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それならこんな話をしてみては28

「おあつらえ処」

「あつらえる」

漢字で表すと「誂える」になるようだ。

この言葉を声に出した時、一人の芸術家が浮かんだ。

ASKA氏である。

作詞作曲。

それを自身で演奏し歌う。

このような人を「シンガーソングライター」などと呼称している。

しかしASKA氏はそれだけでは留まらない。ではなく完全なる奏曲者?

芸術家と言うにも足らないのでは。

言葉をあつらえ、それを歌う。


〜抱き合いし恋人〜

「僕が願うのは、どんな僅かな愛を見逃さないこと」

「まだ白い次の一行、どんな言葉を並べてみよう。君のためだけに。君のためだけに」


ASKA氏は先に曲ができることが多いと語ると話していたことを思い出す。

素人の私にはどちらが先でも素晴らしいものは素晴らしいということ。

ASKA氏のように...とはいかないが美しい日本語をあつらえるようになりたいもの。

まだ聴いて1ヶ月だが、あのような美しい表現をするにはやはり私も谷川俊太郎先生の本を熟読しなくてはならいかな。

その機会は是非作りたいものである。

「抱き合いあし恋人」を聴きながら、というより纏いながら過ごす今宵はとても贅沢な時間。

自身のためだけに

自身のためにだけに。

音を纏う。

幸せだな、なんだか。