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取り残さない。Vol.2

前回のつづきです。


GoodNotes6とGoogle Meetの画面共有

まず、試したことは「生徒の一台端末に、リアルタイムで板書を書いているのを流すこと」
参考にした動画はこちらです。

これを実践してみてわかったこと:
1)生徒は昨年度から自分の端末を使っているにもかかわらず、自分の端末についてよく知らない。
2)生徒のアカウント管理が意外とずさん
3)パソコンはまだいいが、タブレットはGoogle meetのアプリのインストールが必要。
4)ほとんど使わないからか、充電が不十分

初回はこの4つで随分時間がかかったものですが、2回目以降はだいぶん緩和されました。しかし、それでもシステムエラーだの、通信速度の遅滞でなかなか思うようにいかない生徒もいました。
更に、持ってこない生徒もいたりして。
プロジェクターを使って黒板投影も併用することで何とか補完したものの、
座席の位置によって、黒板が見えない生徒に限って端末に不具合が生じたりしたものです。
3回目からは「必要な人は、Google Meetの画面共有を見てね」というようにしました。現状として、クラスの半分から3分の2くらいの生徒が端末を見て板書を写すようになりました。

Canvaのホワイトボード機能

こちらの動画を参考にさせていただきました。

CanvaのホワイトボードリンクをGoogle Classroomで配布して、画面共有の代わりにしてみたのですが。
難しい…
まだ私がホワイトボード機能に慣れてないからなのでしょうが、
もし生徒の作業がワークシートに板書を写すだけなら、プレゼンテーションスライドの画面共有でもいいのかも。
ただ、ホワイトボード機能は、GoogleのJamboardが使えなくなることを見据えて、もう少し研鑽を積みたいところです。

スライドのPDF配信

板書を写すだけなら、と、スライドのPDF版をGoogle Classroomの資料として配信して、それを一緒に見ながら話をしてみました。
これがシンプルで一番いいのかも。
ただ、生徒は写すことに腐心し、話は全く聞かないので、
これをやるならもう動画を作って個別作業か反転授業にしたいところです。
しかし、その場合の授業のコンテンツの見直しが必要なので、もしこの方法が最善ということになれば、2学期からの授業の中身を少し変えていきたいものです。

Google Meetの画面共有

今のところ、最初に試したこの方法が一番自分としてはやりやすいかなとは思います。
良い点として、板書をきちんとリアルタイムで生徒の端末に投影できるという点ではいつも通りの授業を作ることができることです。
反面で、スライドに組み込んだ音声をながそうとすると、たとえ、Bluetooth接続の有能ポータブルスピーカーを使ったとしても、音量が恐ろしく落ちます。もっと言うと無音になるかも。
試しに教員のマイクをオンにしてみた結果、あちらこちらの端末から音声が出るため、却ってうるさいので、却下。
こうなると、授業の全部をGoogle Meetを使うのは現実的ではないので、やはり授業コンテンツの見直しが必須です。

そういえば、席替えもしました。

座席の配置もやはり重要。いろいろな授業でプロジェクター投影は使用するので、わざわざ見えない所に席を置くことはないですよね。
結果、平行四辺形のような座席配置になりましたが、おそらくこれが最良だと思います。少し様子を見ながら、必要があればまた変えていこうかとも考えています。

結論:今の授業は見直すべき

先日、オーガニックラーニングの江藤先生と直接お会いする機会があり、
ICTには失敗はつきもの」というありがたいお言葉を賜りました。
失敗を恐れていては、活用できないままですものね。
このような試行錯誤はこれからも続けるとして、
今回気が付いた一番大事なことは、ICT活用以前の「授業の見直し」でした。
ICTを使うことを目的としたわけではなく、むしろ、「誰も取り残さない授業」の一手段としてICTを活用しているつもりが、もう少し授業コンテンツの見直しが必要な現状に気づかされたということです。
これは意外な発見。
しかし、授業をブラッシュアップするのは我々のベーシックな使命なので、今後も精進していきたいと思います。

ご一読ありがとうございました。

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