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アイドルオタクが新しい学校のリーダーズに沼落ちしたお話。

軽く自己紹介をさせて貰うと、オタク人生の始まりは小学4年生。
母の影響で韓流にハマり、小5での初渡韓は観光ではなく当時推していたメンバーの入隊のお見送りでした。チュンソンッ!
周りのお友達が剛派、光一派の派閥をしている中、私はおばさま方に混ざって韓流アイドルのコンサート、学校から帰ってすることはゲームでもなく宿題でもなくエムカを見ながらハングル文字の練習をする小学生でした。口癖は「新大久保に住みたい。」

中高生になってからは、バイト代は全てライブにあて、ドンキで購入したメンカラの着ぐるみを着て現場に行き、着ぐるみを着たまま電車で帰宅。
朝の情報番組で推しのライブ公演が紹介された際、元気にキンブレをぶん回す着ぐるみ女が抜かれ、当時は大喜びしたがどう考えても黒歴史である。

大人になってからは、財力は無いものの学生のときと比べ余裕ができ、円盤を積みグルショや個握を何周とするようになる。
有給は全てイベントやライブに使い、休日はアクスタを連れオタク仲間と推し活をするといったオタクライフを満喫していた。

何を隠そう私は今まで多界隈のオタクをしてきた。
KPOP、某事務所(今はセンシティブな時代だからね!)、EBiDAN、V系などなど...とにかく顔の良い男たちが大好きで、根っからのオタク体質面食いおばさん(母)の遺伝子を完全に受け継いでいた。
常に人生の中心に推しの存在があり、もはや推しがいる前の自分は何をモチベに生きてたか思い出せないくらいにアイドルを生き甲斐にしていた。

社畜OLの私はいつもの如く残業を終え、ヘロヘロになりながら電車に乗りTikTokを開く。
おすすめに流れる動画は7:3の比率で推しと猫。
いつものように推しの顔と猫に仕事の疲れを癒してもらっていると、何やら聴いたことのある昭和歌謡テイストの音源と共にそれは流れてきた。

. . . . . . 何処ぞの美女?!?!!?!!!!

切れ長の目が特徴の涼やかなショートカット美女が編集により音楽に合わせてバウンドされている。
コメント欄を開くと
「眼鏡外すと可愛い」「SUZUKAやっぱり美人だよな」などといったコメントが。
SUZUKA...スズカちゃんというのか...名前まで美しい...
そして何やらその子のいるグループ名のような文字が。
即座に調べました。

🔍 新しい学校のリーダーズ

どうやらSUZUKAさんは新しい学校のリーダーズというグループに所属しているらしい。

YouTubeを開き出てきた動画を再生すると、ポップコーンが弾けたようなアップテンポのメロディが流れ、アナログテレビの中に怪しげな絵が映し出されている。
何コレ???と困惑していると、カットが変わり肩を揺らしながら歌う先ほどのメガネ美女が。

声!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

芯のある低音ボイス、艶のある声が色っぽい。声帯が顔に合いすぎている。そして圧倒的歌唱力。
私もその時思いました、歌声が中森明菜様だと。

全体的に化粧っ気がないのだけど、その動画の彼女はオレンジレッドのような口紅をつけており、美しさが倍増していた。

「why脳身体臍の緒がtelephone」
歌詞のヤバさにまたも困惑したがパーマの子もSUZUKAとは対照的なポップな歌声がまた良い。
所々リンゴを持った女神の格好をした男性が出てくるけどこの人も新しい学校のリーダーズなのかな?(この方はこの曲の作曲者でした)
そしてなんと作詞は新しい学校のリーダーズ本人らしい。凄い才能。
約1分程の短いMVだったが、まるでひとつのアートを見たような感覚だった。


そのまま関連動画としてあがってきたダンプラやライブ映像を見て、衝撃を受けた。
小さじ一杯分のトンチキ感に対してのかっこよさがえげつない。
特に「恋文」という曲のダンプラを見たときは、振り付けのセンスの良さに痺れた。(後からメンバー振付と知ってたまげた。)
リードボーカルのSUZUKAが敢えてサビの部分でサブに徹して後方で踊り全員がメインを張るようなフォーメーションになっている。
そして、こんなにも息ぴったりに激しい踊りをしている中で所々ふざけたりアレンジを加えられる余裕があるのか...

踊っている彼女たちの姿が頭から離れられなくて、なんなら自分も馬鹿みたいに踊りだしてしまいそうなほどのデカい感情に襲われ、自宅に着いてからも目をバキバキにしながら動画を見漁った。
そして他のMVなどを堪能していると関連動画にヤツが現れた。

ジャパネットSUZUKA

ジャパネットってあのジャパネット...?
なんか、もうサムネから、激ヤバコンテンツだと察する。体の部位から赤いビーム出ちゃってるし。

恐る恐る再生ボタンを押すと

ジャ〜パネット ジャ〜パネット〜 夢のジャパネットSUZUKA〜

と身体をくねくねしながら陽気に歌うおかっぱ娘が。 

缶缶缶、水道管缶缶!!!!!!

バカデカボイスで意味のわからないことを発している。怖い。ぶっ飛んでいる。インフルの時に見る夢だ。

そして不思議なのが、ちゃんとこのおかっぱ娘の商売テクによって購買意欲が湧いてくる。
この激ヤバコンテンツはコント動画ではなくグッズ紹介動画だった。


いやSUZUKA….おもしれー女....となった私は、
🔍新しい学校のリーダーズ SUZUKA」と検索をし、何やらインスタライブらしき動画を見つける。

そこには真剣な眼差しで絵を描き、時折妙な笑顔を浮かべながらコメントを読み、「見てくれる人が144人くらいの感じで凄い気軽やわ〜」とインスタライブを楽しむ素の彼女がいた。
ファンの前で膝を立てながらとんでもない絵を描いていて、なんてロックな子なんだと思った。

しかしまってくれ、これは先ほど見たジャパネットのおかっぱ娘と同一人物だよね?オンとオフでの高低差に頭痛い。あまりのギャップにチェックメイトを決められてしまった。
もうこの動画を何万回見たか分からない…現時点で70万回ほど再生されてるが、おそらく半分はこの私だろう。
非公式なのでリンクは貼れないけど、全人類見て。

他にもインスタライブの動画はないかと漁り続けます。(恐らくこの時点で深夜3時くらい)
ここで、

スッキリ出演後のインスタライブ

という麻薬に出会いました。

デスクの下で低音ボイスでこちらに向かってひそひそと話すSUZUKA。

何このシチュエーション 近キョリ恋愛?

どういう状況?のコメントに「机の下で内緒でインスタライブやってるんだよ」と画面に顔を近づけて小声で囁いてくる。ドエロすぎてひっくり返った。当時20歳でこの色気はバグかな?
(念のため説明しておくと、新しい学校のリーダーズはエロ売りしてないどころかめちゃくちゃに防御してきます。SUZUKAの無意識の仕草に私が勝手にエロスを感じているだけです。)

脳みそがドケドケに溶けた状態で自動再生機能に任せて流れてくる動画も見ていく。再生の手が止まらない...
関内デビル、SUZUKAの部屋、50の質問、全てに心を揺さぶられた。(←この辺りはにわかが沼落ちするにうってつけのコンテンツ。)
女子校のような雰囲気でまるで青春の1ページを見せてもらってるかのよう。
嫌味がないクソガキ感、4人一緒になるとふざけ倒すいつメンような空気になるのに、一人一人は大人っぽく落ち着いた雰囲気を持っていて、彼女たちの何とも言えない魅力に打ちのめされた。

そしてこの4人、初見の私でも感じるほどほんと〜〜〜〜〜〜〜〜に仲が良さそう。メンバーの仲の良さって結構ファンの中で大事ポイントだと思う。
(リーダーズは思春期ど真ん中の多感な時期を4人で共に過ごしてきただけあり信頼関係が凄い!)

残業で脳と身体は疲れきっているはずなのに、気づけば外は明るくなりこの日は一睡もせずぶっ通しで新しい学校のリーダーズを見ていた。(1時間後に元気に出社!)

正直に言おう。私は一晩で新しい学校のリーダーズに沼落ちした。

昨日見たコンテンツに(というよりさっきまで見てた)溶かされた私の脳内は仕事どころではなくどんどんリーダーズに侵食されていく。

暇さえあればメンバーの過去のツイートをひさすら遡り、今までのインタビュー記事を読み漁る日々。
全曲メンバー振付、世界デビュー、結成8年などといった無視できないような情報が飛び込んでくる。
そして新しい学校のリーダーズはライブ中心のグループだと知る。

新しい学校のリーダーズ、ほんとに、もうびっくりするくらいにライブをやってくれる。
ファンクラブは月330円。正気か???
ファンクラブに入会しても全くチケットが取れない他界隈育ちの私はびっくりこきまろ。
(チケが取れない理由で冷めが加速し心離れしてしまった経験がある自分にとってはなんとも嬉しい界隈!)
こんな頻繁にライブをやってくれるなんて遠距離カップルより会える。

そして思うのです。

生で彼女たちのパフォーマンスが見たい

リーダーズに沼落ちしてからライブに行こうと決意するまで結構月日が経っていた。
現場至上主義の私が何故?
「オタクは推しに似る」という言葉がある。

ファンもクセ強だったらどうしよう?!?!!?!!

クセ強アーティストのクセ強ファンがいる現場に飛び込むのは流石に無理寄りの無理である。
とビビり散らしながらも勢いに任せてチケットをポチるわけですが、会場に着くまで不安と楽しみと緊張で胃が痛い。とりあえず青春タオルと愛だけは持ってきた。

会場に着くとリーダーズのグッズを見に纏った人たちが沢山いて、セーラー服を着たり丸メガネをかけている方も。
この人たちみんな新しい学校のリーダーズが好きなのだと思うと、本人に会う前にもうお腹いっぱいであった。
(ちなみにリーダーズのファンはみんないい人たちでした。)

そして遂に、新しい学校のリーダーズを肉眼で見るときがきます。
キーンコーンカーンコーンと学校のチャイム音が会場に響き渡る。どこまでもコンセプトがハッキリしていて最高!

心臓をバクバクさせながら「ヤバイ、来る」と身構えていると、SUZUKAの声と同時に4人がステージに。

ス、スゴイ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .

会場の端から端まで巻き込み場内を沸き上がらせ、汗だくでパフォーマンスをするリーダーズを見て圧倒された。
この多幸感、ヤバイ。リーダーズを好きになったこと、ライブに足を運んだこと、間違ってなかったよの感情で溢れる。
そしてSUZUKAの煽りに会場内の熱気が上昇し、観客が一体となって手を挙げ熱狂する光景を見て心が震えた。

今までの私はいわゆる公式ペンライトやキンブレ、団扇やボードを持って振り振りするような現場が多かったのです。頭ぶん回す界隈もあったけどね。
ここではファンのみんなが青春日本代表と書かれた靴下を腕に付け、本能のままに腕を挙げていて、それが凄く眩しく見えた。

そして内向的日本代表みたいなこの私が、AGパワーによって解放され、気づけば周りのファンと一緒にピョンピョン飛び跳ね、愛を叫んでいた。リーダーズのエネルギーを全身に浴び致死量のアドレナリンが分泌されていたのだ。
さっきまでクセ強ファンだったらどうしようなどとぼやいていたよね?オマエがクセ強ファンになっていた。

ラストナンバーの迷えば尊しを終えた4人が横一列に並ぶ。
「気をつけ!礼!」のSUZUKAの号令に合わせてファンも姿勢を取っているのを見て、凄い!ここは学校だ!と感動した。

会場ごと破壊してしまいそうなほどのバカデカ感情を抱きながら心のフィルムに焼き付け帰宅した。いや下校した。


新しい学校のリーダーズはよく「年齢なんて関係ない、今を全力で生きていれば青春」と私たちに言ってくれます。
学生時代の良い思い出がそこまでない私にとって、その言葉がストンと胸に響いた。

「エンドレス青春!」「青春は無限大!」「青春に年齢は関係ないぜ!」と全力で伝えてくれるリーダーズに、私たちはライブでタオルや手を挙げて「そうだよな!」と答える。
迷えば尊しでは、みんなで手を挙げ心を通わせて本当に熱い空間が流れます。

ライブ中心のグループなだけあり、彼女たちの本質である"青春"や"情熱"は生のライブに詰め込まれている気がします。

ここまで5000字。もう終わるよ。

ここで一旦ドルオタだったときとAGファンになったときの現場での違いを話したい。
ドルオタをしていた時は、ファンサやレスを貰えるように、というよりは推しの目に妖怪が映らないように出来るだけマシな容姿に仕上げて参戦していた。
ところがリーダーズの現場はというと、4人が汗だくで踊り狂い頭を振り上履きを飛ばしてくるので、こちらも自分のビジュアルなど気にしてられなくなります。
どうせライブが終わった頃にはウチら全員AG溺愛汗だく妖怪の出来上がりだ。
リーダーズは対バンやフェスに出ることが多いのですが、全身にグッズを身に纏うファンが多数のため、一目で「俺はAGファン!!!」とわかるのも良い!メンバーも自分たちのファンを見つけやすい。

以前、浮いたお金を美容整形に使うかライブ遠征に使うか、ドルオタの友人とAGファンの友人にそれぞれ相談をしたら以下のように返ってきたことがある。
ドルオタ友人→最大限可愛くなってから推しに会いに行こう、まず美容
AGファン友人→推しは推せるときに推せ、絶対遠征

面白い!どっちも正解!

前職でエステティシャンをしていたというのもあり元々美容オタクでもあったが、リーダーズにハマってからはマツパなどもサボるようになってしまった。ボディクリームなんてもうずっと塗ってないからカサつきMAX。それどころか穴の空いたパンツ履いてる。内面も外面もどんどんキモスに向かっていき、独り身、社畜とこの世の終わりみたいになってしまっている。(しかし私にはAGがいる)

こんなアタクシの沼落ち現状報告をさせていただくと、リーダーズの出番数十分のために海外のチケを取るまでのAGオタクになっていた。
他界隈の友人からは「狂ってる」と言われる。その通りである。はみ出しすぎである。

リーダーズのおかげでもう二度と取り戻せないと思っていた青春を感じることができて、今毎日がハッピーで本当に楽しい。
相変わらずの社畜人生も、ソイラテを持った4人が私のデスクに現れてくれるという妄想でなんとか頑張れている。

これからも新しい学校のリーダーズをガッツたっぷりに応援させていただくよ!

おわぴ


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