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師走について語る

 テレビ欄が特番で埋め尽くされると、年末が近づいていることを実感する。どの番組も2~3時間スペシャルで番組内容に興味がなくても、年末の勢いもあってチャンネルをついつい替えてしまう。後藤真希の歌ってみた動画が300万回を突破したり、ハロプロメンバーが相次いで卒業したりと推し活にもチェックの余念がない。

■FNS歌謡祭

 12月2日の9日の2週にわたって放送された『FNS歌謡祭』の感想について少し触れたいと思う。近年は第1夜と第2夜に分けて盛りだくさんな内容となっているが、個人的にはその年のヒット曲と数年前のヒット曲を歌ってくれればOK。幅広い層に楽しんでもらえるようにとアニメ・ミュージカル・イロモノ(芸人枠)を企画として取り入れているが、そういうのはお腹いっぱい。他局との差別化や数字対策など大人の事情があるんだろうけど、2週連続で4時間近くも放送するなら昔のように2時間弱に納めてほしい。

 今年もジャニーズとEXILEを擁するLDHが多い印象があったが、K-Pop(NiziU、JO1、IZ*ONE、ENHYPEN、ジェジュン)も負けていなかった。ただ、興味がない視聴者からしたら、皆同じように見えるのが弱点(ヘッドマイクにハイレベルなパフォーマンス等)。今後はもう少し差別化がほしいと思った。

 そして、今回が最後の出演となったE-girls。一時期は勢いがあったものの、新体制以降はわかりやすく失速。スキルがあるだけに今回の解散は非常に勿体ない気もしたが、引き続きアーティスト活動を行うメンバーは再び『FNS歌謡祭』に出演できるほど活躍してほしいと思う。

 昨年の出演者の中には槇原敬之、手越祐也(NEWS)、三浦春馬の名があった。この羅列に後者の名前を入れるのは失礼な話だが、改めて役者としての才能があっただけに残念に思う。合掌。

■アンジュルム 船木結の卒業

 12月9日にアンジュルムの船木結が卒業した。モーニング娘。のオーディションに落選したことから見ているが、まだ18歳ということに驚き。研修生を経て、カントリー・ガールズとしてデビューし、途中からアンジュルムとしての活動が始まったことで色々と大変だったと思うが、じっくり休んでから我々の前に姿を現してほしいと思う。

 本来は2020年春を卒業予定とし、そこから6月に延期。さらに延期して今回の卒業を無事迎えることができた。未だ感染が止まらないのが現状だが、日本武道館という大きなステージで卒業コンサートを開催することができてよかったと思う。船木、卒業おめでとう。

■Juice=Juice 宮本佳林の卒業

 船木が卒業した翌日、12月10日にJuice=Juiceの宮本佳林が卒業した。彼女がハロプロエッグに加入した2008年は筆者が中学三年生、宮本が小学四年生!!初登場シーンはDohhh Up!!(死語)の新人公演のダイジェスト映像で見た記憶があるが、あまりにも幼くてビックリしたのを覚えている。

 2008年当時のハロプロエッグは目立たぬ存在で、ハロー!プロジェクトのコンサートにおいてもマイクを持ってパフォーマンスすることはなく、終始バックダンサーに徹していた。ユニット活動や舞台などメディア露出の多いメンバーと新人公演以外はほとんど出番がない地方出身のメンバーとの間には大きな格差が生まれるなんてこともあった。

 そんな中、2009年の夏に宮本が新ミニモニ。のメンバーに抜擢された。企画モノとして1回きりで終わると思いきや、その後も何度かパフォーマンスする機会があり、場数を踏んでいった。結成直後は愛らしく愛嬌たっぷり歌っていた宮本が2011年の冬ハローでは若手実力派スキルメンバーとしてカムバック。太陽とシスコムーンの「ガタメキラ」を披露するのがズルかった。確実に戦略勝ち。

 その後の活動はご存じのとおり、研修生の中心メンバーとして活動していながらお呼びがかからず……。2013年にJuice=Juiceのメンバーに選出さえ、今日に至ると。

 卒業するとファン離れが加速する現象があり、ソロ歌手として活動していくだけに不安な部分があるが、外にもどんどんメディア露出をしていって地道に頑張ってほしいところ。まずはタイアップを狙っていこう。

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