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ハロプロコンサートにおけるゲスト枠について

 モーニング娘。やアンジュルムが日本武道館でコンサートを行なうと、後輩グループがオープニングアクトとして出演することが多いが、かつては全国各地で行われるコンサートツアーにゲストとして帯同し、持ち歌を1~2曲ほど披露するのが定番となっていた。

 コンサートツアーへの帯同は3つのパターンがある。

  • オープニングアクト(OA)
     コンサート本編の10分~15分前に登場し、「今日は○○さんのステージをお借りして~」といったような簡単なMCとともに1~2曲ほど披露する前座のこと。デビューして間もない新人グループが出演することが多い。

  • ゲストアクト(GA)
     メイン出演者が衣装替えを行なうコンサート中盤で1~2曲ほど披露すること。メイン出演者とのコラボレーションやバックダンサーを担当する場合もある。

  • チャレンジアクト
     メイン出演者の衣装替えのサポートやバックダンサーを務め、ゲストアクトと同様に1曲披露すること。

モーニング娘。

 デビュー直後は平家みちよと“合同”でコンサートやイベントを行なっていたが、1999年以降はコンサートの中盤でゲストコーナーを設け、平家をはじめココナッツ娘。やカントリー娘。などが1~2曲ほど披露するようになった。

  • 平家みちよ(1999年〜2001年)
     1999年の春ツアーにおいて初めて“ゲスト”として帯同。

  • カントリー娘。(1999年〜2005年)
     1999年の夏ツアーにおいて北海道公演のみオープニングアクトとして帯同。サポートメンバーに中澤裕子・保田圭らを迎えてデビュー曲「二人の北海道」を披露した(この模様は『アイドルをさがせ!』で放送済み)。
     モーニング娘。からのレンタル移籍が開始された2001年以降は常連ゲストとしてツアーに帯同していた。

  • メロン記念日(2000年〜2001年)
     2000年の春ツアーにおいて初めてゲストとして帯同し、デビュー曲「甘いあなたの味」を披露(※日本武道館公演は2ndシングル「告白記念日」に変更)。自身の楽曲のみならずタンポポのバックダンサーとしても登場した。

  • ココナッツ娘。(2001年〜2004年)
     2001年の夏ツアーにおいて初めてゲストとして帯同。自身の楽曲のみならずセクシー8「幸せですか?」や11WATER「BE ALL RIGHT!」といったシャッフルユニットのカバーも披露していた。

  • 松浦亜弥(2001年)、藤本美貴(2002年)
     両者ともにハロー!プロジェクトの新春コンサートでのお披露目を経て、春ツアーにゲストとして帯同し、フレッシュなステージを展開した。

  • 美勇伝(2004年~2005年、2007年)
     2004年の夏秋ツアーにおいて初めてゲストとして帯同し、簡単なMCとデビュー曲「恋のヌケガラ」を披露。2007年の秋ツアーでは自身の楽曲のみならずモーニング娘。とのコラボレーションとして「カッチョイイゼ!JAPAN」や人形劇を披露したり、後輩にあたる光井愛佳のバックダンサーを務めるなど“合同”コンサートに近い内容で展開された。

  • 安倍なつみ・後藤真希(2005年)
     2005年の春ツアー中に行なわれた愛・地球博前夜祭スペシャルコンサートでスペシャルゲスト枠で出演。自身の楽曲とモーニング娘。とのコラボレーションをそれぞれ披露した。

  • °C-ute(2005年〜2006年)
     インディーズ時代にオープニングアクトとして一部の公演に出演。2005年夏秋ツアーの時点ではオリジナル楽曲がなかったため先輩の楽曲をメドレー形式でカバー。2006年の春ツアーでは「わっきゃない(Z)」と「まっさらブルージーンズ」の2曲を披露した。

◎ 全公演帯同/△ 一部の公演のみ参加/OA オープニングアクト/ー 不参加

松浦亜弥

 デビュー直後はリリースイベントを中心に行なっていたが、2002年以降はコンサートツアーを展開し、稲葉貴子やメロン記念日などがゲストとして帯同した。モーニング娘。のツアーとは異なり、持ち歌以外にも松浦が参加していたユニット楽曲をコラボで披露したり、他の楽曲でバックダンサーを務めるなど出番が多かった。

  • 平家みちよ(2002年)
     2002年の春ツアーにおいてゲスト・スーパーナビゲーターとして帯同し、客席の煽りやMCの進行も担当した。

  • 稲葉貴子(2002年〜2003年)
     2002年の秋ツアーにおいてゲストとして帯同。自身のソロ曲がなかったため太陽とシスコムーンの楽曲や松浦が参加していたシャッフルユニットなどを披露していた。

  • メロン記念日(2002年、2005年)
     2002年の春ツアーにおいてゲストとして帯同。2003年は後藤真希のツアーに帯同していたが、2005年の春ツアーで約2年ぶりに帯同。松浦の「奇跡の香りダンス。」をカバーした(※松浦は「赤いフリージア」をカバー)。

  • カントリー娘。(2006年)
     長らくモーニング娘。のツアーに帯同していたが、2006年の春ツアーで初めて帯同した。

◎ 全公演帯同/△ 一部の公演のみ参加/ー 不参加
松浦が参加したユニットの楽曲が多い

後藤真希

 2001年のモーニング娘。在籍中にソロデビューを果たし、その後は2年にわたって単独でのライブイベントを行なっていなかったが、2003年の春に初のコンサートツアーを開催し、稲葉貴子やメロン記念日がゲストとして帯同した。松浦亜弥の単独ツアーと同様にゲストは持ち歌以外にも後藤とのコラボや他の楽曲でバックダンサーを務めるなどステージを徹底的に盛り上げた。

  • メロン記念日(2003年)
     デビュー当初はモーニング娘。、2002年は松浦亜弥のツアーに帯同。春ツアーでは2曲、秋ツアーでは3曲ほど披露した。

  • 稲葉貴子(2004年〜2005年)
     前年までは松浦亜弥のツアーに帯同。長らくメイン出演者とのコラボのみでソロコーナーが設けられていなかったが、2004年の秋ツアーでは太陽とシスコムーン「Everyday Everywhere」、2005年はプリプリピンク「人知れず 胸を奏でる 夜の秋」をそれぞれ披露した。

  • °C-ute(2005年)
     インディーズ時代にオープニングアクトとして一部の公演に出演。2005年秋ツアーの時点ではオリジナル楽曲がなかったため「行くZYX! FLY HIGH」など3~4曲をメドレー形式で披露した。

◎ 全公演帯同/△ 一部の公演のみ参加/ー 不参加

その他

◎ 全公演帯同/△ 一部の公演のみ参加/ー 不参加

 太陽とシスコムーンのコンサートツアーに平家みちよ、美勇伝のファーストライブツアーに稲葉貴子・カントリー娘。が帯同するなどハロー!プロジェクトのメンバー同士で支え合いながらコンサートを盛り上げていた。

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