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【雑感】パリ五輪2024:男子バスケットボール、本当にありがとうございました。

個人的には今回のパリ五輪で一番楽しみにしていた男子バスケットボール、予選3戦を全敗との形でその日程を終えました。その結果だけで見れば前回の東京五輪と同じになります。

出典「TEAM JAPAN、「X(旧Twitter)」2024年8月3日ポストより」

ただ今回は、渡邊選手の「本当にこの3試合を誇りに思います」、この言葉がすべてを表していると思います。それほどに違いました、今回のチームの在り様は。

「自分たちは最後までしっかり脚を動かしてやりきった」、これは観ていても伝わってきましたし、フランスに4Qラスト15秒まで勝っていたとのことは、間違いなく誇りに思ってよいと思います、凄かった。

【ドイツ戦:77 - 97(7/27)】
終わってみれば20点差でしたが、昨年のワールドカップのときとは別の感想です、やはり八村君の存在は大きかった。後半、相手のペースチェンジに置いて行かれた感じでしたが、ワールドカップチャンピオンに悪くはない内容でした。

【フランス戦:90 - 94(7/31)】
すいません、前半で10点差ついてたら寝ようと思ってましたが、3Q終わっても5点差との大接戦、リードまでも奪えて全部観ていました、家族揃って。最初は「どうせ負けるっしょ」なんて半分寝ぼけながら見ていた息子(大1)も、最後には「(ガチな)バスケしたくなったー!」とも、いや、大学のサークルではしてるのですが、体が疼いてたようです。

河村君、圧巻だったなぁ。

あと4Q、日本が4点リードした状態でのラストプレイ、確かに微妙な判定だったと思いますが、ジャンプ前に河村君の左手が触れていたようにも見えましたし、あれは取られても仕方ないかな、と個人的には。というか、あの3Pを決め切った相手ガードを褒めたいところ。

またそもそも、あの時点で3点入ってもまたリードしていた事を踏まえたらノーチェックでもよかったのかな、と、仙道、牧のコレを思い出しながら、タラレバですし、自分が同じ立場だったら反応しない自信はありませんけど。

(出典:『SLAM DUNK』より)

あえて言うなら、八村君をアンスポ2回で追い出したジャッジの方に疑問が残りました、他ゲームのジャッジと比べても少しバランスが悪すぎないかと。ただこのアンスポが結果的に八村君の怪我の悪化を防いだのかもしれないのは、歴史の皮肉と言えば皮肉。

【ブラジル戦:84 - 102(8/2)】
仕事だったので、ライブで見れたのは3Q後半くらいから、その時点で5点差くらいだったかな、帰宅途中はテキスト速報で追いかけていてハーフ終わった時点で10点差ほど、十分に射程圏内だったと思います。

それでも後半追いつききれなかったのは、ブラジルの3P成功率の高さとそれに対する日本の対策が打ちきれていなかったこと、といった辺りでしょうか。ただまぁ、それでも前日に八村君が怪我のプロトコルで外れざるえなかったのが一番の要因でしょうけど(八村君に責任はないと思います)。

でも最後まで頑張っていました、「最後までしっかり脚を動かしてやりきった」と思います。東京五輪の時は、特に最終のアルゼンチン戦などは、観ていたと思いますがあまり印象には残っていません、、それこそ最後の渡邊君の落ち込み具合ぐらいで。

でも今回は違います、おそらくずっと印象に残っていると思います。種目は違いますがサッカー・ワールドカップ2002年大会での「日本 vs トルコ戦」の時のように。

サッカーのJリーグが始まったのが1993年、それからワールドカップで1次リーグ突破をするまで9年(2002年大会)、そして決勝トーナメントにはここ2大会(2018年、2022年)は連続で進めていますが、未だに勝利はできていません。

そう考えると、Bリーグが始まったのが2016年、まだまだ伸びしろしかないよなぁ、と。

今の日本代表でも『SLAM DUNK』を読んで育ってきた選手は多い。たとえば渡邊雄太は、子供の頃から『SLAM DUNK』を何度も読み返して、セリフも暗記したほどだったというし、「あきらめたらそこで試合終了ですよ」とか「負けたことがあるというのが、いつか大きな財産になる」など、作中に出てくるセリフは、多くの選手にとって戦うときのメンタリティとして身体にしみ込んでいる。

出典:『SLAM DUNK』に導かれたパリ五輪
(「FIBA」2024年8月1日)

そしてやはり日本でバスケットボールというと『SLAM DUNK』がシンボリックだなぁ、と、こちらの宮地さんの記事を拝読しながら。

我が家は家内がバレー、私は水泳を学生時代にしていましたが、『SLAM DUNK』は二人とも知っていて、初代コミックスも揃っています。息子は小4の頃からバスケットボールを始めたのですが、『SLAM DUNK』はすぐに読み込んでました。時代もルールも違いますが、やはりバスケットのすべてが詰まっているよなぁ、と、今回の3試合も思い出しながら。

自分たちのしたことに誇りを持っていいと思う。悲しむんじゃない。胸を張れ

出典:『ゲームのルール』

4年後のロス五輪、今回のメンバーの大半はまだまだ全盛期と思います、新しい世代が出てくることも想定しながら、頑張ってほしいなぁ、、との期待を込めて。

(出典:『SLAM DUNK』より)

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