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ペンを剣より研ぎ澄ますには。

本日、安倍晋三氏が銃撃され死去された。

安倍氏が今までやってきたこと、それについては個人的に問いかけたいことが多々ある。
しかし、だからと言って今日のような出来事の被害者になってよいということにはならない。深く哀悼の意を申し上げます。

私にとっては何より、日本という国が、暴力でしか意思表示ができない国となってしまったことに衝撃を受けた。

政治家に我々の言葉は届かない。
国は弱者に手を差し伸べない。
権力を持った者は、より自分を利する形に世の中を動かす。

なら火器を手に取るしかない、そうしなければ世の中は変わらない。そうした考えが今日の事件を起こしたのではないかと考えてしまったのだ。
私のように不勉強を自覚する人間にもそう感じさせるほど、日本と世界は殺伐とした状況にあるように思う。

でも私たちは日本という平和な国に生まれ、平均して高度な教育の機会を得られる生活をしている。
そんな私たちが、暴力をコミュニケーションの手段としてはならないはずだ。
自分の意見を持ち、またそれを表現していかなくてはならない。
私たちはそんな権利が与えられていながら十分に活かしきれていなかったのではないだろうか。

それには勉強しかない。できることは学ぶことだ。
今日の出来事を受けて、そんな単純な結論に落ち着いた私は、生徒さんにも改めて(さらりとではあるが)伝えた次第である。
自分の意見を持つこと、それを表現すること、それらは自ら学んだものしか成し得ないことではないかと思ったのだ。

ペンは剣よりも強しという格言があるが、これは何もジャーナリズムのことだけに当てはまるのではない。
暴力に打ち勝つには強い意志と哲学が必要があると思う。

紙とペンを持って自らを研いでいくことこそが、今日の悲劇を繰り返さない唯一の手段なのではないだろうか。

学ぶことを生涯怠ってはならない。それを伝えていかなくてはならない。
それが今日の私の想いである。

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