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ゲームの危険性について

■日々進化しているゲーム

 WHOがゲーム障害を新しい病気として認定したとしても、精神医学は発展途上であり、そこにはまだまだ研究の余地と疑問が残っています。
 そして、ゲーム障害を薬物依存症と混同して危険性を説くのは大きな間違いであります。
 しかし、ゲームの全てが健全で安全であるかと問われたら、それもまた違うと言わざるを得ません。

 現在、ゲームというものはその形を大きく変化させています。
 テクノロジーの発展により映像は美しいCGとなり、VR機器によってその美しいCGの世界に没入することも出来ます。
 その一方で元来ゲーム機の制約であったドット絵が現在においても高い人気を博しており、オセロや将棋、トランプやスゴロクといった昔ならではのアナログゲームを発展させたボードゲームも、製作者が増えて新しいゲームが日々創り出され人々を夢中にさせています。

 そしてそれらを融合させた「トレーディングカードアーケードゲーム」というものがあります。
 古くは「メンコ」、または1970年代に流行った「ビックリマンシール」といったカードの特性に加え、カード内に組み込まれたバーコードを読み取ることで、アーケードの筐体と連動してCG映像を作り出し、ゲームをプレイすることでカードがランダムに排出されるというものです。
 昨今流行っているスマホアプリによるゲームや、ネット上でプレイできるゲームも、このカードゲームの性質を元にして作られたものが多くあります。
 そしてこれらはカードの収集が遊び方の一つであるゲームです。

 ゲームセンターや大型スーパーのゲームコーナーに設置されているアーケードでは1プレイ100円。
 スマホアプリによるゲームではプレイ自体は無料です。
 しかし、同じゲームをしているプレイヤー達に勝ち抜くため、また収集したカードで優越感を得るためには、時に多くの時間とお金を費やさなければならないことがあります。

 ゲームは人が作り上げたものであり、そこに料金が発生するのは至極当然のことです。
 ですが、人間の収集癖と射幸心を過剰に煽り、そこにお金を注ぎ込みたくなる危険なゲームが存在することも確かなのです。

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