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ひとりきりのふたり


最近、生きづらさに拍車がかかっている。

どのくらいヤバいのかというと、メンタルクリニックに通い始めた。正直通うことにためらいがあった。一度踏み入れたら後戻りができなくなる怖さもあった。それでも「このままだと死ぬかもしれない」と思い、すぐさま予約をとった。

聞けば、出役の方や名の通っている裏方さんも、定期的にメンタルケアの為通うことがあるらしい。勝手に仲間入りの気分。(ド底辺の人間なので勿論同じフィールドには立ててません)


ずっと落ちているわけではない。
仕事もする、友達と飲みに行くこともできる。それでも時折強く、存在しなくなることを願ってしまう。

具体的に大きなキッカケがあったわけでもない。ヒドく人間関係に苦しんでいるわけでもない。人並みに悩むこともあるけど、同じように楽しいこともある。全然普通に生きている。

それでもここ最近、特に気分が安定しなかった。


クリニックでまずはカウンセリング。
あれこれ話した上で「A(病名)かB(病名)の可能性があるので自分で調べてください」と言われた。「自分で決めていいんスか?」と思った。カウンセリング内容が弱かったのかもしれない。先生ごめんなさい。

帰りの電車でセカンドオピニオンの予約をした。
そのくらいのフットワークの軽さは全然ある。やっぱり気の持ちようなのかもしれない。

そして血液検査をして結果待ち、というところです。



そんなタイミングで香取慎吾さんのライブに当選した。
昨年の木村さんのライブや、今回の香取さんのライブの東京公演は都合が合わず断念していた。突如発表された京都公演に運を掛けた。当たった。

ライブ前、名古屋ドーム横のイオンに入ってるnana's green teaにて撮影


"母と一緒に”会いに行けるのは2014年のSMAPの「Mr.S」公演in名古屋ドーム以来8年ぶり。もうワクワクしかない。
遅ばせながらやっと「東京SNG」のアルバムを聴くことができた。いや、聴く気になれた。


そして耳に入った曲の出だし。

生きるのがこわいかい
毎日がつらいかい
ひとりきりのふたりきり(feat. ヒグチアイ)

ゲロが出るかと思った。
私のことかと思った。

フューチャリングアーティストとしてヒグチアイさんと一緒に制作した「ひとりきりのふたり」はメッセージ性の強い楽曲。
ご本人のツイートにもあるように、香取さんがずっと言っている「一笑懸命」「テキトーに」というワードが歌詞に組み込まれてます。

この言葉に私はとても救われていて。

「一生」ってまぁまぁしんどい。
人生100年時代。何も起こらなければ案外私たちって生きれちゃう。
しんどいことは永遠には続かない。分かっちゃいるけど、渦中は「一生このままなんじゃ」って滅入る。
だから「一笑」でいい。とりあえず「今」笑ってりゃいい。
しんどくても笑ってりゃ脳が「この人、今楽しいのかも」って錯覚を起こしてくれる。それでいい。錯覚でいい。楽しいと思えればいい。


「テキトー」でいい。
完璧なんてない。「すごいと思ってるあの人」でさえ「自分なんて」と思っている。じゃあ私なんかが完璧にできるわけない。(諦め 笑)
そして私は勝手に「誰かが助けてくれるよ」というメッセージと捉えさせてもらってる。
良くも悪くも、ヒト1人欠けたところで世の中は回ってしまう。突発的にどちゃめちゃドン底になるかもしれないけど、どうにかなってしまう。だから「そこそこ」でいい。「テキトー」でいい。だってどうにかなってきたから今とりあえず生きている。


そしてこれまた刺さったのが終盤に出てくるこの歌詞

許せないんだろ 自分のことが

もう泣いてやろうかと思った。
どうしてこんなに代弁してくれるんだ、してくれやがるんだ、と

しんどすぎた。しんどすぎてもう一度聴くことを躊躇った。だってもっと苦しくなる気がしたから。

お二人は私のことなんて知らない。生きてるか死んでるかも知らない。
そんな「どっかの誰か」をこんなにも優しく包み込んでくれた。温かく受け入れてくれた気がした。

歌詞の強さを知った。コトバの強さを実感した。
こうして「コトバ」や「音楽」。広く言えば「エンターテイメント」にやっぱり私は支えられている。



そんなこんなで、ライブ会場でこの曲を聴いたら号泣するでしょう(笑)
母にクリニック通いのことはまだ言えてない。いや、言うつもりはない。

とにかく楽しく、この日を迎えたい。
京都公演まで約1ヶ月。
「一笑懸命」「テキトーに」日々を過ごしていこうと思う。


今日も生きる希望をありがとう。





トップ画像は、この前衝動的に泊まった新宿のホテル。
滞在時間9時間くらいだったけどリフレッシュできた!気が乗らないな〜と思ったら、住んでる街のホテルに泊まり日常の延長線の非日常を味わう。オススメです