【やさしい】不妊の検査を行うのはいつ?【不妊症ガイド】
たなかゆうすけです。
不妊症のやさしいガイダンスです。
前回までのお話はこちら。
不妊症を疑うきっかけについて説明しました。
今回は、不妊症の検査を行うタイミングについて説明をします。
こちらも併せてどうぞ。
不妊症の検査を行うタイミングは?
検査を行うべきタイミングとは、簡単に言うと以下の通りです。
1.不妊症であるとき
2.不妊症を強く疑うとき
3.不妊症の診断が遅れると大きな影響が出るとき
これらを順番に見ていきましょう。
不妊症であるときは検査が推奨される。
不妊症の定義については、以前お話した通りです。
現在の不妊症の定義は、基本的に、
『1年間の不妊期間がある場合』です。
不妊期間とは、避妊なしで性交渉を行っているのに妊娠していない期間です。
この定義上の不妊症の方が検査を推奨されるのは、分かりやすいと思います。
もうすでに不妊症なのですから、原因を把握して治療を行うために、検査を実施しましょうということですね。
不妊症が強く疑われるときは検査が推奨される
では、不妊期間が1年に満たない方は、検査を受けてはいけないのでしょうか?
もちろんそんなことはありません。
不妊症の検査を実施して、明らかな不妊症の原因があると医師が判断した場合は、不妊症と診断されます。
ですから、不妊症を疑う『何か』があれば、検査を受けて良いのです。
この『何か』については、前2稿でお話をしてきました。
ただし、不妊期間が1年に満たない方が検査を受ける時には、以下の点に注意をしておいたほうが良いです。
つまり…
1.検査には不確実性がある
2.治療まで見越して検査を受けるべきである
ということです。
言い換えると、
『軽い異常しか見つからなかった場合には、治療介入を行わなくても妊娠する可能性が十分残っているが、それでも検査・治療を行うのか?』
『治療を行わないのに検査を受ける意味はあるのか?』
ということです。
これはかなりややこしい話なので、また別稿でお話します。
不妊症の診断が遅れると大きな影響が出るときは検査が推奨される
不妊期間がまだ1年に満たなくても、不妊症を積極的に疑う『何か』がなくても、検査を受けることを検討すべき方がいます。
例えば、検査をいますぐせずに半年後にしたとします。
そこで大きな問題が見つかったとしましょう。
人によってはこの半年が大きな意味を持つことがあります。
つまり…
すでにある程度の年齢になっている方や、卵子の数がかなり少なくなっている方は、この半年の持つ意味合いが比較的大きくなっているということです。
結果的にその半年で妊娠できれば問題ありません。
しかし、その半年で妊娠できなかった場合には、そこで最終的に赤ちゃんが得られるかどうかが変わってしまうこともあるかもしれません。
消費した時間は戻ってこないため、皆さんにとってその時間がどのくらいの意味を持つのか、しっかり考えてもらうと良いでしょう。
卵子の数を調べる方法はありますので、比較的若くて検査をすぐに受けるか迷っているような場合は、ぜひ調べてみてください。
不妊症の検査が推奨されるタイミング
日本生殖医学会では、検査を受けるタイミングを以下のように推奨しています。
35歳未満では1年の不妊期間があれば。
35歳から39歳では、半年の不妊期間があれば。
40歳以上はすぐにでも。
年齢が高くなると、推奨される不妊期間がどんどん短くなります。
これは、不妊症の診断が遅れたときの影響が、相対的にどんどん大きくなるから、と捉えてもらって良いでしょう。
これをしっかりお話するには、年齢と妊娠の関係についてお話する必要があります。
次回予告
ということで、次回は妊娠と年齢の関係についてお話します。
妊娠において受精卵はほぼすべてといっても過言ではないくらいの大きなファクターですが、受精卵は年齢の影響を強く受けます。
こちらも併せてどうぞ。
妊娠を希望される皆様が、幸せな結末へたどり着けますように…
たなかゆうすけでした。
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