押井守のサブぃカルチャー70年「YouTubeの巻 その30」 【2023年5月号 押井守 連載第65回】
今回は、ゲームチャンネル『M4ya qq』のお話。独自の美意識、独自のプレイスタイル、自分なりの戦術や戦略を生み出す姿がカッコイイというチャンネルの魅力について語って頂きました。
そして、押井さんが「奇跡だった」と振り返る『PUBG』で優勝(どん勝)したときのお話も!
取材・構成/渡辺麻紀
撮影/ツダヒロキ
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押井監督自身の体験と思索の日々に裏付けされた、刺激的でユーモラスなアドバイスに価値観を揺さぶられること間違いなし。
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『M4ya qq』は、ゲームのなかに自分の幸福論を見出そうとするタイプ
――前回は押井さんがYouTubeにハマるきっかけとなったゲームチャンネル『ももじオンライン』について語って頂きました。今回もゲームのチャンネルですね?
『まーや』と呼んでいる『M4ya qq』というチャンネル。『Fallout4』の情報を探しているときに見つけた。『Fallout4』の実況動画をやっているんだけど、いろんな意味では『ももじ』とは正反対。ストーリーを追うのではなく、MOD(ゲームのグラフィックや様々なデータを改造するプログラムやファイルの総称)を試すことでゲームを遊んでいる、いわばMODのスペシャリスト。手を替え品を替えて、新しい遊び方を『fallout4』のなかで実践している。
――ということは、ゲームもお上手?
一向に上達しないヘタクソな『ももじ』のおじさんとは対照的にとてもお上手です。実況しながら、ずーっと関西訛りでお喋りしているんだけど、その喋りも驚くほど上手い。ときどき架空のお相手を呼んで、ゲームのなかのキャラクターと対話する。その世界に完全に入り込んでいるんですよ。「新しい別荘を作りました」と言って女性を招待してあれこれ見せたりね。新しい遊び方を提唱する人なので。
――「別荘を作る」というのはゲームのなかでそういうことも出来るわけですか?
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