見出し画像

日本でのテュル活【まそしゅの場合】

皆さんSalam!友の会会員の奥真裕といいます。noteはまそしゅという名前でやっています(最近更新できていないので、再開したいとは考えているところ)。大学ではトルコ語を専攻し、修士課程から今までトルクメン語の研究に取り組んでいます。テュルク世界歴としては、トルコに約半年、トルクメニスタンに3年半、ウズベキスタンに2か月、アゼルバイジャンに1か月滞在した経験があります。それと、細かいところで言うと、カザフスタン、タタールスタンとアストラハン(ロシアのカスピ海沿岸地域、キャビアが取れる)を訪れたことがあります。

今回のお題はテュルク世界に絡めて自己紹介的なものをということだったのですが、テュルク世界との出会いやトルクメン研究に至る経緯は以前に記事にしてしまっていたので、そちらを読んでいただくとして、

今回は日本での私のテュル活について書いていきたいと思います。

我々は日頃からテュル活、テュル活とSNSで騒いでいますが、これはテュルク世界が好きな我々が日本にいながらにして、どのようにテュルクを感じることができるかという「あがき」だと思っていただければ良いかと思います(友の会ではなくあくまで私個人の意見です)。もちろん最高のテュル活としては現地に行って書店でレアな本を見つけてニヤニヤしたり、興味深い方言の話者の音声を録音させて貰ったりしてニヤニヤしたり、身体に悪いおいしい食べ物をお腹いっぱい食べてニヤニヤしながら眠りにつくこと等が私にとっては至高なわけですが、このご時世、簡単に海外旅行や研究活動に赴くことはできません。それでは我々ができることといえば、次に現地に赴ける日を願いつつ、日本でテュル活を続けていくことなのです。

①私の最近のテュル活

私の場合は、皆さんよりも少しテュル活をするのに向いている環境にあるといえます。研究のために資料を読むことから始まり、トルクメン語の授業をしたり、授業のために教材を準備したりしています。国内外問わず、テュルク世界出身の友人も多いので、SNSを通じて連絡を取ったり、時にはオンラインで話をします。食べることが好きなので、トルコ、ウズベク、ウイグル料理などのレストランを廻ったり、作るのも好きなので、コロナ禍になってからは自分で作ることが中心となりました。日本でも充実したテュル活ライフを送っています。

②日常にテュルクを添えて!

私のテュル活を聞いて、「それはお前が直接テュルク世界とつながりがあるからできるんだろ」とお思いになるかもしれませんが、鼻を利かせていればそんなこともありません。今はSNSで情報を簡単に入手できる時代です。アイデア次第でいかようにもなります。例えば、オンラインショップなどでウズベクやカザフの雑貨などを手に入れ、普段使いの鞄を新調したり、絨毯やスザニを購入して玄関に敷いたり壁にかけることができます。夕飯にテュルク飯を作る場合にも、最近は日本語で読めるレシピががありますので、ロシア語や現地語ができなくても挑戦するハードルが下がりました。日本語で読めるテュルク関連書籍もどんどん増えてきていますし、テュルク諸語の講座も増えています。SNSで世界の人とつながることだってできますし、(ただし、自己責任でお願いしますが)、自宅の庭に中央アジアで定番の赤いポピーを植えることだって一つのテュル活なのです。つまり、生活の一部にテュルクの風を吹かせることができたならばその時点で我々は勝者なのです!(何の?)

③テュル活SDGs

私が大事にしていることと言えば、テュル活の持続可能性です。そう、最近はやりのSDGsというやつです(社会には何の影響も及ぼさないけども 笑)。よし、テュル活を頑張るぞ!と言って、例えば、ラグマンを麺から作ることは大変すばらしいことですが、慣れていない我々にとっては日々の食卓に加えるのは至難の業です。そういう場合は、より近いうどんの乾麺を探し、代用してみるなどして、簡単に続けられるスタイルを自ら発見するのです。テュル活のアイデアはそこら中に転がっています。そういった日常のテュル活アイデアをみんなで共有し、日本でも楽しいテュル活ライフを送りましょう。

テュルク友の会としても、皆さんにテュル活の機会を提供・共有し、既にテュルク世界がお好きな方はもちろん、まだあまり知らないという方にも関心を持っていただけるような活動を行っていければよいと考えています。これからのテュルク友の会の活動にご注目ください。

(文責:奥真裕)