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落合陽一34歳、「老い」と向き合う

ざっくり言うと☟
メディアアーティストという枠にとどまらない落合陽一氏が、中年にさしかかり、以前より関心のあった介護分野にテクノロジーの観点から問題を抽出、提言をし、ひいては日本の発展へと具体的な道筋をしめす。

読みどころ☟
1,2,3、4章の冒頭のまとめで、落合氏は介護へのテクノロジー対応例を具体的に上げ、読者に安心を与える。
しかし、この本の真骨頂は、5章の落合氏のテクノロジーの応用による人生を豊かにする考えにある。自身の技術にとどまらず、テクノ民芸という概念を顕し、古今の哲学者の思想から抽出したヒトにとっての豊かな老いとはなにかを、34歳なりの答えを出し、これからの日本への道しるべとした。
高度成長期に活躍した父、落合信彦氏は時代背景からペテン師と言われる事実もあったが、技術者であるがゆえに子供である陽一氏の誠実さに安心を覚えた。彼の提示する22世紀の日本地図を一緒に歩いてみたい。

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