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生後7ヶ月の付き添い入院、親も過酷だった〜パイプ椅子生活8時間〜
生後7ヶ月のテン様(息子のあだ名)の日帰り入院レポ。最終回。
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よく分かる前回までのあらすじ
「お尻の形が変わっている」と診断され、大学病院でMRIを撮ることに。
10時に病院に到着し、「夕方まで小児科病棟から出られない」と言われる。
点滴の針を刺し、睡眠薬シロップを飲ませる。1時間かけてやっと眠ったテン様のMRI検査が今、はじまる……!(ジャンプ風)
付き添いレポ
▼ 16:50
テン様が眠ったので、指示通り、ナースコールを押す。
移動式のベッドがやってくる。すやすや眠るテン様を起こさないよう、そっとベッドの上に運ぶ。
「お母様はこちらでお待ちください」と言われたため、頷く。連れていかれるテン様。がんばるんやで。
看護師さんたちが部屋から出ると同時に、トイレへ駆け込む。
私がいなくなるとテン様がギャン泣きするため、席を外せなかった。約7時間ぶりのトイレ。しかも不運なことに、生理2日目。
ほぼ半日、パイプ椅子生活&テン様抱っこ。さらに生理2日目。腰やら腕やらが痛みを訴えている。なんの修行だ?
▼ 17:30
30分ほど経ったが、まだテン様は帰ってこない。
江國香織のエッセイを読みながら待つ。
![](https://assets.st-note.com/img/1695360875902-ELASu7PWqm.jpg?width=800)
同室の赤ちゃんの周りに看護師が集まる。病室に入ったときからずっと泣き続けており、「あまえんぼうちゃん」とこっそり名付けていた赤ちゃんだ。
最初は「かわいいなぁ」と思っていたが、8時間くらい泣きっぱなしで、さすがに「おかしくないか?」と私は焦りはじめる。途中でミルクを飲んだり、看護師さんにあやしてもらっても、ずっと泣いているのだ。
看護師さんたちもおかしいと感じたのか、赤ちゃんを囲んで、何事かと囁きはじめた。何もないといいのだけれど。
▼ 17:40
テン様が帰ってきた。
起きたてなのか、ぼんやりとしている。
「MRIではじっとしてくれてましたよ」という看護師さんの言葉にホッと息を吐く。
もし睡眠薬シロップだけで眠らなければ、点滴で薬を注入する予定だった。
その場で、点滴の針を抜く。
もし点滴が必要になった場合、スムーズに薬が注入できるよう、あらかじめ針だけ刺していた。薬は使わなかったため、テン様にとっては刺され損になってしまった。
▼ 17:50
朝9時に離乳食と母乳をあげて、それ以降は何も口にしていないテン様。
カーテンをしめて、テン様に母乳をあげる。おつかれさまやで。
自分も11時くらいから食べておらず、きゅるるとお腹が鳴った。家系ラーメン食べたいなぁ。
▼ 18:00
「母乳を飲ませ終わったら帰って大丈夫」「支払いもありません」と看護師さんから説明を受けていた。薬やベッドを使い、MRIまで撮ったのに、支払いがないのかと驚く。誰かの税金のおかげで、テン様は治療を受けられる。ありがたい。
受付にいる看護師さんたちに会釈しながら帰ろうとすると、担当してくれた男性看護師さんと目があった。わざわざ小児科病棟の出口まで案内してくれる。
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「今日はお母様も疲れたと思うので。帰りにご褒美にハーゲンダッツとか買ってください」と優しく送り出してくれる。
私は確かに疲れたけれど、テン様の様子だけ見てればよかった。
彼も含めて、看護師さんたちは何十人もの赤ちゃんや子どもたちに気を配らなければならない。しかもほぼ1日中。
私なんかよりよっぽど大変なはずなのに、自分にも優しく声をかけてくれるありがたさ。もう一度感謝を言い、小児科病棟を後にした。
▼ 18:15
病院の面会時間は終了しており、裏口へ案内される。
夜の病院が怖くて、思わず駆け足になる。
病院のバス乗り場には、勤務が終わったであろうスタッフさんが30人ほど並んでいた。へとへとに疲れていた私は絶望する。あれに並んで、バスに乗って、歩いて、電車に乗って、家に帰らないといけない……?
しかしバス停の近くに、ぼんやりと光っている車を発見。
タクシーが一台だけ停まっている。
速攻で飛び乗った。乗車賃とか微塵も考えなかった。
飛び乗ったタクシーは、ワゴンタクシーだった。人生初。
中を見渡すと6人、乗れるようになっている。ふへー広い。
タクシーなんて普段使わないので、行き先の伝え方がわからない。ぶっきらぼうそうなおっちゃん運転手に、家の住所を伝える。
▼ 18:30
帰宅ラッシュなのか、大通りは混雑。テン様もぐずりはじめた。
するとタクシーはナビの指示を無視して、脇道を入っていった。脇道を右に曲がり、左に曲がり、大通りを少し通って、また脇道に入る。30分くらいかかると予想していたが、なんと10分くらいで大通りを通り抜けてしまった。
たぶんタクシーのあんちゃんだけが知る抜け道なのだろう。一方通行の道が多すぎて私は絶対走れないけど。プロの技だなぁ。
家の近くまできた。「あのコンビニ寄るので、近くに停めてください」とお願いしたら、路駐ではなく、駐車場まで入って停めてくれた。口調はぶっきらぼうだったが、やさしい人だった。ありがたい。
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▼ 19:15
コンビニで冷凍餃子とハーゲンダッツを買う。
自分を頑張ったねと褒めたいとき、私はいつも「味の素の冷凍餃子」を買う。おいしいよね。
▼ 19:30
テン様をお風呂にいれ、ミルクを飲ませ、寝室に寝かせる。
さすがに疲れたのかすぐに寝てしまった。
フライパンで餃子を焼き、リンゴ酢と炭酸水を割ったものを一気に飲み干す。リンゴ酢の酸っぱさが身にしみるようだった。
付き添い入院、大変
以上が8時間ほどにわたる、日帰り付き添い入院レポでした。
慣れていないのもあるでしょうが、想像以上に疲労が溜まった日になりました。反省点としてはこんな感じ。
・おもちゃを持っていけばよかった
・朝はしっかり食べるべきだった(私もテン様も)
ひたすら抱っこしてあやすのは、体力的にきつかったです。おもちゃが1つあれば……!(最後はオムツ袋でカシャカシャ遊ばせました)
あとは朝食大事。エネルギーの源になるからね。最近はコーヒーのみで済ますことも多いのですが、きちんと食べようと思いました。
「ただ赤ちゃんをあやすだけだし、家とそんなに変わらんじゃん?」と思う人もいるかもしれません。それはそう。そうなんだけど……!
なんというか、精神的にゴリッゴリに削られました。他の赤ちゃんの泣き声や、モニター音をずっと聞き続けるのが、私はしんどかった。
2週間後、検査結果を聞きに行くので、何もないといいな。ひとまずテン様、おつかれさまやで。
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