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30 colorful words from NGT48 ~「三十人三十色」──NGT48を彩る、色とりどりの言葉たち~【NGT48特別企画第31回】

658日ぶりの5thシングル「シャーベットピンク」のリリースを機に、30日間にわたって全メンバー30人のインタビューを順次公開していった特別企画から、1人ひとりの“名言”をセレクト。総文字数172,503字の中から浮かび上がってくる、熱い思いや真摯な姿勢、面白すぎるキャラクター、ユニークな感性、キュートな素顔、さらにはまるで人生訓のような深みまで、その言葉たちから、現在のNGT48を彩る素晴らしき個性を感じ取って欲しい。

【NGT48profile】
2015年に作詞家・秋元康氏がプロデュースするAKB48の姉妹グループとして4番目に誕生した。新潟県を拠点とし、2016年にその中心地である万代に専用劇場をオープン。「地元貢献」「地域密着」をテーマに活動している。2017年に1stシングル「青春時計」でCDデビューを果たした。現在、1期生13人、研究生17人の計30人のメンバーが在籍している。

構成・文/大久保和則、小畠良一

本間日陽

・第悄逕・17_homma8114

「どんなにつらかったとしても、その感情の後ろには、絶対に楽しい出来事が、楽しい時間が、仲間と一緒に過ごしてきた時間がいっぱいあって、それは何にも変えられないものだから、ここに来なければ出会えなかった人たちもたくさんいるからっていう考え方になったんです。そしたら、ここまでやってきたことって全部、楽しかったなー、よかったなーって思いました」(「絶望の後で」のMVを撮影している時に訪れた、自身の心境の変化について語った)


小越春花

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「セミは目が大きくてうらやましいなって思うし、自分がその格好をしたいかといったらしたくはないんですけど、羽の網目もかわいいっちゃかわいいなって(笑)。ブーンって、逃げるように飛んでいく姿もかわいいです。とにかく、自分に持ってないものをすべて持っているのが素敵だなって思います!」(「夏といえば?」という質問に対し、「セミ!」と答えた上で、その魅力を茶目っ気たっぷりに。「はるか村」村長でもある、彼女のユニークな感性が伝わってくる)


三村妃乃

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「人間の中には矛盾している感情がけっこうあると思うので、個人的には研究生曲の2曲は表裏一体になっているんじゃないかなと思っています。(自分自身でも)“へっちゃらじゃん! こんな失敗!”ってポジティブになれる時もありますし、“なんであの時、こうやっちゃったんだろう……はぁ……”ってネガティブな思考になる時もあります。そう思うと、どっちの曲も同じ1人の自分として歌えるなって思います」(前回シングル「世界の人へ」収録の「今日は負けでもいい」とニューシングル「シャーベットピンク」収録の「後悔ばっかり」について。深い解釈に、洞察力の高さが光る)


古舘葵

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「タクシーの運転手さんは、私が泣いていたのに気付いていたのかどうか分からないですけど、アメをくれたんです。レモン味ののどアメです。新潟に引っ越してきてから、自分でそのアメを買って食べました。(今でも)タクシーに乗るときは、けっこう思い出します」(東京出身の彼女が、新潟で開催されたオーディションで道に迷った時のエピソードを振り返って。メンバーが頻繁に語る新潟県民の人柄の温かさと、本人のやさしさの両方が伝わってくる)


西村菜那子

・第悄逕・15_nishimura0407

「強豪校だと部員が50人ぐらいいますが、箱根駅伝の場合だと、出場できるのは10人。その10人に入るために選手たちは日々練習に励んでいるわけですけど、例えば地方から出てきて独り暮らしをしている選手だと、せっかく進学させてもらったのに、親に走ってる姿を見せられないとか、地元の友だちに顔向けできないなんて心境になることもあるようなんです。それはアイドルも同じで、私も選抜に入れなくて親に申し訳ないな、地元の友だちに会いたくないなっていう気持ちになったことがあります」(愛する駅伝とアイドルに似ている部分はあるかと聞かれて。駅伝とアイドルの両方を知る彼女だからこそ、そして自身も長野から新潟に移り住んでいるからこその駅伝×アイドル論だ)


真下華穂

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「周りの目を気にすることも大事ですけど、気にせず突っ走った方がいい時って、少なからずあると思うんですよ。こういうお仕事をしていたら、なおさら前に出ていかないといけないタイミングってあるはずなので、そういう時が来たらちゃんと突っ走れるというか、走り出せるようにしたいです」(ネガティブに考えがちなことを自覚しつつも、2期生最年長の20歳として理想の自分を語ってくれた)


大塚七海

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「(「シャーベットピンク」のCDを)いただけると思いますけど、それでも買いますね! 絶対に買います! 家のいたるところに飾ります! たぶん何枚も買います、私(笑)。何枚にしようかな……聴く用と、飾る用と、あと友達にも渡したいなって思っているので、10枚は買いたいですね! 両親もすごく楽しみにしてくれていて、『親戚にいっぱい配るぞー!』ってお母さんが言っていました(笑)」(「シャーベットピンク」で、うれしい初選抜&初ジャケット撮影。その喜びがどれだけ大きいのか、本当によく伝わってくる発言だ)


曽我部優芽

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「『シャーベットピンク』の第一印象は『かわいい!』なんですけど、その中にさわやかさもたくさんあって、ちょっとエモーショナルな部分もあって、聴いていると涙が出てきちゃいそうな感じです。実際、私も聴いていて泣いちゃいました」(歌詞の魅力を語るメンバーが多かった中、「シャーベットピンク」の音楽的な魅力を自身の感情の動きとともにシンプルな言葉で表現してくれた)


西潟茉莉奈

・第悄逕・14_nishigata0171

「今まではこれを言ったらどうなるかなとか、これを言ったらちょっとよろしくないかなとか気にしすぎてしまうところがあったんですけど、全員に好かれることもなければ、全員から嫌われることもないっていうことを知って強くなれました。自分を変に飾る必要なんて、ないんだなっていうことに気付けたんです」(「以前より、人として強さを身に付けたように感じる」というインタビュアーの指摘に対して、強くなれた理由を自ら紐解いた)


川越紗彩

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「今見ると、なんでこんなにたくさん挙げたんだろうって、すごく恥ずかしい気持ちになるんですけど(笑)。でも、食べることは本当に大好きで、好き嫌いもほとんどないので。(今、さらに付け加えるとしたら)キムチ鍋とハンバーグですかね。でも、今後プロフィールを更新することがあったら、少し数を減らそうと思っています(笑)」(公式プロフィールの好きな食べ物の欄に掲載された料理名が多いことを、インタビュアーに指摘されて。食べ物への思いと乙女心が交錯しているようで、微笑ましい)


山田野絵

・第悄逕・19_yamada9087

「本当にくだらないことで、このメーク道具よかったよとか、この髪色いいねとか(笑)。あと、5時間の最後らへんはお互いに無言で、それぞれの作業をしている感じで、でも電話はつないでいるっていう。寂しくないんですよ、ただ電話をつないでいるだけで」(メンバーとの1回の電話で5時間も話すという発言から。何気ない発言だったが、メンバーとの親密さや信頼関係がにじんでいる)


日下部愛菜

・第悄逕・05_kusakabe0699

「初期の頃からしたら、ちょっと思わぬ方向に自分が向かっているのかもしれないですけど(笑)、今考えれば殻を破れてよかったなと思っています。(ただし、ゴーヤの顔マネなどを披露することに関しては)ちょっとそれが悩みです。求められてることに気付いてはいるんです。いるんですけど、まだそこに気付きたくない自分がいるというか(笑)」(渡辺麻友や宮脇咲良のようなアイドルを目指していたものの、現在は面白いキャラに向かっていることの葛藤をユーモラスに笑顔で告白)


佐藤海里

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「よく、変わってるよねって言われます。どこかが変わっているというよりも、たぶん全体的に変わってるんだと思います。自分ではそんなに自覚がないんですけど、修正しなくちゃですね! (でも)自覚がないんだから、修正しようがないか(笑)」(しっかり者の印象もあるが、愛されキャラだということがよく分かるナイスな発言)


對馬優菜子

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「メンバーのことが好きすぎるがあまり、愛の表現の仕方が『おじさんみたい』ってよく言われてしまいます。なんか男性視点みたいなんです。メンバーの体のパーツの『ここがすごく好きだよ』とかって褒めてしまうので(笑)。藤崎未夢ちゃんのデコルテがすごく綺麗で! 鎖骨のラインがすごくいいんですよ。“この鎖骨に水をためて飲みたい”っていう気持ちになりますね」(その感性がおじさん(?)っぽいことから、メンバーやファンに“ゆなおじ”と言われる彼女。メンバーへのあふれる愛を、らしさ全開の発言で表現してくれた)


諸橋姫向

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「ほんの少しでも、1ミリでもいいから、日々の活動で“NGT48に必要な存在になる”というすごく大きな目標に近づいていきたいです。1日に1ミリでも、1週間に1ミリでもいいから、前に進めるように」
(「千里の道も一歩から」という言葉が好きな彼女が、面白発言を連発したインタビューの最後に明かした胸の内)


富永夢有

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「とにかくうれしすぎます。楽曲をいただくことは自分たちの夢だったんですけど、実際にいただいたら、まだちょっと信じられないというか、今も夢を見ている感じです。この曲をずっと大事にしていきたいなと思っています」(研究生の年少メンバー6人で結成されたユニット・ちっちゃいもんくらぶのリーダーを務める彼女が、「シャーベットピンク」に収録された初のユニット曲「嫌いなのかもしれない」に対する思いを熱弁)


安藤千伽奈

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「いっぱい失敗しても、その経験を通して足りなかったことを身につけたら成長できるんだよって、自分に言い聞かせています。過ぎちゃったことをくよくよしてもしょうがないですし、落ち込んでも次に向かって努力すれば、何かが自分に身につくんだろうなって」(落ち込んだとしても、すぐに前を向けるポジティブな思考法を披露)


奈良未遥

・第悄逕・13_nara0800

「“愛は どうして 悲しみを追い払えるのだろう?”っていう歌詞ですね。どんなに悲しいことがあっても、愛があればその悲しみを乗り越えることができるんだなって」(インタビュー全編にわたって、グループやメンバー、ファン、家族など、自身が感じている“愛”について語る中、聴いていると泣いてしまうという「絶望の後で」の歌詞で特に共感するフレーズを教えてくれた)


古澤愛

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「曲の終わり、最後の振りがすべて終わったあと、そのままポーズをして止まっているっていう予定だったんです。でも、(山田)野絵さんが(ダンスシーンを上空から撮影していた)ドローンに向かって、『みんなでバイバイしよう!』みたいなことを言ってくださって、みんなでわーって手を振ったりしていたのが、すごく楽しかったです♪ すごく雰囲気がよかったですね。一体感を感じました」(山田野絵の一言から生まれた「シャーベットピンク」MVの素晴らしく感動的なラストシーンについて。久々のMV撮影でのリアルな様子が伝わってきた)


太野彩香

・第悄逕・10_tano8492

「1年9ヵ月ぶりにシングルをリリースさせていただけることに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。待たせてしまったぶん、『シャーベットピンク』と一緒にこれからは楽しいことやうれしいこともファンのみなさんに届けたいな。そして、劇場公演が再開できる日が来たら、またたくさんの方たちにNGT48の姿を見ていただきたいです」(それぞれのメンバーがそれぞれの言葉で658日ぶりのリリースへの思いを語ってくれたが、中でも彼女のまっすぐな言葉は心に響いた)


清司麗菜

・第悄逕・08_seiji0292

「自分がグループを辞めた時のことを想像した時に、“辞めたら私には何もなくなるな”ってすごく思ったんです。NGT48がなかったら、私は生きていけないです。だから、私にとっては“命”みたいなものです」(1年9ヵ月の間、様々な葛藤を抱え、思い悩んでいた彼女が今思う、自分にとってのNGT48)


藤崎未夢

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「王道アイドルって言われるような、キラキラしたかわいい路線のアイドルが理想なんですけど、それプラス、もともと私が好きだったNGT48のような、ファンのみなさんの目線にもなれるようなアイドルです」(初選抜でセンターに抜擢された逸材が、理想とするアイドル像を言葉にした)


小熊倫実

・第悄逕・02_oguma0583

「(もし今、SHOWROOMやSNSがなかったら)恐ろしいですね(笑)。なかったら、どうしてたんだろうと思います。SNSでいろんな方と関われる時代で、すごく支えられたし、助けられました。会えなくなってしまった期間で、前よりもさらにファンの方の気持ちを考えるようにもなりましたし」(アフターコロナ、ウィズコロナが叫ばれる今、そしてこれからのアイドルの在り方を映し出した発言で、とても興味深い)


角ゆりあ

・第悄逕・03_kado0121

「この1年9ヵ月、メンバー全員、悩むことが多かった期間だったと思うんですけど、ファンのみなさんが変わらずにNGT48を応援し続けてくれて、すごく元気づけられたからこそ、この期間を乗り越えて来られました。このシングルは、ここまで支えてくださったファンのみなさんに、まず1番に届けたい曲です」(昨年8月にNGT48のキャプテンに就任。飾らない言葉からは、リーダーらしい頼もしさとファンへの感謝、さらには強い意志までもが感じ取れる)


加藤美南

・第悄逕・04_kato8702

「また改めてファンのみなさんと真剣に、今までよりもさらに真剣に向き合っていきたい。自分の夢を応援してくださるファンの方のためにも、自分がもっと夢に対して真剣にならなきゃいけなかったんです。そういうことに気付けたところから、前向きに、明るくなれた気がします。どういう結果になろうとも、何でもやってみようって。私的には、(全体のフォーメーションで)前(の位置)にいた時よりも、気持ち的にはすごく前に行けている気がしています」(グループ結成時のお披露目イベントセンターが、研究生になった今だからこそ気付けたこと、今だからこそ感じることができることを涙とともに語った)


寺田陽菜

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「なんでか分からないんですけど、話が合うんです。みんなとよく遊んだりもするんですけど、特別な何かがなくても、揃ってるだけで面白いっていうか(笑)。本当にいるだけで楽しいですし、誰か1人が悩みを持っていたら、みんなでアドバイスや思ったことを言い合えるので、いい関係だと思います」(ちっちゃいもんくらぶのメンバー間の仲良しぶりを、冷静なキャラを活かして解説)


小見山沙空

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「怖い話をしたら寄ってくるんですよ、霊が。だから、1人でトイレに行ったらいなくなってるかもしれないじゃないですか。だとしたら、最悪もし霊に連れ去られたとしても、その時の証拠を残したり、証言してくれる人がいた方がいいと思うんです。なので、トイレに行く時は誰かについてきてもらっています」(ちっちゃいもんくらぶのメンバーで集まって怖い話の動画を見ている時に、1人ではトイレに行けなくなるというエピソードの真偽を確認すると、面白すぎるまさかの見解)


中村歩加

・第悄逕・12_nakamura0477

「あのデートシーンでは、デートしている相手をイメージしてカメラ目線で話しているんですけど、実はあれ、私の場合は『何ラーメンが好き?』とか、『どこのお店がおいしい』とか、ずっとラーメンの話ばかりをしていて(笑)。これ、(知らずにMVを見た)ファンの方が知ったら幻滅しちゃうかもしれないですけど(笑)」(「シャーベットピンク」のMVで展開される各メンバーのデートシーンにおける自身の場面の裏話。NGT48らーめん部の部長らしいエピソードであり、この事実を知っても幻滅するファンはいないはず!)


中井りか

・第悄逕・11_nakai0498

「よいことも悪いこともひっくるめて、積み重ねてきたものがあってこその今だと思っているので、まったく新しいNGT48というよりかは、“痛みを知っているNGT48”としてこれから進んでいきたい。(茶目っ気を出しながら大げさな言い方で)光と闇を兼ね備えたグループ、それがNGT48(笑)!」(彼女ならではとしか言いようがない言葉で、現在のNGT48を表現。毒舌炎上キャラと思われがちな彼女だが、本音満載のインタビューからはその純粋さや繊細さ、やさしさもしっかり伝わってくる。全編を一読してもらえれば、彼女が現在のアイドルシーンでも稀有な存在で、NGT48に必要不可欠なメンバーだということが分かるはずだ)


荻野由佳

・第悄逕・01_ogino9464

「決してやさしいだけの簡単な道ではなかったですし、こうやってニューシングルがリリースできて、『Maxとき315号』の歌詞の通りだったな、やさしい未来があったなって、すごく思います」(思い悩む時期に心の支えにした、NGT48初のオリジナル曲「Maxとき315号」の歌詞への思いを、658日ぶりのシングル「シャーベットピンク」リリースを機に改めて述懐)

5thシングル「シャーベットピンク」画像31

研究生の藤崎未夢を初センターに抜擢した表題曲は、疾走感と切なさが同居した王道アイドルチューン。ある夏の日に久々の再会を果たす情景を描いた歌詞が、今作が658日ぶりのリリースとなるNGT48とファンの姿に重なり合う。

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