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キミのキャリア(後編)

こんにちは、このタイトルでこれまでダイジェストで書きたいことを書いてきましたが、いよいよ、最終回です。

今回読んでほしい方

転職を考えていて、他人がどう進んでいるのか気になる方に見て頂きたいです。それで「こんな風に進むこともあるのか」とか自分が新卒の頃には入れなかった会社に転職しようとしている方です。私も現職には新卒時は入れなかっただろうし、幸運なオファーだったと今でも思っています。もし、そんなオファーがあって、悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

現職へ転職した理由

前職(インフラエンジニア(SES))→現職(社内SE(アプリ・インフラ))ですね。

実はあまり転職を考えていませんでした。

前々職のプリセールスで構成検討や納入環境構築からインフラって結構なクラスチェンジでしたが、これまでのキャリアで培ったこともわずかながら活かせることもあったり、大手の系列であったせいかアクセスできるナレッジは非常に多く、知的好奇心は満たされており、面白かったんですよね。

自身のスキルや技術的な嗅覚は一番研ぎ澄まされている時期でした。

昇進も見えてきたし、賃金も良くも悪くもなかったものの、前々職からの上昇額はかなり良かったし、わざわざチャレンジする必要はなかった状況でした。

しかし、ある日d〇daを除いてみたら、現職からスカウトメールが来ていたんです。しかも面接確定でした。

最初は面倒だったので無視しましたが、毎回文面を変えて3回ほどオファーメールが来ていました。段々温度感が上がっていく文面です。

良かったら面談しませんか→見てくれました→どうしても会いたいです、諦めきれません。連絡ください。

と言う感じです。オファーメールって、割とコピペで相手がだれであっても送れるような文面なんですよね。でも、コピペ感が感じられなかったことと、新卒では入れないだろうな、と言う企業だったので、妻に相談してみました。

「そんなところがわざわざ、熱い文面で何度も送ってくれるなら、取り敢えずは会ってみたら?」と言ってくれたので、会ってみることにしました。これが理由です。私自身が当時は何でこんな温度感が高いのか分からず、ちょっと警戒しつつ、会ってみようと決心しました。

さて、面接です。

書類を揃えて、日程調整後は面接です。
複数人と面接していたようで、先約が居たようです。声が漏れていたので、聞いていると、圧迫っぽい感じがします。先約が終わって声を掛けられたので、部屋に入って面接開始。
挨拶後は質疑応答に入ります。
「志望動機は?」当然の質問ですが、「転職志望は薄いですが、お声がけ頂いたので、お会いしようと思いました。」なぜか、素直に回答しました。今思うと、こちらが転職したい!!!とがっついたわけでもなく、フラットに話をしに来たスタンスだったのも良かったと思います。パワーバランスを最初の一言目で上手いこと取れたのは幸運でした。実際面接では大したことを聞かれなかった記憶はあります。自身としては「興味を持たれなかったのでは?」と思ってガックシしながら電車で妻に「これと言ってキャリアに触れられなかったから、興味を持たれなかったかも」とLINEした記憶は今も鮮明に残っています。実際、そのあとすぐに会社から「面接OKでしたので、次に行きたいです」と来ました。3回ありましたが、全てその日中に決まりました。人事には「大したこと聞かれなかったのに、何で即決されたんですか?」ときいたところ、「レジュメを見て、会うのを楽しみにしていて、実際会ったその瞬間に採用を決めた」と言っていました。当時の人事曰く「面接ではなんも分らんです。その人が確実に本当のことを言っている確証もないし、回答だって用意されたものの可能性も高い。会った瞬間に一緒に働きたい、と思うか、どうかです」と言われました。私は人事論は分かりませんが、根底にあるものはそうなのかな、と思っています。家族より長く一緒に居ることになるので、一緒に居て苦痛だったら確かに無理かもしれません。

入ってみてどうでしたか?

事業会社に初めて入ったので、最初は驚きでした。事業部でもPCの使い方が分からん方から、Excelでマクロが使える方も居て、るつぼ状態です。ただ、この数年間は本当に色んなことを学びました。もう、学びしかありません。

sakuraエディタでcsvいじるだけで「神!!!」と言われることもあります。

ただ、育成環境は0です。「はい、電話、メール、仕様書。後は宜しく。」そして問合せの嵐、追加開発の濁流。新しい事業のシステム投資。もうなんでもあります。そして、全てが同じ優先順位...周りは状況をみて配慮はしてくれますが、入社2週間は業界の構造から環境から何もかもが初めてだったので、スーパー疲れました。一番つらい時期でした。

量は大変でしたが、質は高くなかったのでまずはこなして、システムの品質を一定まで上げることを目指し、そこから質を上げることにシフトしました。なんていう辛い状況でしたが、一つ分かったこともあります。

上司の理解度、若しくは理解スピードが超速いんです。

流石に日本最高峰のT大卒。周りも早慶クラスは当たり前、なんていう世界です。彼等と話すまでは学歴なんて関係なく、実力でしょ、とか思っていた時期もありましたが、高学歴に人と接して分かったことは「頭がめちゃくちゃ良い」例えば、前々職の上司に同じことを話しても「ちょっと整理してくれる?」と理解できない方でしたが、同じように話すと「うん、○○だね。△△なのは了解。確かにTさんが言っている通りだ。それで進めましょう」となります。

高学歴と言うことは、それだけ頭を使う訓練をしてきた、と言うことなので情報処理速度が速いんです。一気に全体を把握できます。高学歴だから、必ずしも、ではないとは重々承知ですが、確率の問題として上記のようなの確率は高いと考えています。これは衝撃でした。

私はそこまでの能力はないので、予めパターンを複数頭に持つことで対応速度を速めることにしています。これをやるには相当アンテナ張って、最初は知識を求めないとキツイのですが、やってみると案外色んな所に興味が沸いてきます。知識が繋がるんですね。物事を知っていれば知っているほど、人とのコミュニケーションは円滑に進みます。また、ディスカッションで得た知識を早く使ってみる。これで定着が可能です。別に爆速でエクセル処理ができるわけでもないですし、プレゼンが旨くなるわけでもありません、でも問題解決や新規サービスについては強くなります。今の会社に入って「知る」と言うことの尊さを学びました。知っているか、知らないかなんです。知っているだけで色んな引き出しだ出来るので、色んなチャンスを得ることができます。その延長線上にキャリアアップが開けてくる気がしています。

今の会社に入ってみてどうだったか、キャリアップをどう考えるか、と言われると30代くらいであれば、全然挑戦してみたら良いと思います。挑戦するには機会を創出した者だけが許される行為です。歳を重ねると、機会の創出が難しくなります。若い方であれば今だから挑戦できる、この機を逃したらもうチャンスはないというものには積極的に乗っても良い、と思います。

取溜もなく、朝一のパッションで書きました。何の落ちもありませんが、ご参考になれば嬉しい限りです。

最後までお付き合い頂き、有難うございます。


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