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長く待ったの末の...

この春、我が家的に、大きく前進したと思える嬉しい変化がありました。息子がミニバスケットボールを始めたのです。

自信がなくて慎重で慎重で…なかなか自分から「やりたい」と主張してこなかった息子が、はじめて自分から「やりたい」と言って動き出した記念すべき出来事でした。

例えば3歳や5歳から習い事を始めて、幾つもの習い事やお勉強に取り組んで、どんどん進んでいくお子さん達は周囲に本当にたくさんいます。早く始めていないと、後からでは追いつけないのかな…?という雰囲気さえ感じることもあって。それを横目に、焦る気持ちをどうにか抑え、段々と能力差が出てきていると感じる瞬間も耐えて、(我が家は他所のお宅に比べて、子供にお金も時間も掛けなさすぎだろうか)と葛藤し、長い長い待ち時間の末にようやくやってきた息子の成長の喜び。いま毎日のように噛み締めて味わっています!

息子は「強いられる」ことへの反発が強いようでした。「やりたいことがあったら、やってみても良いんだよ?」と何度も何度も声を掛けましたが、習い事をやりたいということにはならなくて、単発の体験で終わることばかりでした。

その間の私の自問自答の経緯はこちら↓
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じゃあ私は息子に「習い事」をさせたいのか?

そうではなくて、何でも良いから好きなことを見つけて熱中して欲しい。

どうしてそう思うのか?

最終的には、自分で自分の人生を選んで、おもいきり楽しんで欲しいから。

そこに至る為に、先ずどうしたら?
ポイントは何か?

まず最初に1つ目を、ちゃんと本人が自分で選んで主張すること

ということは…親は根気強く待つしかない…
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こんな次第で5〜7年くらいずーっと待っていた気がします。3歳頃から10歳11歳頃頃までのこの期間を「ただ待つ」のは本当に本当に長く感じられて、「待つ」という苦行に耐え忍んだ年月だったとさえ思うほどです。

しかし、自分で選んで始めてからの息子の成長には目を見張るものがあります。
・毎日のように、帰宅後公園へバスケットボールを持って出掛けるように。友達と約束している?
(母はそういうのを待っていました!)
・出来るようになりたいプレーに日々挑戦中
・コーチからの学びを貪欲に吸収中
(息子から聞くコーチの教え方が上手で感謝!)
・帰り道、友達と話していたのをベランダから見たので「何話してたの?」と聞くと、「試合やって同じチームで、ナイスプレーとかそういうの。」と。友達と振り返りをしたり、コミュニケーションも深めている。
・親が何か言わなくても、自分で準備して向かっていく。

小さな変化の一つ一つが、急に毎日を彩るようになって、その息子の変化のひとつひとつに成長を感じ、とてもとても幸せだと感じるのです。流れの速い世の中にあって、「待つ」のは忍耐が本当に必要だったけれど、待って良かったと本当に思います。

それと、ある日息子が「友達がいる安心感ハンパない」と言ったことがありました。

そうか…彼にとっては、心理的安全性がちゃんと確保されてないと前に進めなかったのか。知っているお友達やクラスメイトがたくさんいたことで、彼は1歩前に進めたのか…。という気づきもありました。

明日を楽しみに変えてくれる子供のパワーってすごいですね。この気持ちを感じさせてくれた息子に感謝したい気持ちです。

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