これからもお世話になります。
平素よりお世話になっております。
理学部第一部物理学科4年の川上莉青(かわかみりせ)です。
前回のブログでは湧大のサッカーに対する意識の高さと、実際に試合で活躍するまでの努力を知ることができました。結果ではなく過程に重心を置くという考え方は私も見習いたいです。湧大はもちろん、プレーヤーのモチベーションの高さ・ストイックさにはいつも感服するばかりです。
さて、これは引退ブログという名目で書いているのですが、当の私はというと全く引退していません。新体制が始まってからの活動にほとんど参加しています。このブログが上がった次の日も朝練に行くと思うと少し気まずいですが、一応引退ブログという体で書いて行こうと思います。
はじめに
いきなりですが、私がこのサッカー部で1番だと自信を持って誇れるものは、理科大サッカー部への愛だと思います。
少し恥ずかしいですが、この引退ブログでは私がなぜここまでサッカー部を愛するようになったのかを記してみたいと思います。暗い内容もありますが、今の私はとっても元気なので軽い気持ちで読んでもらえると嬉しいです。
1年目
私の自己紹介ブログを読んでくれた方はご存知だと思いますが、私が理科大サッカー部に出会うきっかけとなったのは肉親との死別でした。
20歳になったばかりの春、母を亡くした私は毎日のように泣いていました。家から出るのも億劫で、頑張って外に出られても誰にも辛いと言えなくて、本当にだめだめな生活を送っていました。
そんな中サッカー部に誘ってくれたのが小林唯華でした。2年生以上は知っていると思いますが、私の本来の同期である、あのレジェンドマネージャーです。(最近は会えていないけど、こんな私のことを親友だと言ってくれました。また今度ご飯行こうね!)
私はかなり早起きが苦手で、容易に昼夜逆転してしまうような人間だったので、誘われた時は「朝6時…?」となりましたし、最初に体験に行くと言っていた日はしっかりと寝坊して行けませんでした。ごめんなさい。
そしてリベンジで初めて体験に行った日。私はその日のうちに入部を決めていました。それぐらい楽しかった。こんなに素敵な人たちと過ごせること、1番そばで応援できること。それがとても魅力的だったんです。
そしてたまたま、私が入部した直後にしょうこちゃんとるりちゃんが入ってきてくれました。プレーヤーもマネージャーも本当に優しくて、いい人たちばかりで、部活はいつも賑やかで、始発で向かう朝練も、土日の遠征も、楽しみながら参加していました。
しかし、部活に入ってしばらくしても、私の精神状態は中々回復しませんでした。なんとか部活は行っていましたが、どうしても体を動かせない日が数え切れないほどあり、大学に行けず、自己嫌悪で余計に苦しくなってしまうような日々でした。
私は元々中学高校時代はほとんど皆勤賞という真面目な性格(?)だったので、授業を休んでしまうことがとても辛かったです。身体的に問題が無いのに休むことは、私にとってサボりだとしか思えませんでした。
2年目
そして部活に入って1年が経ちました。私は留年してしまい、もう一度3年生になりました。新しく同期となった周りの3年生にとって私は元々先輩で、初めはどう接したら良いか分かりませんでした。3年生たちもそうだろうな、と思っていました。きっと接しにくい気持ちが心の片隅にあるまま引退するんだろう。そう思っていました。
そんな予想とは裏腹に、今の同期たちは優しく楽しく受け入れてくれました。「もう同期だからタメ口でいいよね?」と言われた時、本当は心の底から嬉しかったです。(この時はまさかみんなとハワイ旅行に行くことになるとは想像もしていませんでした。今からめちゃめちゃ楽しみです。)
しかし、3年生ということは幹部学年です。留年を経て幹部学年になったこともあり、私に幹部としての役割はありませんでした。それは当然だし、もちろんそのことに対しての不満は一切ありませんでした。
それでも、部活に行っても、ゆいかのようにみんなから絶対の信頼を得るような働きはできないし、しょうこちゃんのように運営に関わっているわけでもなく、私のこの部活での存在意義ってなんなんだろう、とかなり悩んでいました。
そしてその不安を部員にぶつけていました。
「私ってこの部活に必要…?」と聞かれる部員たちは可哀想でした。みんな見捨てないでいてくれて本当にありがとう。
私が誇れるものってなんだろう。
私がみんなに認めてもらえるものってなんだろう。
考えても、答えはすぐには出ませんでした。
3年目
そして無事に4年生に上がった私は決意しました。
「今年の部活は絶対に全部参加する!そして誰よりも働く!」と。
自分で自分を認めてあげられるように、私はこの部活にとって必要なんだと胸を張って言えるように、(さらに私のメンヘラ被害を受ける部員がいなくて済むように)決めたことでした。
見事目標は達成され、今年度は朝練・試合含めて全ての活動に参加しました。そんなの当たり前だよ!と思う部員もいるかもしれませんが、朝の4時に寝坊しない・体調を崩さないという生活を続けるのは私にとって努力と言えることでした。おかげさまで今では自己肯定感の権化のようになることができました。私ってなんて働き者なんだろう!素敵!
とはいえ、引退した今は私が部活に行きたくてわがままで参加させてもらっているような立場なので、謙虚な気持ちを忘れず、仕事があることに感謝をして選手たちをお手伝いしていきたいと思っています。
そして参加するからにはせっかく新体制で引き締まった空気を壊さないように引退前と同じ気持ちで活動するつもりです。
お願い
自己肯定感の塊となった私でも、マネージャーの仕事って私じゃなくても出来るよな、と思うことがあります。マーカーを置くのだって、ボールを拾うのだって、言ってしまえば誰にでもできることです。
それでも、選手に1秒でも長く練習に参加していてほしいし、ボールに触れていてほしいです。だから率先して動くようにしています。
たまに見返りを求めたくなっちゃう時もあります。その見返りとは、試合での勝利、一言の「ありがとう」。その2つだけです。
試合に勝ったら涙が出るほど嬉しいし、感謝の気持ちを言葉にしてもらえるだけでちゃんと選手の役に立てているんだと実感が湧きます。
私じゃなくても良いので、次の練習でマネージャーに意識的にありがとうって言ってみてください。多分選手たちが想像している5倍は喜びます。それだけ言葉にすることの影響は大きいと思います。
最後に
みんなは私を助けたつもりはないかもしれないけど、私はこの3年間をサッカー部で過ごせて本当に救われました。
サッカー部に入っていなかったら、今もまだ母の死から立ち直れず、毎日くよくよと過ごしていたかもしれません。
そう思えるぐらい、どの瞬間を切り取ってもとても大切で、愛おしい日々でした。例を挙げ始めたらきりがないぐらいの大事なものを得ることができました。
こんな事言ったら重たいって思われちゃうかもしれないけど、愛情深いのは私の良いところでもあるので素直に気持ちを綴ってみました。
選手たちへ
本当にいつもかっこいいです。こんなに努力ができて尊敬できる人たち、出会ったことがありません。そんな人たちだからこそここまで支えたいと思えます。来年のリーグ戦、いっぱい勝っていっぱいかっこいいところを見せてください!楽しみにしています!
マネージャーたちへ
本当にいつも可愛いです。私みたいな先輩マネージャーと仲良くしてくれてとってもとっても嬉しいです。本当は一人一人にお手紙を書きたいぐらい大好きです。来年もいつでもお手伝いに行くので頼ってくれると嬉しいです!
次回は、最終節の最後の挨拶でなんと謝罪の言葉を述べた、洪水栄汰(こうずいえいた)です。彼が明るく声をかけてくれたからこそサッカー部に馴染めたと言っても過言ではありません。いつも飄々としている彼は胸に何を秘めてサッカーをしていたのか。その裏側をぜひご覧ください。
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