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フラれたから死にたいけど死にたくない

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悩める三十代の男性からDMを頂きました。 他の人からもたまに来るんですが、大してモテないアラフォーのおっさんでしかない私を恋愛マスターか何かと勘違いしている方からの恋愛相談でした。以下はその概要。

・オンラインゲームで知り合った二十代後半の女性に恋をした
・面識はない
・バツイチのお水
・そこそこ仲良くなって来月会う約束を取り付けた
・ところが些細なことで嫌われてしまった(「君」という二人称で呼ばれるのが嫌みたいな)
・会う約束も反故となり、連絡も控えてほしいと言われている
・脈なしに近いのはわかっているが、最後にもう一度追い縋った方が良いだろうか

相談者のスペック

・三十代半ばの自称KKO(キモくて金のないおっさん)。
・彼女は数年前に居たことがある。
・その彼女よりも、当該女性の方に惹かれるくらいに思いは募ってしまった。
・この悩みによって大変精神状態が宜しくないので快方に向かわせたい。そのために相談した。
・相談内容の語り口は丁寧すぎるほどに丁寧。むしろ丁寧すぎて卑屈に見えるレベル。

みたいな話。

対する私の答えは以下の通り。

1.追い縋っても九分九厘振られるけど、どうしても区切りを付けたいならやってみたら(ただし少し時間は開けたほうが良い)。
2.一人の女の些細な好き嫌いに振り回される事ほどアホらしい事はない。次の女に行きましょう。
3.次回の女漁りは同時進行してください。出来れば五人くらい。オンラインゲームでも出来るはず。
4.女同士に連係されると御破算なので、横の繋がりの無い標的を五人確保してください。
5.女の傷は女でしか癒せないので、他の女を確保するしかない。対症療法としてソープでも行ってきたら。
6.相談者は丁寧の度が過ぎて、卑屈の域なのでもう少し堂々とした方が良い。無礼は嫌われるが卑屈も同じくらい女に嫌われる。

6.の卑屈さに関しては相談者も自覚あるようだが、どうにも治せずにこの歳になったとのこと。

これは元々非モテの私もよくわかるのですが、標的となる女が一人しかいないと立場が弱過ぎてどうしても卑屈気味になるんですよね。そして、さらに女が寄り付かなくなる非モテスパイラルに陥ると。

その療法として3-4があるわけです。なので「騙された思って五人と同時進行すべき」と助言しました。別に付き合ってもいない女の複数とやりとりしたところで不貞でもなんでもないでしょう。

そして、同時進行してみるとおそらく女の何人かがてんでバラバラの事細かい要望を述べて来て「こんなものに完璧に対処するのはアホのやる事であるし、やれなくともこちらが悪い訳でもなんでもない。身勝手すぎる女は見切って比較的寛容な女とやり取りすれば良い」という真理に辿り着くでしょう。

その結果、余裕も産まれ卑屈さも軽減されてゆき、非モテスパイラルの出口が見えてくる筈。「他の女」という選択肢があることが大切です。

そもそも論として、私は彼に過大評価されているわけです。再三言ってますが自分は恋愛マスターでもなんでもない普通のおっさんで「たまに女の子と飯食いに行ってます」くらいの話しかTwitterでもしていない。

その程度でも他人から見たら余裕タップリのモテ男に見えてしまう時があるのでしょう。他人から過大評価されてしまう状態は大変楽であります。勝手に注目してくれますし、普通のことでもなんかいい事言った風に解釈されたりするという。

卑屈というのはこれの逆を積極的に行っているわけですよね。他人から過小評価されて軽んじられ、女も離れていくという渦の中に相談者はいるのでしょう。何も悪いことしてないのに。

話を聞く限り、彼はいわゆる「ちゃんとした社会人」で礼儀もしっかりしている。むしろし過ぎているゆえに非モテスパイラルに苦しんでいると。

言ってしまえば「良い人ほど選ばれない」のが自由恋愛、自由競争なんですね。哀しいことであります。相談者は私よりずっと礼儀正しくて腰の低い人でした。

付け加えて「私は元々あなたと変わらない非モテであるし、別段顔もよろしくないし、ヤラハタでした。多少違いがあるとすれば、場数とか技術の問題だけであるし、三十路で遅いとも思わない。大して顔も良くないのに女に困ってない年上の男は沢山知っている」と励ましておきました。 つまりは顔より態度であると。

自由恋愛はやはり戦いなので「俺は何やってもダメだ」と心が折れてしまうと終わりなのです。諦めたらそこで試合終了です。これは女友達の相談に乗る時でも同じで、相手が自信を無くさないような言葉を選ぶ事が多いです。ただし「嘘のない範囲で」ではありますが。

総括として「自由恋愛というのは真面目にプレイする男ほど損をする上に、最初の敵が一番強いクソゲー」といえます。最初の街にバラモスが出るようなものです。そら死ぬわ。

ただこれには攻略法があって、最初の女とマンツーマンで戦うより女五人と同時に戦う方が何故か難易度が下がるのです。

裏技を知らないと死ぬ初見殺しゲーな訳ですから、知ってると知らないとで結果に天地の差が付くのは当然のことといえます。

以上の事は万人に対する特効薬とは行かないまでも、KKOたちにとってささやかな道標にはなるかもしれません。 未来の彼らに福音が訪れる事を願いつつ、本稿の締めと致します。

(当エントリの本文は以上になります。以下の有料部分には2019/3/16に撮り下ろした焦燥ガールさんとの婚活についての対談キャス合言葉こと閲覧パスワードのみを記しています。すでに購入済みの方は再度課金する必要はありませんが、おひねりのつもりで投げ銭頂くと、今後の更新の励みとなります。よろしくご検討願います)

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