかな美声パートのようなものがあるので聴き惚れてしまう瞬間もある。このnoteを書くにあたって今一度歌詞カードを見てみたけど理解しきれない。(笑)自分の中に潜む「Goblin」という悪な部分を指して展開しているのだろうか。「私は何が見えたか」のような問いかけで締められる謎めいた雰囲気が良い。ファンタジーの話ではなくて、現代でも見た目とは裏腹に「ヤバい」人間はいるし、そういうことかな。解釈が雑。

7曲目「Corn Flake」。
きたきたきたきた、コンフレ、この曲は私の中でドーパの好きな曲ランキング1、2位を争うくらい大好きな曲。正直なこと言うと、今日のライブで一番テンションが上がった瞬間かもしれない。新譜を目当てに来たのに。(笑)「必殺!警察!」のところで拳を上げサビではぴょんぴょん飛び跳ねていた。本つつつつつつつつつ当に楽しい。音楽の知識はあまりないのでなんて言う名称なのかわからないけど、サビのベースのリズム感も本当に大好き。なんて言うテンポ感なんだろう。ちらっとでもこのnoteを見てくれた人に全力で布教したいのでコンフレを貼っておきます。尚、アルバムに入っているコンフレは再収録をしたものなのでオリジナルサウンドはYouTubeに上がってるものになるのかな?オリジナルと再収録、音の質感の違いも楽しんで貰えたら嬉しい。改めて久しぶりにMV見たけどやっぱり狂ってて草。曲が始まる前の謎メロはよくわからないし、当時のギターの方がボーカルのそぶりしてる傍でゴイルさんが弾けないギターやってるの草。(弾けないんじゃなかったでしたっけ、、?違ったらすみません☆)

9曲目「Bloody Uncle」。
こちらも新譜から初披露。YouTubeのゴイルさんアルバム解説にもあった通り、徐々に明らかになる家族構成を見ているとめっちゃ地獄。「こう言うホラー映画」みたいな雰囲気のメロディ作りでもあるなと思った。理解しきれなくても少し歌詞を読み解いてストーリー背景を想像できるメロディ作りができるのは本当に才だと思います。好きです。

確か、新曲を続々と披露した後のMCで、「新しくドーパに仲間入りした曲たちは俺たちと皆さんで楽しみ方とか乗り方とか自由に作っていけたらいいなと思います。」みたいなことをゴイルさんが言っていたけど、きっとこの場にいるお客さんはこの日までに新譜を繰り返し聴き倒してきたような人たちだと思うから、何の違和感もなく新鮮な楽しさで会場が一体となっていたと思う。何が言いたいかっていうと、ドーパの曲は新曲であろうが既出であろうが本当に愛されているなあと、、。夢中にさせるような曲を生み出すゴイルさん、そしてチームドーパが強強(つよつよ)なのですがね!

11曲目「My right hand thumb is a Kraken」。
新譜のダークサイド「Exormantis」のリード曲!お客さんが何人かやっていたけど、MVの感じを見真似てクロールすると楽しそう。(?)親指がクラーケンになっちゃった〜!だけにスルメ曲だからいろんな人に聴いてほしいな!MV描写だとアコギを地面に叩きつけてぶっ壊すシーンが何か強い意志を感じて好きです。と言うかギターが好きなので、、。

12曲目「Mashed Potatoes」。
はい好き。崇拝的好き。

13曲目「Fairy in my mouth」。
新譜から。私がドーパにはまった理由の一つでもある、狂気的なファンシーさ?って言うのかな、この曲にはそれが強く現れているなあと思うから好き。まあでも口の中に得体の知れないものが入ったら嫌だし、もっと言うと今回の新譜2枚のジャケットがリアルな蝶と蛾なのはゴキブリよりも蛾が嫌いな私にとって本当に困った。できれば直視したくないしアルバムが持てなくなる。それもあってかこの曲の妖精って、、、と想像すると鳥肌が立つ。そんな感想もどき。

15曲目「Exormantis」。
ダークサイドの新譜アルバムのタイトルにもなっている曲。今回の新譜はお気に入りの曲の投票制度があって、私は特にダークサイド側を気に入り、この曲ともう一つに候補を絞ったほどハマった曲なのだ。最終的にはもう一つの方に投票したのだが、この曲が好きなポイントとしてまずはイントロだと思う。ドラムのアップテンポな打音に心掴またかと思えば、「Can you see〜」の伸びのあるボーカル、歯切れのいい言葉の羅列が畳み掛けるパートなど、転調の激しさと様々な色味の音の共存で蜜すぎる曲だと思う。正直内容はあまり理解できないけど、悪魔の影がチラつくような気もする。わからないけどなんかふつふつと興奮してしまうから良い、これで良い!この曲はアンコ前ラストの曲だったので体の節々もガタがきていたはずだけど、全部見て見ぬ振りして発散できる楽しさがあるのは最高。

そんな感じで演奏が終わり、割とあっさりと裏に降りていくメンバーを見るとアンコールを確信してしまうから客側も誰も引き下がる様子はなかった。「早く出てこい」と恒例の手拍子が始まろうとしたとき、ナレーションが流れた。「え〜この度は〜ご来場いただき〜誠にありがとうございました〜」いつものふざけたアナウンス調のゴイルさんの声ににやけてしまう。「本公演は〜ただいまを持ちまして〜終了しま、せーーーーーーーーん!!!!」みたいなアナウンスと共にすぐにドーパ御一行が出てきた。アンコール曲は何だろうと興奮する気持ちの中で私は密かに「New BleeeeeeeD!!!!!」を期待した。「New BleeeeeeeD!!!!!」は新譜アルバムの曲で、この曲こそ15曲目の「Exormantis」とどちらにしようか悩んだ末に投票した新譜の中で一番のお気に入り曲なのだ。アンコールは「Machu Picchu」だった。「そうかー!マチュピチュかー!」と心の中で少し、ほんの少しだけ「New BleeeeeeeD!!!!!」を聴きたかったと思ってしまった。だが、曲後半の「チュピチュピ、、」と続くエンドレスチュピチュピタイムの時にゴイルさんの「お前ら一人サコピだ!!!」と言う命令?と共に各自その場でぐるぐると回ったことは良い意味でアホみたいで楽しかった。もちろん私も「チュピチュピ♪」と心の中で念じながら回転してた。メンバー紹介の演奏余韻を終え、これにて今ライブは終了した。




これはどのタイミングのMCで言っていたことかあまり覚えていないけど、「Exormantis」アルバムツアーである今ツアータイトルは「Dystopia」。ディストピアとは楽園とか理想郷の意味を持つユートピアと対照的なものであるが、まさにこのご時世を指すような言葉だとゴイルさんが言っていた。本当にそうだと思う。未だ音楽産業が打撃を受け続けていることもそうだし、本人も言う通り、去年2020年はドーパにとって大きく飛躍していたであろう一年だった。打首獄門同好会と対バン予定だった前ツアーのファイナルやノットフェス出演など、多くの人々に広まる予定だった、のに。前ツアーの設定ではファイナルに「羽化」をするつもりだったが、ファイナルを延期しての今ライブだったので「映画の1を見ないで先に2を見ているようなものですよw」とゴイルさんは笑い飛ばすそぶりを見せていたが、着々と進めてきた準備や想いを全てダメにするこの現状、本当にやりきれない、、。

続けてMC記録で、新年一発目のライブであったため軽く挨拶をした後、これまた軽く去年を振り返るMCもあった。「年間を通して音楽ライブに行く人は時間の進むスピードが早かったと感じるらしい。嘘だけどね。」みたいなのを言っていた。いや嘘かい。でも、音楽ライブに限らずあらゆる娯楽が奪われて時間が経つのが早く感じたし、あっさりしたものだったという印象。就活と卒制というビックイベントがあったけど、履歴書を書きまくったことは豊かな思い出のわけないし、卒制も一つの作品を一年かけてゆっくり取り組んでいたので振り返ると充実してたとは全く思っていない。実際にやったことが多くあっても一年の心の豊かさには結びつかない。言いたいことが伝わるか、、。

私の言葉を通すとマイナス的なMCだと感じてしまうかもしれないが、終始笑い飛ばすように話すゴイルさんは明るかったし、(そりゃライブだから、、w)「この一年も皆さんに面白いものを届けていきたい。」といったようなことも話していた。そんなドーパを希望に感じているし、ライブの余韻で曲を聴くと出先でもノリノリになってしまいそうになるし、もっと金銭的余裕があれば他の公演にも行きたい!正直、社会人前で貯金をしたいところだけど、IQを3とかに落としてイープラスを開けば「こうにゅう!」と押してしまいそうになる。早くこのリアルディストピアが落ち着けばいいのになあ。

最後にもう一言だけ言いたいことを。今ツアーのどこかで「New BleeeeeeeD!!!!!」をやったら、暴れまわりたくなるので、絶対いつか生で聴きたいな。新譜たちはメンバー談、かなり演奏が難しいらしく、中でも「New BleeeeeeeD!!!!!」は一番やばいらしいからライブでは滅多にやらない、というかやらないですって言い切ってたかな?でも諦めきれないからそこそこの期待で待ち続けることにするよ(平和)。

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セトリ

1・Mars
2・Galactic Kamadouma
3・Sparkling Pussy
4・Scary Night
5・My Goblin
6・Melt Bitch
7・Corn Flake
8・Mortal Combat
9・Bloody Uncle
10・Naughty Daddy
11・My right hand thumb is a Kraken
12・Mashed Potatoes
13・Fairy in my mouth
14・Cocoon
15・Exormantis
en
16・Machu Picchu

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