制作過程を語りたい ①
・・・語りたい
今の世情で在廊し話す機会がほとんどない
元から話す方ではなく個展の在廊もスッタフの方と間違えられるほどひっそりと存在しているだけですが・・
苦労した子(作品)ほど語りたい・・
(*σ>∀<)σ
現在、gallery hydrangea企画公募展「手の中の花」に出品中の一枚は完成するか危うい作品でした。
ペン画は、塗り直し塗り重ねが出来ない・・どの制作過程においても簡単なものはありませんが・・制作においていつも心に置いている事です。
前回の記事でも書いたように新しい試みをした作品だったので特に注意したのですが、書き直しという最悪の事態を起こしてしまいました。
それも展示会の40日前・・
年末、世情、個人的な事、仕事etc・・もろもろ重なっり、そして制作過程の進行具合も良くメモも取っていたという慢心が在ったかもしれません。
今でもやり直しを決定した時の事を思い出すと・・泣きそうです。
絵に申し訳なくて・・
「真摯な気持ちで、自分を追い込むが無理をしない」
綱渡り…のような制作を再開しました。
柔らかい表情を描くときにイライラしていたらそれが出る、手から生まれるものは表れやすい。添えるような「優しい」手を描きたかったのでペン入れには細心の注意をしました。画像では分かりずらいですが‥いろいろやってます。
縁取りをしているところと
白抜きしている部分と
点描で描き起こしている部分と
線の濃淡で描いている部分と
空間、質量、触れた感触・・などを想像してペンを入れるので黒白のモノトーンであっても、ペンが遅いのか時間が物凄い掛かります。
今回は珍しく「色」が浮かんだので、
ペンで描き
水彩で濃淡を淡く塗り
強調したいところをまたペンで描いて
色を塗って
最終的な修正でペンをいれる
5層仕上げ
基本な色を決めて、まぜる色は出来れば3色まで
絵の具の黒を使わずに影を塗る事
ペン画に転向するまでは独学で油絵を描いていたので、制作で参考にした技法はグレージング。白黒で描いて透明色を塗り重ねる事で立体になり厚みが出る
(10年以上も前の危うい記憶)
よく考えると透明水彩の考え方近い印象がします。
今回の展示のテーマ「手」を聞いた時から描きたかったものに近づく様に、世情や現実をいれぬように・・大事に描いた思い出があります。
忙しなく混沌として、殺伐で苦しい・・そんな事とは無縁の、この世に生まれたばかりの感情を描きたかった。
「目覚め」2021年 (c)卯月 螢
一瞬で描いたような絵もその過程にはその作家さんの生きてきた年数が滲む
好きな作家さんの絵を見る時、目の前の作品の世界観を想像して
制作過程の心情を思いながら拝見し
またその作品を好きになるものです。
明日14日(木)より後半が始まります。
gallery hydrangea企画公募展「手の中の花」
2021年1月7日(木)~1月17日(日)定休日:火・水
13:00~18:30(最終日17:00)
作品販売は電話やDMなど通販対応も可能です。
ご無理のないように、ご来場の際はマスク着用にて宜しくお願いいたします。
ll-・)・・ちなみに描き終えた第一声は
良くやった自分‥です。
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