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『2gether』第5話レビュー:衝撃のキス。独占欲の塊・SarawatがTineをひとり占め!

世界中を涙と胸キュンの沼に落とし込んだタイ発のドラマ「2gether」。7月31日より楽天TVで配信がスタートしたことを記念して、最終話までの全話レビュー連載をスタートします! 書き手は、ご自身もタイドラマ沼に落ちた、ライターの横川良明氏。プロの書き手として冷静と情熱の間を彷徨いながら、横川氏が「2gether」と共に毎週金曜を駆け抜けます!


文/横川良明

よこがわ・よしあき●演劇とテレビドラマを得意とするライター。初のインタビュー本『役者たちの現在地』(KADOKAWA)が発売中! 電子書籍『俳優の原点』(ライブドアニュース編集部)も発売中。

<前回までのレビューはこちらから>


インディー ドゥアイ!

おっと。興奮のあまり思わずタイ語から始まってしまいました。

それもそのはず。さる8月24日に開かれたKazzAwards2020にて、我らがBright&Winが「Kazz Magazine Favorite Award」を受賞したのです。インディー ドゥアイ!

KazzAwardsとは、タイの雑誌・KAZZ MAGAZINEが主催するアワード。ぶっちゃけどういう格付けのものかとか、タイ本国でどれくらいの認知度があるのかとか、そのへんのことはよく分からないんですけど、そんなことはどうでもいいのです、推しが褒められたのなら!

授賞式でのBrightくんのお召しものがこちら。私、死ぬときはこんな殺し屋に殺されたい。

Winくんはこちら。あー、かわいい。「かわいい」以外の語彙でこのかわいさを表すのが仕事だと思うんですけど、もういいや。かわいい。めっちゃかわいい。

と、いい感じに語彙が死滅したところで第5話をレビューしていきます。このレビューでは物語の内容にガンガンふれていきますので、ネタバレを避けたい方はすみやかに避難してください。


史上最強の束縛彼氏・Sarawatが爆誕です

<第5話 あらすじ>
軽音部で新たな課題が出る。内容は、ペアで演奏をして、その様子を動画に撮って提出するというもの。Sarawat(Vachirawit Chiva-aree/通称Bright)と組むことになったTine(Metawin OPAS-iamkajorn/通称Win)はふたりでScrubbの曲を演奏することに。
一方、Sarawatの友人・Man(Chinnarat Siriphongchawalit/通称Mike)は女の子目当てで出席したあるセミナーで、偶然出会った青年(Jirakit Kuariyakul/通称Toptap)に恋をする。初めて覚えた本当の恋心に戸惑うManはSarawatにどうすべきか相談を持ちかける。
その頃、Sarawatの目を盗んで、TineはPear(Pattranite Limpatiyakorn/通称Love)とギターの練習に励んでいた。しかし、その場を偶然Sarawatが目撃してしまい…。

第5話のポイントは、Sarawatの独占欲。とにかくこのSarawat、Tineを独り占めしたくてたまらない。このコロナ禍であろうと、Sarawatが買い占めたいのは、マスクでもトイレットペーパーでもイソジンでもなく、Tineです。

動画の撮影で自己紹介をしようものなら、「Tineの彼氏」と名乗って盛大にマウントをとり。

公衆の面前で汗だくのユニフォームを脱いでTineに渡すという、「俺の嫁」認定。

可愛い女の子に目がないTineに対し、「俺がいない間に浮気しないで、誰とも話さないと約束しろ」と強めの束縛。恋人が飲みに行くときは、一緒に飲むメンツの写真を送らせるタイプですね。うん、めちゃくちゃ面倒くさい。

さらにチアリーディングをするときはTineはメイクをしなければならないのですが、そのメイクがどうやらSarawatはお気に召さない模様。メイクリムーバーを携帯し、自分でメイクを落としはじめます。

Sarawatの整いすぎた顔面をこんな至近距離で見ても正気でいられるTineのメンタル極太やわ。凡人なら確実に脳が破裂してる。

これはタイドラマの特徴だと思うんですけど、愛情表現のひとつとしてやたら「お世話をする」描写が出てくるのです。相手が怪我や病気をしたら、熱心に看護するのは当たり前。こんなふうに身の回りのことをいろいろとやってあげることが、大事なコミュニケーションのひとつとなっている。

Sarawatも「チアのあと、毎回メイクを落としてやるよ」と完全にTine専属ヘアメイク状態。そして、そんなSarawatの愛情表現にTineも満更ではない様子。あ〜もうさっさと付き合っちゃえよ。


恋のせつなさを表情で語るBrightの演技に脱帽!


とにかくこの第5話はBrightの情感がたっぷりこもった表情の演技に惹きつけられっぱなし。

失恋したFong(Thanawat Rattanakitpaisan/通称Khaotung)を慰めるために集まったTine’sフレンズ。そこにSarawat’sフレンズも偶然合流し、世界一まざりたい男子会がスタート。酔い潰れた一同はTineの家で一夜を明かします。

みんなが寝静まったあと、TineとSarawatはふたりきりでベランダへ。ギターを手に弾きはじめたのは、Scrubbの『Click』。ふたりの間には何かがある。そんな歌を一緒に口ずさむTineとSarawat。こんな尊いデュオ、タッキー&翼以来です。

そして今度はSarawatが「これがお前に言いたいことだ」と曲の続きをひとりで歌います。君は僕の初めての人。そうTineの目を見て歌うSarawat。

告白やん。あいのりなら、このあと絶対に飛行機のチケット渡しますけど?

歌い終わって、かすかに微笑むSarawat。そこから話題は好きな女の子のタイプに。Tineから「変わった人がタイプ?」と聞かれたSarawatは首を振ったあと、「確かにそうかも」と遠くを見ます。その目があまりにもキラキラしすぎていて、観ているこちらの方が照れてしまいそう。好きな人のことを想うと目が輝く。そんな恋の真理をあまりにもナチュラルに表現するBrightの演技力に今年度アカデミー賞待ったなしです。

ところが、Sarawatの恋心に気づいていないTineはPearにアタック。自分に隠れてTineがPearと会っているのを見てしまったSarawatはすっかりメンタルがやさぐれモード。しかもTineから直接「Pearを口説こうと思って」と打ち明けられ、ショックを受けてしまいます。

お酒で赤らんだ目が一気に潤みだし、苦しげに「俺はただの浮気相手か?」と怒りを吐き出すSarawat。そして、言葉にできない想いをぶつけるように、不器用にTineにキスをします。

このシーンを初めて観たときの、直接心臓を掴まれたような衝撃は忘れられません。前半まではいつもと変わらないおバカなコメディだったのに、突然の落差。届かない想いに切りつけられたようなSarawatの表情に、今までと違う火が胸に灯ったのを覚えています。

そう。『2gether』がこんなにも世界中の人たちを夢中にさせたのは、クールで無愛想な態度の裏に隠した、Sarawatの恋心があまりに不器用でピュアだったから。あんなに厄介者扱いしていたTineのことがいとしくていとしくてしょうがない。そんなSarawatの一途な恋の炎に、観る人たちの心も灼かれてしまったのです。

誰かに恋をするということは、その人を自分だけのものにしたいと思うこと。他の誰にも見つけられたくない。他の誰にも目を向けさせない。Sarawatの強すぎる独占欲は、Tineへの愛のバロメーター。そして、このキスがふたりの関係をさらに前へと進めていくのでした。


そしてWinくんは今日もかわいかった


そんな恋の嵐が吹き荒れた第5話ですが、もちろんTineの可愛いシーンも健在です。

酔っ払って道に転がるTineちゃん。あ〜かわいい。

シャワー浴びたてTineちゃん。このベビーフェイスにこの体ってところが本当けしからん(にっこり)。

そして、Tineの友達・Man(Chinnarat Siriphongchawalit/通称Mike)にも新たな出会いが。女の子目当てで出席したセミナーで、偶然隣の席に座った謎の青年(Jirakit Kuariyakul/通称Toptap)にManは一目惚れ。

ここから名前も素性もわからない青年へのManの恋が始まるのです。このカップルの行方がまた可愛くて可愛くて仕方ないのですが、それはまたこの先のお話。

ひとまずこれで主要キャラクターは全員出揃ったかたちに。好きになればなるほど苦しくなる。自分が自分じゃなくなったような気持ちになる。そんなもどかしくて甘酸っぱい恋の物語はいよいよここからが本番です!

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