【私的妄想的論考】Vtuber動画削除問題の本質

最近非常に話題となってる問題。

「松戸警察署がアップしたVtuberの戸定梨香について全国フェミニスト議員連盟の抗議から削除された件」

(抗議が原因ではないと松戸警察署は発表してるがあえてこう書かせてもらう)

最初は確かTwitterで流れてた新聞記事やったか・・・

フェミニスト議連に対し抗議の署名(これも正確には質問状)があがり

そこから話が大きくなって、

大きな話題となっている(NHKでもやってた)

ちょっとこの話はワイも興味あったので

ワイなりに論考しようと思う。

ただし・・・これはワイの主観がかなり入ってるので

話半分に聞いてもらえれば幸いや。


1動画について

まずは議連が問題視した動画、見てみたんやけどな・・・

めっちゃちゃんとした交通安全啓蒙動画やったねん。

内容的には全く問題ない。

議連が問題視したのは

「動画に出てる戸定梨香が性的対象物になっておりこのような動画を公的機関がアップするのは問題だ」

ということで、

1謝罪と動画の削除を要求

2なぜ戸定梨香を採用したのかその経緯

を求めている主旨と感じた。

まあね、これたぶん

そう、よくあることなんやけど

フェミニスト議員連盟って中身ちゃんと見ずに外見だけ見て

「性的対象物」って断定してるねん。

そら・・・理由なんてあらへん。

自分たちが不快だからやと思う。

もちろんね、内心の自由というのがあるので

こういうものそのものが嫌いなのは感情だから仕方ない。

でも「断定」するのは違うのよ。


2松戸警察署が戸定梨香を起用したおそらくの理由

これは戸定梨香がどういうVtuberなのかを調べれば自明の理だった。

彼女は松戸の魅力を発信する、いわくご当地Vtuberで

市民との交流もやってたらしい。

まさか交流用に別の衣装用意してたとも思えないので

あの動画の衣装だろう。

そこでの苦情は全くなかったと運営していた代表の方が言っている。

つまり推測だが松戸警察署が彼女を起用した理由は

「昨今のVtuberの人気もあり、松戸市民に認知されている彼女に

交通安全の啓蒙をしてもらおう」というものだろう。

もちろんもっと有名な、それこそテレビに出てるタレントさんでも

いいかもしれないが、

ご当地で活動してるほうが親しみもあるからという起用も

大きい。

そして運営側も松戸のためなら、という考えで受けたのだろう。

非常にまっとうな話である。

そして・・・松戸警察署が動画を削除した理由も

「まったく問題ないけれど、議員連盟にいろいろ言われてる以上

つっぱねたらそれこそ大きな問題になり、

それは松戸警察署側としても望んでいないし

期限も切れるから早いけど公開終了にした」

といったところだろう。

こういう苦情に対してある意味正解の対応だと思う。


3問題の本質

ではフェミニスト議員連盟がやったことの何が問題だったのか。

この本質は「表現の自由」とか「議員の圧力」とかいうよりも

「議員連盟が戸定梨香というキャラクターを性的対象物と断じたことにより

そのキャラクターを作った運営に対する名誉を著しく傷つけた名誉棄損」

と考えたほうがいいと思う。

戸定梨香というキャラクターを生み出した運営の代表板倉さん

声を当てているタレントさん、デザイナーさんは

「松戸を盛り上げたい」という思いでキャラクターを生み出し

地道に活動をしてきたわけだ。

いろいろ苦労もあっただろう。がんばってもきただろう。

それを外見だけ見て中身も見ないで「性的対象物」なんて言われたら

腹立つに決まってる。

そして、この話が有志により署名活動にならなかったら

おそらくそのまま泣き寝入りになっていた事だろう。

署名に関し一部の人が

(というか主にリベラルフェミニストというTwitterアカウントだが)

この署名についていろいろ物申しているようだが

この署名が60000人もの賛同を得ているという事実は

やはり「ちょっとやりすぎじゃない?」と思ってる人が

多いということだろう。


この署名はフェミニスト議員連盟への公開質問状となっており

「なぜ戸定梨香を性的対象物と断定したのか明確な理由」を

聞いている(動画削除の話は聞いていない)

そして回答は明日24日が期限になっている。

フェミニスト議員連盟もこの質問に対しては真摯に答えるべきだと思う。

たとえ動画を消したのが松戸警察署の判断だったとしても

その断定はフェミニスト議員連盟がやったのだから

答える義務があろう。

それこそフェミニスト議員連盟にとっては

「自分たちの主張ができる格好の機会」なのだ。

議員連盟ならばなおさら市民の疑問に答えるべきだろう。


4最後に

世に言うフェミニストと呼ばれている人たちの活動は

ある意味大事な事だと思うし、

この一件をもって「これだからフェミニストは・・・」

などといわれることはフェミニストにとっても本意ではないだろう。

世の中にはいろんな考え方がある。

だからこそ、特に今のような「多様な表現」がある以上

単純な感情論では話し合いなどできないということを

全国フェミニスト議員連盟は知るべきだと思う。


これからの流れを注視していきたい。


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