見出し画像

ダミアン・ハースト 桜

美術館より抜粋ーイギリスを代表する現代作家であるダミアン・ハーストは、30年以上にわたるキャリアの中で、絵画、彫刻、インスタレーションと様々な手法を用い、芸術、宗教、科学、そして生や死といったテーマを深く考察してきました。
最新作である〈桜〉のシリーズでは、19世紀のポスト印象派や20世紀のアクション・ペインティングといった西洋絵画史の成果を独自に解釈し、色彩豊かでダイナミックな風景画を完成させました。それはまた、1980 年代後半以降、継続的に抽象絵画を制作してきた作家にとっては、色彩や絵画空間に対する探究の大きな成果でもあります。
大きいものでは縦5 メートル、横7メートルを超える画面に描かれた風景は、儚くも鮮やかに咲き誇る桜並木の下に身を置いた時のように、私たちを幻想的な世界に誘います。

西洋人が見て、観られて、魅せられた桜とはどんなものか。そんな興味からこの展覧会を訪れた。

幻想的であるが、幽玄ではない。天上界には連れて行くが、地獄には連れて行かれない。桜に恐ろしさを覚えるのは東洋人だからなのか。

この記事が参加している募集

休日のすごし方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?