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不思議の国の…?
学生との面談で最近思うことをいくつか。
◆電車の遅延⁉
他のカウンセラーが担当予定だった学生からメールが届く。「電車遅延のため、約束の時間に行けそうもないので今日の面談はキャンセルしたい」という内容。なるほど、ということは私が担当する学生も同様の状況なのかな?どの路線が遅延しているのかな? ごく自然な気持ちで「電車遅延情報」を検索し、その一覧を見ると…。
「遅延なし」
関東一円どの路線もきれいにこの言葉が並んでいた。1本も、1路線も遅れも運休もトラブルもないようだった。まぁ、このくらいのことはよくある…?と思いつつも、これ以降は学生からこのような連絡があった時、遅延情報は見ないことにしている。
◆事故も方便⁉
キャリアセンターが運営するキャリア系の講座があり、参加するには「選考
」を受ける必要がある。見事、参加資格を得た学生が、ある日の講座に出席せず何の連絡もない。心配した職員が連絡を入れると「ちょっと事故に遭ってしまって」と言ったそうだ。驚いた職員は、それでどうしたのかと尋ねると「今は電話できる状況ではないので、改めてかけ直す」との返事。
数分後、折り返しがあり話を続けると「自転車に乗っていて転んでしまった」という。一同胸をなでおろしつつ担当者が話を続けていくと、どうも話が合わないことが多かった様子。結局のところ「寝坊した」ということらしい。
その後、本人から「つい事故に遭ったと嘘をついてしまいました」という主旨のメールがキャリアセンター宛に届いていた。何とも表現しがたい気持ちになった。
◆笑顔の力⁉
履歴書やエントリーシートでも、そして面接でも問われる質問に「志望動機」がある。業界や職種を問わず広く聞かれる質問で、多くの学生が苦手としている。そして、この志望動機にも「流行」があるように思う。一昔前は「社会貢献」だったのだが、最近のキーワードは「笑顔」だなと感じる。
というのも、ここのところ「私の力でお客様を笑顔にしたい」と話す学生のなんと多いことか。。サービス業に限らない。お客様が誰であっても仕事がなんであっても、自分の力でお客様を笑顔にしたい。だからこの業界、この会社を選んだと言うのである。
もちろん良い話である。だがしかし、でもある。よほど、今の学生の周りには笑顔がないのだろうか…。そんなことをカウンセラー同士、真剣に話をしてしまう今日この頃。
一方で、学生が抱える生き辛さのようなものも感じている。単純に「寝坊した」と言えなかったり、相手を笑顔にすることで得られる自分の存在感だったり…。色んなものが豊富にあるだけに、自分を確立するのに気を遣っているような印象もある。
世代のギャップと言ってしまえばそれまでだが、彼らの思考が私自身の「想像」を超えたところにあるなぁ、と実感することも多くなってきた。そういう彼らとのカウンセリングや面談に難しさを覚えることも増えている。「自分の価値観は横において、まずは傾聴すべし」という基本に立ち返る努力を続けるのみだが、う~むと唸る自分がいるのも正直なところ。
皆さまはいかがでしょうか。。
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