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カブトガニ結成①

大学時代に偶然クラスメイトだったヒロセとユーキが入学して間もない研修旅行(?)で同じ部屋になり「部活やる?」とのユーキの問いにヒロセは迷わず「軽音」と答える。
高校からプロの歌手を夢見ていたユーキも当時の気持ちは軽音一択。
その時のユーキは、目の前に居るやたら根拠の無い自信に満ちたスカした野郎と10年以上つるんで音楽を作っているとは思いもしなかった。

だってなんか…、なんつーの?
とにかくスカした野郎に見えたんですよ。
「自分以外は全員アホじゃん」みたいな奴いるじゃないですか。
あれですよ、あれ。

その研修旅行の夜、クラス会議で二人は生徒会に入る事も決めた。
二人のお目当ては説明会で見かけたちょっと可愛い先輩だった。

まだ「ヲタサーの姫」という言葉が生まれる前の話である。

続くわよ。


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