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自宅を建てるつもりがない人が新築した。なぜ?の話。
人生で一番大きな買い物は家。次は自動車。と社会人になったくらいに聞いたか思ったか。それすらおぼろげな記憶しかない。自分が自宅を持つことはないと決めていた。
賃貸でよし。
結婚したから家を建てましょう。
→結婚と家は関係ない。
こどもができたから、学区を決めるのに家を建てましょう。
→小学校の間転校することなければいいんじゃない?
賃貸だと支払っているお金が無駄だから家を建てましょう。
→自宅の修繕費のほうがよほどかかります。
人生で何度も訪れる決断の時。なるべく大きな借金をせずに毎日に負担をかけず、地域にしっかり根をはらない気持ちで過ごし、次に大きな買い物の自動車を無借金で買うことに熱量を注いでいた。
しかし。妻の巧みな一言。
生活をするだけの家ではなくて、それ自体が価値を生む家。立地するエリア全体の価値が上がる装置としての家。家が生活の水準を上げてライフスタイルが仕事での価値を生む家。終の棲家はどこがいいかまた考えましょう。
家を建てない理由はいくらでも出す事ができる。今の生活を変えたくないならなおさら。
皆がそうしているから。ではなくプロジェクトとして投資する価値があるかどうか自分の頭で考えて、自分のリスクで張ると決断できれば一歩を踏み出す価値がある行為だと思う。
著者は雑貨の小売業。雑貨の視点からライフスタイルを提案したい。と願っているものの、なかなか世界観を明確に伝えることができていない問題意識も。
お客様との雑談の中で、
北欧風の家を建てたから北欧雑貨に興味が出た。
おしゃれな家にしたいから、どんな雑貨がいいか勧めてほしい。
フィンランドで出会う建築は、日本の北欧風の家とだいぶ違う。日本で読むかわいい北欧の雑貨本やキッチンのコーディネイトなどインテリア本は北欧で撮影されたものだろうから、違うのか違わないのかよけい混乱する。
自分のリスクで家を建てることで北欧風の家ってこういう事だと思うよ。という仮説を検証することができる。
せっかく建てるなら職住近接していたほうが外食コストや通勤時間、忘れ物したときに急いで取りに帰る問題を解決できそう。
コストを抑えるイメージができたら借金を無理せず返すイメージを持つことができて、人生軽くなりそう。
価値を生む装置としての家という存在を考え始めるとどんどん前向きになっていける。人生のタスクとして家を建てると借金を返すための人生になってしまう。すり減る人生にはしたくない。
家をこれから建てる人は、その家を通じてどんなことを大切にしたいのか。
その家が価値を創造するのか。無理のない借金で済ませれるか。
そんなことを考えて判断するのはどうだろう。
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