【私的論考】大阪の一市民が考える「大阪都構想否決」の意味

大阪市廃止と特別区設置に関する住民投票という正式名が

ほぼ認知されなかった「大阪都構想の住民投票」

結果は前回と同じく僅差で否決となった。


この件についてはいろんな人が論評してるけど

「大阪市民」として発言してる人は少ないと思う。

というわけで、実際に大阪市民を何十年もやってて

先日、本籍地も大阪に移した大阪市民のワイが

ワイなりに思ったことを書く。


そもそもお前はどっちなの?


と言われたらワイは「反対」に投じた人間だ。


はい、そこのあなた、

毎日新聞のデマに騙されたのか!とか

山本太郎の演説に共感したのか!とか

共産党か!とか(最後は思い浮かばんかった)

言わない。


ワイは自民党員でもなければ共産党員でもなければ

もっというと公明党員でもないし

毎日新聞なんか見てないし、山本太郎の演説は知らん(笑)


じゃあ、なんで賛成しなかったのか。


あくまでワイ自身の考えなので、ほかの人がそうとは言わんが

単純に

「新しい制度に代わって、どれくらいよくなるのかが

いまいちわからんかった」というのが理由だ。


吉村さんのイソジン騒動とか抜きにして

特別区になって二重行政が解消する、というのが

この都構想の本質だ。

しかし、大阪市長と大阪府知事が足並みそろえたら

それは解消されることを知ってしまったわけで。

もちろん「政党違えばそうなるとはわからんやろ!」

というのもわかるんやけど

あまりいがみ合ってたら、大阪のためにならんことが

わからん人はどうせ次で落とされるわけで。

いやそれよりも、二重行政解消で

「特別区になれば区ごとできめ細やかなサービスが得られる」

という

「きめ細やかなサービス」が具体的に見えなかった。

言ってたのかもしれんけど、それが伝わっていなければ

全く意味がないし、

そもそも、維新側は反対派の主張に反論するだけで

具体的なメリットを話すことができなかったわけで。

あとは、一度特別区になったら元に戻せないというのも

ネックやったやろな。

「勇気をもって一歩踏み出せ」と言えば聞こえがいいが

それは「実際住んでる人間にとっては非常に重要な問題」なのよ。

だからこそ、反対派のことは無視してでも

「具体的なメリット」をもっと言ってもよかったんやないかな。

公明党を味方につけて、推進した維新やけど

その公明党の中ですら「反対が多かった」のだから

投票する大阪市民にとってはすごい難しい判断だったのは言えるかな。


結局ね、今回の都構想でごちゃごちゃ言ってるのは

大阪市民以外が多いんちゃう?、という印象もあるわ。

「大阪は終わった」的な発言をTwitterでしてる人もいたが

ワイから言わすと

「勝手に終わらせるなや」やし

もし賛成して結果がひどいものになったとき

責任を取るのはそこに住んでる市民であるという観点が

どの論評にもなかったような気がする。


ま、今の大阪市存続でほんまに衰退するか

それともがんばれるかは、

結局その時の行政の頑張りしかないし

そういう判断をしたのは大阪市民やから

今後も注視していくことには変わりはないねんけどな。





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