山田ルイ53世「『僕は全然売れてない。ただの一発屋だ』と自分に言い聞かせながら帰る」【ラジオウィーク9日目】
現在発売中の「TV Bros. 2月号 ラジオ特集号」で掲載されている特集から、誌面に載せきれなかったお話をピックアップ!
9日目の今回は、首都圏以外の番組・パーソナリティーを特集した「ローカルラジオスター特集」から『はみだし しゃべくりラジオ キックス』(山梨・YBSラジオ)山田ルイ53世が登場! ラジオでの活動も10年超となり、芸能界でも活躍の幅が広くなった反面、悩みもある様子です。
山梨での放送なのに県民におもねらないスタンスの真意、アシスタント・小松千絵アナウンサーとのショート対談などを掲載した完全版は本誌でご覧ください。
取材・文/やきそばかおる 撮影/ツダヒロキ
YBSは僕みたいな人にも過剰にチヤホヤしてくるから油断できません
山田ルイ53世もパーソナリティーを務める『はみだし しゃべくりラジオ キックス』。2013年にスタートした山梨・YBSラジオの午後のワイド番組で、日替わりで梶原しげる、プチ鹿島、ブルボンヌ、ダンビラムーチョも出演している。
男爵が起用されたいきさつは、YBSラジオの関係者が『ルネッサンスラジオ』(文化放送)(※ 以下『ルネラジ』)を聴いており、文化放送のスタジオを訪れたことに始まる。「山梨でラジオをやってくれませんか」と誘われて出演するようになり、毎週YBSのある甲府に特急電車で90分強かけて通っている。
――今年はコロナ禍でリモート出演もありましたけど、基本的に毎週通ってますよね。
8年間、毎週特急かいじに乗って通ってます。ほかの曜日のパーソナリティーは、マネージャーとかと一緒に来てるみたいですけど、僕はずっとひとりで来ています。あと、東京以外でレギュラー番組をもつと自分が勘違いする危険があるので気をつけています。YBSは竜宮城みたいなところで、僕みたいな人にも過剰にチヤホヤしてくるから油断できません。一発屋の芸人が来たのに、まるで一流のタレントが来たかのように接してくれます。特に(初代アシスタントの)三浦実夏ちゃんはひどくて「男爵は天才です」とか、挙句の果てに「格好いいです」とまで言い始めて参りました。3時間半の生放送中、ずっとそんなことを言われたら、帰る時に自分が売れっ子なのではと錯覚を起こしそうになる(笑)。このまま東京に帰ったら大ケガをすると思って、帰りの電車の中で「俺は全然売れてない。ただの一発屋だ」と自分に言い聞かせながら帰ります。ただ竜宮城といっても、貰った玉手箱を開けるとそんなにギャラも入ってない(笑)。
――YBSにとってはありがたい存在ですね…。男爵はリスナーからのメールのイジリ方や、ラジオカー「スコーパー」のリポーターのイジリ方が絶妙ですよね。
メールを読む時はなるべくなにかしらのツッコミを入れてテンポを上げるなど工夫は一応してます。面白いメールもあれば、そうでないものも当然ありますが、紹介する以上盛り上げるのがパーソナリティーの責任なので。
――独特なラジオネームの人も多いですね。
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