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絶望の底に触れようなんて、烏滸がましいよな。

新曲を公開しました。

自分史上最速なんじゃないかという勢いで作詞作曲、レコーディング、アレンジ、ミックスマスタリング、MV撮影編集が終わりまして、うわぁああああ今しかねぇだろうがぁああああ!というテンションでYouTubeでのMV公開までこぎつけました。

絶望の底とは?

元旦からの震災で家を無くし、大切な人を亡くし、避難所生活を余儀なくされる事。

電車内で見知らぬ人間に刺され、重傷を負う事。

自分が魂を込めて作った作品を無理やり改変され、作品への想いより企業利益を優先される事。

きっと当事者達にとってはどれも絶望の底なのだろう。

そういった人達に向けて、安心安全で日々の生活において、お金やその他諸々の不安が絶望の底にいる人達より遥かに軽い人達が手を差し伸べても、「なんやコイツ…。」となるのは目に見えている。

何処の誰かの言葉がわからんけど、「それな。」と呟かずにはいられない素晴らしいレスだった。

俺もこの曲を作りながら何度も思ったよ。
でもそれでも、作りたかったんだ。

人が絶望の底から心身共に完全回復する方法はそんなに多くはないと思うし、ちょっとやそっとの救いでは気休めにもならないのでは?と思ってしまう自分がいる。

いや、そんなの関係ねぇ!と残酷なまでに金をブッ込んで至れり尽くせりしてやれば所詮人間など、どうにでもなるのかもしれないが一旦金の話は置いておこう。
愛がない。

その昔、爆笑問題の太田はピカソの絵を見て救われたそうだ。
美の巨人とかいう番組を見た気がする。

そういう偶然というか奇跡というかタイミングが一番の救いになる事って多々あると思う。

「ん?これなんだろ?あ…、これかも。」って魂が自然と震えるものに自分自身で出会うまでは、他者からのどんなに温かな言葉も、行政からの処置も本当の意味で救いにはならないのではないか?

それじゃ他者はただ見ているしかないのかと問われると、その方が良い場合もあるし、放置は良くない場合もある。

今回の曲はどっかの誰かにとって、爆問の太田にとってのピカソの絵のような、ふとした偶然になれたら良いなと思って作った曲だ。
ひょっとしたら、このnoteを読んでるあなたにとってそうなるかも、ならないかも。

烏滸がましいよな。
自惚れてるよな。
自分にも何か、他人の為に出来る事があるんじゃないかって思う事。
図々しいよな。

それでも、作りたかったんだ。
許して欲しい。


俺は何度も音楽に心を救って貰った。
だから俺も誰かの心を救えるような、いや違うな。
救いなんて、大袈裟なもんじゃない。

あんたダメ人間なのか?
奇遇だね、俺もw

そんな風に一緒にビールと焼きとんで一杯やれるような歌にしたかったんだ。

そういうやつも世の中にはいるんだぞーって知って欲しかった。

世の中クソッタレだよ。
こちとら必死に毎日頑張ってるっつーの。
個人差って言葉知らねーのかよw
まいっちゃうねホントw

そうやって何処の誰かもわからない、顔も知らないダメ人間な誰かに、あんたのクズレベルなんてまだまだだぞwwwって言えるような、そんな曲にしたかったんだ。


あー、酔ってるね。

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