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宇宙概念の前に…地球も広かった!-『世界の性習俗』より

普段、常識とされている概念が苦しかったり、「自分にとっての自然」が「常識とされていること」から離れてるのを生きづらく感じたり、ということはありませんか?


常識から離れていても、自分の中でそれを良しとしていれば、人からどう思われても気にならないんですよね。


私は、自分で良しとはなかなかできずにいたのですが、宇宙概念が私の感覚とフィットしていることを知ってから「良し」を出していけるようになりました。


なので、「私の中の自然な感覚でいいんだ」って思うのには、宇宙規模が必要だと思っていました。


でも、地球の中には私が知らなかったたくさんの常識がありました。

杉岡幸徳氏の『世界の性習俗』という本を読んでみてください。


性や結婚に関して、想像さえ及ばない風習が地球上に存在していました!


物質との結婚が許されていたり、結婚の条件がある地域とまたある地域では真逆だったり。

また、結婚制度の無いある民族では、自由恋愛・自由なラブライフが成り立っています。

父親が誰かわからないこともありますし、女系制社会の中で問題なく育てられるそうです。男性は育児に関わらない社会だそうです。

母親を指す言葉も無く、母と叔母が同じ単語で表現されるというのもおもしろいです。

こどもは社会の中で育てるものだから、区別が必要ないということなんでしょうね。


この部分は理想の人間の共同体社会だなぁと思います。

誰の子だとかに関わらずに分け隔てなく地域のこどもに接して育てていく姿勢。


タントラ思想の「共同体」の考えが私は好きで、自分のこどもでさえ「自分の所有物」ではないという部分にハッとしました。


出産すると、母親の体の中に、こどもと離れたく感じるようなホルモンが出るそうです。

こどもを自分の所有物だと思わせないための作用だと考えられています。

こどもを完全にひとりで育てることはできません。

みんなの手を借りて育てられるようになって、自分で育てる責任を過剰に背負い込まないことになって、母親自身も救われますし、こどももたくさんの人に育てられることで豊かに育てられます。

こどもはかわいがられるために本能的に笑顔の表情を身に付けるようです。

(本能で笑顔になるっていうのが素敵ですよね。他の動物だったら、逃げるのが本能ですから。)

物質社会の中で、こどもまで物質化して捉えがちな今こそ、注目したい作用です。


また本の内容に戻ると、一夫一婦制の社会は世界の18%だそうです。

その他では多婚制が認められています。

単婚制の社会の半数が、お祭りなどの特定の条件下で婚外交渉を容認しています。婚外交渉が積極的に推奨されている社会もあります。


日本は一夫一妻の単婚しか認められていません。婚外交渉も叩かれます。仕事によっては仕事を失うくらいの激しさで。


最近の過剰な批判傾向は、ストレスのはけ口や、正義中毒によるものだと思っています。


単婚で、一切の婚外交渉が認められない社会は世界では稀です。


しかも、日本の社会がそうなったのもほんの100年くらい前からだと、この本で知りました。

それまでは一夫多妻もありましたし、盆踊りの後は婚外交渉OKのお祭りだったそうです。


単婚であることによって解決が難しい問題も多くあると思います。

セックスレスや妊活の負担など、多婚であれば問題にならない問題もあると私は思います。


もちろん、宇宙規模まで広げるともっと想像を超える社会でそれはそれでおもしろいです。

こどもは土から生えてくる、とか。


そこまでぶっとばなくても、地球上に起こりうる現象の範囲でも想像を超えた社会が存在しているよっていうお話しでした。


歴史の長さが思考パターンの量でもあるという考えからは、日本で100年前から続いている現在の社会の姿よりも、それまで続いてきた社会の姿のほうが潜在意識の深いところで自然なものだと言えます。

性習俗について言えば、縄文時代もイイですよね!

そこには自由なラブライフと共同体社会があったようです。

自分の中にも外にも"愛の表現"を増やし、それがあふれる世界を作って楽しむのに使います。 (定義として、愛=性愛だけじゃない) 愛は構えなくて良いものだし、誰にでも伝えて良いもの! 全てが愛だけなんだって気づきを深めながら進んでいきます。