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ダイナソーJr.が止まらない!ビヨンドなのだ

お盆の実家帰省中にダイナソーJr.を懐かし聴き始め、東京に戻ってからもヘビロテします、ビヨンド。
 
僕はオルタナティブロックが好きで、その中でも、グランジといわれる、パンクとメタルとハードロックをごちゃまぜにしたような音楽が特に好きです。ダイナソーはそのグランジの代表格バンドですね。ボーカルとギターを担当するJマスシスの寝起きみたいな歌声とそれに反比例するような暴れギターが魅力のバンドです。
 
さて、ビヨンドのはなし。
このアルバムはパワーポップライクな1曲目、Almost readyでグッと引き込まれます。
しかし、爽快感はここまで。2曲目以降はJの暴れギターをじっくり聴きこむような、長めの曲が続きます。正直、僕はこういった構成のアルバムはあまり好きではないのですが、それでも好きな理由はひとえにJのギタープレイが好きだからに尽きると思います。
 
Jのギタープレイは一言でいうと「乾いたギター」です。
ザクザクと刻むようなバッキングはアメリカの荒野を突き進むジープみたいだし、長尺のギターソロはどこか寡黙な印象です。マイナーな暗いギターソロも「泣きのギター」というより、マイナースケールでいいフレーズ見つけたから、ただそれを弾いているみたいな。実際はどうか分かりませんが。
 
なんというか、Jってギターが大好きで、ギターの上手いギター少年が、そのまま大きくなったような印象があるんですよね。それが音に表れているっていうか。
 
そう考えると、前回のエントリで書いたスマッシングパンプキンズもグランジに括られるバンドですが、ダイナソーと比較すると、アーティストの業が深すぎるというか。
勿論、両方好きなバンドなのは前提として、ビリー・コーガンの泣き叫ぶ歌唱に対して、Jは寝起き歌声だし(笑)。ビリー及びスマパンのドラマチックな情を刺激する演奏と比較すると、ダイナソーはどの曲も乾いていて、ただただ、楽しめるっていう。
 
それから、ビヨンドは旅に似合うアルバムだと思います。
故郷から東京へ向かう新幹線の中でずっと聴いていたのですが、Jのギターをぼうっと聴いていると、車窓の景色がアメリカの荒野に思えたり。乗っているのも新幹線じゃなくて、自分が運転しているジープに錯覚したり。
This Is All I Came To Doなんて、荒野をひた走る、ドライビングナンバーにぴったりの曲も入っているしね。

Jのギターにハマれることができたら、もう、ダイナソーは一生聴き続けることになるバンドになるよあ~と、ぼんやり思っとります。
 


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