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#10 コロナで活動休止した「カレッジ・コスモス」

 1990年代〜2000年代の女性アイドルを振り返る「ガールズポップス」。近年はメンバーの入れ替え制度が定着したことでアイドルグループの活動歴が年々と長期化していっているが、これから紹介するカレッジ・コスモスは新型コロナウィルスの世界的大流行が原因でわずか1年半で解散してしまった。

現役女子大生アイドルがデビュー

 2018年10月に各大学のミスコン出場者で構成されるスペースクラフト所属のキャンパスクイーンから選抜された24人にハロー!プロジェクトでカントリー・ガールズの山木梨沙が加わった現役女子大生25人で結成された。メンバー全員が現役女子大生であることから大学を卒業すると同時にグループを卒業するシステムを導入していた。

 その後はハロー!プロジェクトのライブイベントで数千人の観客を前に先行配信されていた「言葉の水を濾過したい」を披露し、卓球Tリーグ「木下マイスター東京」と「木下アビエル神奈川」の応援公式サポーターに抜擢されるなどデビュー前でありながら破格の扱いを受けた。

 2019年に入ると、ハロー!プロジェクトのコンサートのオープニングアクトを皮切りに握手会やトークイベント、チェキ撮影会、インターネットサイン会が開催され、3月6日に「夢は意地悪 / 言葉の水を濾過したい / 記号なんかじゃない私たちは」でデビューを果たした。その後はYouTube公式チャンネルとファンクラブを開設し、初の単独イベントを開催したが、その一方でグループから卒業・脱退するメンバーが相次いだ。

  • 2019年1月、病気療養のため似鳥めぐみが脱退。

  • 2019年3月、就職のため舩田美子・脇田茉奈が卒業。

  • 2019年6月、橋本紗奈が卒業。

相次いだ卒業ラッシュ

 2019年の夏に新人アイドルグループとしては異例となるTOKYO IDOL FESTIVALやOTODAMA SEA STUDIOといった大型音楽イベントに出演した。

 10月には2ndシングル「幸せのありかはどちらですか / わたし革命」をリリースしたが、東京ドームシティ ラクーアガーデンステージで行われた発売記念イベントをもって山木梨沙や既に大学を卒業していたメンバーなど11人が一斉に卒業し、2019年だけで16人もグループから去ることになった。

  • 2019年10月、山木梨沙、3月に大学を卒業した岡本真由子・新家利奈・伊藤舞・Aya・坂本美咲・深澤京花・渡辺磨玲・平賀咲乃・蒼乃菜月の9人、学業に専念するため脇田茉奈が卒業。

  • 2019年12月、就職のため中島菜々が卒業。

コロナ禍に突入したことで活動休止へ

 デビュー当初は25人が在籍していたが、2020年に入るとメンバーがYouTubeでの活動が中心となり、3月に松岡資佳・對馬桜花・松井まりの3人が卒業した。

 5月には新型コロナウィルス感染拡大の状況を鑑みて、5月末でグループの活動を休止し、それに伴って菅真鈴・郡司奈桜・菜月・雪嶋桃葉・秋月香七・伊藤彩華の6人は卒業することを発表した。卒業ライブを開催できる状況ではなかったためYouTubeでのリモートトークが最後の活動となった。

 カレッジ・コスモスは存続し、時期をみて活動を再開すると予告していたが、2020年12月現在も活動再開までには至っていない。


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